
今日のプレゼン、今からもうお腹痛いんだけど…。

私も面接のとき毎回ガチガチになる!

緊張してますって正直に言った方が楽って聞くけど、印象悪くならないかな?

言い方さえ気をつければ、むしろ好印象になることもあるらしいよ!
プレゼンや面接の前に、手が震える。
声がうわずる。
そんなとき
緊張していることを素直に伝えてもいいのか。
どんな言い方なら失礼にならないのか。
悩む人は多いです。
初対面の人と話すときも同じです。
自分だけが緊張している気がして。
空気を悪くしたくない。
そんな思いから、黙って我慢してしまいがちです。
けれど、緊張していますという一言は。
使い方次第で、誠実さや一生懸命さを伝える言葉にもなります。
大切なのは
自分を必要以上に下げすぎないこと。
相手への敬意や感謝とセットで伝えることです。
この記事では、プレゼン、面接、初対面など。
さまざまな場面で使える
緊張していることを伝えるフレーズを整理して紹介します。
そのままコピペして場面に合わせて少し調整するだけで使える形を意識しています。
この記事で分かること
- プレゼン・面接・初対面で使える 緊張しています を伝える基本フレーズ
- ビジネスシーンでも印象を下げない 緊張の伝え方とクッション言葉の使い方
- 面接や自己紹介など場面別のそのまま使える一言テンプレ集
- 自分を下げすぎる言い方を避けるための NG→OK 言い換え一覧
- よくある不安に答える 緊張を伝えるか迷ったときの判断基準
ここから先は
状況ごとのテンプレを一つずつ整理していきます。
緊張していることを伝えるメリットと基本の考え方
ここではまず、緊張していますと伝えることの意味を整理します。
そのうえで、これから出てくるフレーズをどんな気持ちで使えばいいかを押さえます。
緊張を伝えることは、弱さをさらす行為ではありません。
自分の状態を相手と共有して、コミュニケーションを楽にするための工夫です。

緊張を隠すより伝えた方が楽になる理由
人は、隠そうとしていることほど意識が向きやすくなります。
緊張しているのに、それを必死で隠そうとすると、頭の中は「バレないようにしなきゃ」でいっぱいになります。
その結果、話したい内容に集中しづらくなります。
言葉が出てこない。
表情が固くなる。
余計にうまくいかない。
という悪循環になりやすくなります。
一方で、先に一言だけ、緊張していますと伝えるとどうなるか。
あなたと相手のあいだに「今は少し緊張している状況だ」という共通認識が生まれます。
すると、多少かんでしまっても大きな問題ではなくなります。
相手も「緊張している中で頑張って話してくれているんだな」と受け止めやすくなります。
また、今の自分の状態を言葉にすることは、自己開示の一つです。
自己開示は、相手との距離を少し縮める効果があります。
かっこつけすぎない等身大の姿を見せることで、信頼感につながることも多いです。
そのまま使える一言例(対面)
少し緊張していて、ゆっくりめに話させてください。
すみません、今ちょっと緊張気味ですが、よろしくお願いします。
少し緊張していますが、落ち着いてお話しできればと思います。
そのまま使える一言例(チャット・メール)
当日は少し緊張していると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
久しぶりのプレゼンで緊張していますが、精一杯準備して臨みます。
伝え方次第で印象は悪くならない
多くの人が気にするのは「緊張していますと言ったら、頼りなく見えないか」という点です。
ここで大事なのは、伝え方のセット内容です。
緊張していますだけで話を終えると、弱さだけが前面に出てしまうことがあります。
ですが、そこに感謝や意欲を一緒に添えると、受け取られ方が変わります。
たとえば、次の三つの要素を意識します。
- 相手への感謝
- 今日の機会を大事にしたい気持ち
- 最後まできちんとやり遂げたい姿勢
この三つを短い一言に混ぜるだけで、
緊張している人
から
真剣に向き合っている人
という印象に近づきます。
例文(プレゼン前)
少し緊張していますが、この機会をいただけたことに感謝しつつ、お話しさせていただきます。
不慣れで緊張していますが、しっかりお伝えできるよう努めますので、よろしくお願いいたします。
例文(面接)
本日はこのような機会をいただき、ありがとうございます。少し緊張していますが、できるだけ率直にお話しできればと思います。
第一志望で、どうしてもお話ししたいと思っていたため、少し緊張しておりますが、落ち着いてお答えしていきます。
例文(初対面・カジュアル)
初対面で少し緊張しているんですが、いろいろお話しできたらうれしいです。
人見知りで少し緊張してますが、よろしくお願いします。
このように
緊張しています
だけで終わらせず、続く一文で
- 何を大切にしているのか
- どうありたいと思っているのか
を添えることがポイントです。
フレーズを使う前に押さえたい三つのコツ
このあと、場面別のテンプレを紹介していきます。
その前に、どのフレーズにも共通する三つのコツを押さえておきます。
1つ目のコツ:話す前に一呼吸おく
いきなり早口で言おうとすると、余計に緊張が高まりやすくなります。
口を開く前に、静かに一回だけ息を吸って吐きます。
その一呼吸で、声のトーンや速さが少し整います。
落ち着いた声で伝えられるだけで、同じ言葉でも印象は安定して聞こえます。
ミニフレーズ例
すみません、一言だけ先にお伝えさせてください。
最初に少しだけお話ししてもよろしいでしょうか。
この前置きを言ってから、緊張していますの一言を続けると、急な自己申告にならず、流れが自然になります。
2つ目のコツ:相手への感謝のひと言を添える
緊張していますという言葉は、自分の状態に意識が向いた表現です。
ここに、相手側への視線を一言足すことで、受け取られ方がやわらかくなります。
たとえば
- 時間をとってもらったことへの感謝
- 話を聞いてもらえることへの感謝
を短く添えます。
ミニフレーズ例
本日はお時間をいただき、ありがとうございます。少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
お忙しい中、こうした場を設けていただきありがとうございます。緊張していますが、率直にお話しできればと思います。
相手への感謝が最初にあるだけで、緊張していますという自己開示も、前向きな印象に近づきます。
3つ目のコツ:自分を下げすぎない言い方を選ぶ
よくあるパターンとしては、自分を必要以上に低く表現してしまう言い方です。
- ほんとダメ人間で
- 人前に立つ資格がないくらい
- 全然ダメなんですけど
こうした表現は、冗談のつもりでも、聞く側は返答に困ることがあります。
また、仕事の場では、自己評価が低すぎる人という印象にもつながりやすくなります。
おすすめなのは
- 状態を落ち着いて説明する
- それでもやりたいことや意欲もセットで伝える
というシンプルな形です。
NGになりやすい言い方
OKに言い換えた例
この三つのコツを頭の片隅に置いておくと、どのテンプレを選んでも、安定した印象に近づきます。
次の章からは、プレゼン、面接、初対面など、場面ごとの具体的なフレーズを見ていきます。
まずは共通の基本フレーズ 緊張を伝える定番の言い方
ここでは、どの場面にも使いやすい定番フレーズをまとめます。
まずはこのあたりを一つ二つ覚えておくと、プレゼンでも面接でも初対面でも応用できます。
難しい言い回しではなく、短くて声に出しやすい言葉を中心にしています。
そのまま使えるシンプルな一言テンプレ
シンプルな一言は、どの場でも使いやすい軸になります。
ここではフォーマル度別に分けて紹介します。
ビジネスや面接などフォーマルな場面向け
少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
不慣れな点もあり、やや緊張しておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
本日は少し緊張しておりますが、落ち着いてお話しできればと思います。
ただいま少し緊張しておりますので、ゆっくり話させていただきます。
使い方の目安
- 面接の入室直後や自己紹介の前に使いやすいフレーズです。
- 社内外のプレゼンの冒頭でもそのまま使えます。
社内ミーティングやカジュアル寄りのビジネス向け
ちょっと緊張しているので、ゆっくりめに話しますね。
久しぶりの発表で少し緊張していますが、よろしくお願いします。
今日は少し緊張気味ですが、できるだけ分かりやすく話します。
使い方の目安
- 気心の知れたメンバーが多いミーティングで使いやすい表現です。
- オンライン会議の冒頭でも自然に使えます。
友人との集まりや初対面の飲み会などカジュアル向け
めちゃくちゃ緊張してるけど、よろしくね。
初対面だといつも緊張しちゃうんだけど、仲良くしてもらえるとうれしいです。
人見知りでちょっと緊張してますが、いろいろ話せたらうれしいです。
使い方の目安
- 友達の友達を紹介されたときに使いやすいフレーズです。
- オフ会や飲み会の自己紹介のときにも使えます。
クッション言葉を添えた丁寧な伝え方
いきなり緊張していますと言うと、自分のことだけ話している印象になることがあります。
前に一文だけクッション言葉を入れると、相手への配慮が伝わりやすくなります。
ここでは、目上の相手やビジネス相手にも安心して使えるパターンをまとめます。
感謝から入るパターン
本日はこのような機会をいただき、ありがとうございます。少し緊張しておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。緊張しておりますが、できるだけ率直にお話しできればと思います。
本日はお集まりいただきありがとうございます。やや緊張しておりますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
- 最初に相手への感謝を一言伝えます。
- そのあとに自分の状態として緊張していることを添えます。
前置きから入るパターン
最初に一言だけお伝えすると、少し緊張しておりますので、ゆっくりお話しさせていただきます。
まずはじめにお伝えすると、本日はいつもよりやや緊張しておりますが、落ち着いてお話しできるよう努めます。
最初に申し上げますと、人前で話すことにまだ慣れておらず、少し緊張しておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
- 緊張の話に入る前に、これから一言だけ伝えますと前置きします。
- 話の流れが自然になり、唐突な自己アピールに感じにくくなります。
相手へのお願いを添えるパターン
少し緊張しておりますので、聞き取りづらいところがあれば遠慮なくおっしゃってください。
緊張して早口になってしまうかもしれませんが、気になる点があればご質問いただけるとうれしいです。
やや緊張しておりますので、もし説明が不足している点があれば、後ほどご指摘いただけますと助かります。
- 自分の状態を伝えるだけでなく、相手にどうしてほしいかを一言添えます。
- 双方向のコミュニケーションを意識した印象になります。
避けたい言い方をNG→OKで比較
ここでは、ありがちな言い方の中でも避けた方がよいパターンを整理します。
それぞれを、より安全な表現に言い換えた OK 例も併せて示します。
自分を過度に下げる言い方
NG
OK
- 自分の評価を極端に下げる言い方は避けます。
- 状態の説明と、やろうとしていることをセットにした表現に切り替えます。
被害者意識が強く聞こえる言い方
NG
OK
- 許しを求める形や、責任を手放すように聞こえる表現は避けます。
- 不安は認めつつも、きちんと向き合う姿勢を一緒に伝えます。
相手にプレッシャーを与えてしまう言い方
NG
OK
- 相手に気を使わせすぎる言い方は避けます。
- 相手のフィードバックを歓迎する姿勢を示すことで、前向きな印象を作れます。
このような基本フレーズと NG→OK の感覚を押さえておくと、どの場面でも応用しやすくなります。
次の章からは、プレゼン、面接、初対面など、具体的なシーン別のフレーズを見ていきます。
プレゼンで使える 緊張を正直に伝えるフレーズ集
ここではプレゼンの場面にしぼって
使いやすい一言フレーズをまとめます。
開始前の雑談。
話し始めの自己紹介。
質疑応答や終了の一言。
それぞれの場面ごとに
そのまま使える形で整理します。
開始前に場を和ませるひと言
プレゼンが始まる前には
ちょっとした雑談の時間があります。
このタイミングで軽く緊張を共有すると
自分も少し楽になります。
場の空気もやわらぎます。
社外プレゼンやフォーマルな場面
本日はこのような機会をいただき、ありがとうございます。少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
久しぶりの場で少し緊張しておりますが、本日はお時間をいただきありがとうございます。
少し緊張しておりますが、できるだけ分かりやすくお話しできればと思います。
- 始まる直前の雑談やアイスブレイクで使います。
- 相手への感謝を先に伝えてから、緊張していますを添えます。
社内会議や内輪のプレゼン
ちょっと緊張しているので、ゆっくりめに話しますね。
久しぶりの発表で少し緊張していますが、温かく見守ってもらえると助かります。
いつもどおり話せるように心がけますが、少し緊張していたらすみません。
- チームや部署内の会議で使いやすい表現です。
- 少しくだけた言い方でも問題ない関係性のときに向いています。
カジュアルな勉強会や社内セミナー
こういう場にまだ慣れていないので、少し緊張しています。よろしくお願いします。
参加者のみなさんの前で話すのは少し緊張しますが、一緒に学べたらうれしいです。
今日は少し緊張気味ですが、できるだけ具体的な話をお伝えできればと思います。
- 勉強会やライトニングトークなどで使えます。
- 緊張と同時に、場に参加している姿勢も伝えます。
話し始めの自己紹介に添える一言
本編のいちばん最初は
名前と所属の自己紹介から入ることが多いです。
このタイミングで
一言だけ緊張のことを添えると自然です。
名前と所属のあとに続けるフレーズ
〇〇株式会社の△△と申します。少し緊張しておりますが、本日はよろしくお願いいたします。
〇〇部の△△と申します。本日はこのような場をいただき、ありがとうございます。やや緊張しておりますが、お付き合いいただけますと幸いです。
〇〇の△△と申します。人前で話すことにまだ慣れておらず少し緊張しておりますが、精一杯お話しします。
- 名乗ったあとに一呼吸おきます。
- そのあとで緊張していますを一文だけ添えます。
スライド操作や時間配分への不安に触れる言い方
スライド操作に少し不慣れで、緊張しておりますが、途中で止まっても温かく見守っていただけると助かります。
時間配分も含めて少し緊張しておりますが、予定の時間内に収まるよう進めてまいります。
操作にやや不安があり、少し緊張しておりますが、落ち着いて進められるよう努めます。
- どこに不安があるのかを一言だけ共有します。
- 必要以上に弱さを強調せず、やり切る姿勢も添えます。
声や聞き取りやすさに触れるひと言
少し緊張して声が小さくなるかもしれませんので、聞き取りづらいときはお知らせいただけると助かります。
緊張で早口になってしまうかもしれませんので、気になる点があれば後ほどご質問いただけるとうれしいです。
もし聞こえづらい場合は、遠慮なくお申し付けください。緊張している分、意識してはっきり話すよう心がけます。
- 自分の状態だけでなく、相手にどうしてほしいかも伝えます。
- 協力をお願いすることで、場の一体感も生まれます。
質疑応答や終了時に使えるフォローのフレーズ
プレゼンの山場は
本編だけではありません。
質疑応答。
締めの一言。
ここでも緊張を軽く共有すると
自分を責めすぎずに場を終えやすくなります。
説明が足りなかったと感じたときのフォローフレーズ
先ほどは少し緊張してしまい、説明が不足しておりましたので、補足させてください。
緊張のあまり要点を飛ばしてしまった部分があるので、この場で簡単に補足いたします。
先ほどのご質問に対する回答が不十分でしたので、改めて整理してお答えします。
- 緊張のせいにしすぎないように注意します。
- 不足の自覚と、補う姿勢をセットで示します。
質問にうまく答えられなかったときの一言
ただいまうまく言語化できず失礼しました。緊張している部分もありましたので、後ほど文面でも整理して共有させてください。
少し緊張してしまい、十分なお答えにならなかったかもしれませんが、重要な点は持ち帰って検討いたします。
すぐに明確なお答えが難しく、緊張もあって言葉がまとまりませんでしたので、改めて整理したうえでお伝えできればと思います。
- うまく答えられなかった事実は認めます。
- そのうえで、今後どうフォローするかを具体的に示します。
全体を締めるときの前向きなコメント
拙い点や緊張している部分もありましたが、最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
緊張しながらの説明となりましたが、本日の内容が少しでもお役に立てばうれしく思います。
緊張もあり、十分にお伝えしきれなかった部分もあるかもしれませんが、ご質問などございましたら、今後もお気軽にお声がけください。
- 自分を過度に下げる表現は避けます。
- 緊張していても、伝えたい内容があったことをしっかり示します。
このようなフレーズをいくつか決めておくと
プレゼンの前後で余計な不安を抱えにくくなります。
次の章では
面接の場で使いやすい
緊張の伝え方テンプレを整理していきます。
面接で好印象につながる 緊張の伝え方テンプレ
ここでは面接の場面にしぼって
緊張していることを伝える言い方を整理します。
ポイントは二つです。
緊張を弱さとして出しすぎないこと。
緊張と一緒に本気度や前向きさも伝えること。

入室直後や自己紹介で使えるフレーズ
面接でいちばん最初に話すのは
入室直後のあいさつと自己紹介です。
ここで一言だけ緊張を混ぜると
その後の受け答えも少し楽になります。
個人面接で使えるフォーマルなフレーズ
本日はお時間をいただきありがとうございます。少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
本日はこのような機会をいただき、ありがとうございます。やや緊張しておりますが、率直にお話しできればと思います。
本日は面接の機会を頂戴し、ありがとうございます。少し緊張しておりますが、自分のことをできるだけお伝えできればと思います。
名前と所属を名乗ったあとに続けて使えます。
例の流れ
〇〇大学の△△と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
というように
- 名乗る
- 感謝を伝える
- 緊張を軽く共有する
の順番で話すと自然です。
第一志望や本気度と掛け合わせたフレーズ
第一志望の企業様の選考ということもあり、少し緊張しておりますが、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
御社のお話を伺える機会をとても楽しみにしておりましたので、やや緊張しておりますが、落ち着いてお話しできればと思います。
本日お会いできることをずっと楽しみにしておりました。少し緊張しておりますが、自分の思いをしっかりお伝えしたいです。
緊張の理由を
この機会を大事に思っているから
と説明できる言い方です。
集団面接と個人面接でのトーンの違い
集団面接では
周りの応募者もいるため
あまり長く話しすぎないことが大切です。
おすすめの一言
本日はこのような機会をいただきありがとうございます。少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
個人面接では
もう少しだけ自分の状態を添えても問題ありません。
おすすめの一言
本日はお時間をいただきありがとうございます。人前で話すことにまだ慣れておらず少し緊張しておりますが、できるだけ率直にお話しさせていただきます。
集団面接では短く簡潔に。
個人面接では少しだけ情報を足す。
このくらいの差を意識すると使い分けしやすくなります。
質問に詰まったときのリカバリー一言
面接でいちばん緊張が高まりやすいのは
質問にうまく答えられないと感じたときです。
ここで黙り込むより
一言だけ緊張を言葉にして
態勢を立て直した方が印象は安定します。
頭が真っ白になったときに時間をもらうフレーズ
申し訳ありません。少し緊張しており、考えを整理するために数秒お時間をいただいてもよろしいでしょうか。
ただいま少し緊張してしまいまして、言葉がまとまっておりません。少しだけ考える時間を頂戴できますでしょうか。
緊張のあまり、すぐに言葉が出てこない状態ですので、少しお時間をいただいて落ち着いてからお答えしてもよろしいでしょうか。
一度で完璧に答えようとしすぎないことが大切です。
数秒でも時間をもらえれば
落ち着きを取り戻せることが多いです。
一度答えた内容を言い直したいときのテンプレ
先ほどは緊張のあまり、十分に整理できていない回答になってしまいました。改めてまとめてお答えしてもよろしいでしょうか。
先ほどの回答ですが、緊張していて説明が不足していた部分がありますので、もう一度整理してお話しさせてください。
緊張していて言葉が足りないところがありましたので、補足を加えたうえで再度お答えいたします。
自分のミスを素直に認めたうえで
言い直しを申し出る形です。
失敗を隠そうとするよりも
丁寧に修正しようとする姿勢の方が
誠実さとして伝わりやすくなります。
緊張を認めつつも前向きさを示す言い方
緊張してしまい、言葉に詰まる場面もありましたが、この経験を踏まえて今後もっと改善していきたいと考えています。
緊張しやすいところはありますが、準備や練習を重ねることで少しずつ改善できると考えています。
本日も緊張している部分はありますが、このような機会を重ねることで、人前で話すことへの苦手意識を減らしていきたいです。
緊張している事実は認めます。
そのうえで
改善への意欲を一文で示します。
これにより
ただ緊張しているだけ
ではなく
成長しようとしている人
という印象に近づきます。
短所として緊張しやすさを伝えるときの言い方
面接では
長所だけでなく短所も聞かれます。
このときに
緊張しやすいことを短所として話すケースもあります。
伝え方を工夫すれば
大きなマイナスにはなりにくくなります。
短所回答の基本パターン
短所を答えるときは
次の三つの流れを意識します。
- 短所の事実をシンプルに述べる
- その短所で困った具体的な場面を一つだけ伝える
- 今取り組んでいる工夫や改善策を伝える
この流れに当てはめると
緊張しやすさも説明しやすくなります。
失敗エピソードと改善の取り組みをまとめるテンプレ
例文一つ目
私の短所は、人前に立つと緊張しやすいところです。
大学時代のゼミ発表で、緊張のあまり話す速度が速くなり、内容が十分に伝わらなかった経験があります。
そこで、発表前に必ず声に出して練習することや、あらかじめ話す内容を箇条書きで整理しておくことを続けた結果、最近では相手から聞き取りやすかったと言ってもらえることが増えてきました。
例文二つ目
私は重要な場面で緊張しやすいところがあります。
アルバイト先で新商品の説明を任されたとき、緊張して一部の説明を飛ばしてしまい、後でお客様から質問を受けたことがありました。
それ以降は、想定される質問を事前に書き出して準備することや、本番前に深呼吸をしてから話し始めることを意識し、最近では落ち着いて説明できるようになってきました。
いずれも
短所そのものより
その後の行動と変化を強調しています。
言い過ぎてマイナスにならないための注意点
緊張しやすさを短所として話すときは
次の点に気をつけます。
- 仕事が成り立たないほどのレベルとしては話さないこと
- 体調不良や業務に直接支障が出るレベルの話をしすぎないこと
- 現在も何も対策していないという印象を与えないこと
避けたい言い方の例
こうした言い方は
仕事を続けるうえでの大きな不安材料として受け取られやすくなります。
おすすめのまとめ方
- 緊張しやすい傾向はあるが、工夫しながら付き合っていけていること
- 完璧ではないが、以前より改善していること
- 御社での経験を通じて、さらに強みに近づけていきたいと考えていること
これらを一文ずつ入れることで
短所でありながらも
前向きに向き合っている姿勢を伝えられます。
次の章では
初対面や交流の場で使いやすい
もう少しカジュアルな緊張フレーズを整理していきます。
初対面や雑談の場で使える やわらかい一言フレーズ
ここでは、初対面や軽い雑談の場で使える一言をまとめます。
友人の友人。
交流会。
飲み会。
オンラインの顔合わせ。
少し緊張していることを伝えながらも、相手との距離を縮める言い方を中心に紹介します。
自己紹介の前後に添えるひと言テンプレ
自己紹介の最初と最後に、一言だけ添えると空気がやわらぎます。
緊張しやすい性格を軽めに共有することで、相手も話しかけやすくなります。
自己紹介の入りで使える一言
初対面だといつも少し緊張しちゃうんですが、よろしくお願いします。
人見知り気味で少し緊張していますが、いろいろお話しできたらうれしいです。
こういう場に慣れていなくて、ちょっと緊張していますが、よろしくお願いします。
- 名前を言う前に添えると、和やかな雰囲気を作りやすくなります。
- 自分を下げすぎず、あくまで軽い共有として伝えます。
自己紹介の締めで使える一言
こんな感じですが、仲良くしてもらえたらうれしいです。
少し緊張していますが、今日はよろしくお願いします。
まだ緊張していますが、徐々になじんでいけたらいいなと思っています。
- 自己紹介の最後に一文だけ足します。
- 今後も会話を続けたい気持ちを一緒に伝えます。
相手へのお願いを添える言い方
緊張しているので、ゆっくり話してもらえると助かります。
初対面でちょっと固くなっているので、いろいろ教えてもらえるとうれしいです。
人見知りで口数が少なくなりがちなので、気軽に話しかけてもらえると安心します。
- 自分の状態だけでなく、どう接してもらえるとうれしいかを伝えます。
- 相手もどう振る舞えばいいか分かりやすくなります。
オンラインの初対面で使えるフレーズ
オンラインの場では、カメラやマイクへの緊張も加わります。
ここでは、画面越しの初対面で使いやすいフレーズをまとめます。
カメラ越しの緊張を伝えるテンプレ
オンラインでの顔合わせにまだ慣れておらず、少し緊張していますが、よろしくお願いします。
カメラ越しだとちょっと表情が固くなってしまうかもしれませんが、気軽に話してもらえるとうれしいです。
オンラインでお会いするのはまだ慣れていないので、少し緊張しています。今日はよろしくお願いします。
- 最初のあいさつの中に一文だけ混ぜます。
- 表情が固く見えても、緊張からだと相手に伝わります。
通信状態や操作ミスを気にしているときの一言
回線が少し不安定かもしれません。途中で固まってしまったら、教えていただけると助かります。
オンラインツールの操作にあまり慣れていないので、何か不具合があったら優しく教えてもらえるとうれしいです。
もし音声が聞き取りづらいときは、遠慮なくお知らせください。緊張していて気づかないかもしれません。
- 操作や通信の不安を先に共有しておくと安心して話しやすくなります。
- 相手にも、遠慮なく声をかけてよいと伝えられます。
オンライン会議やオンライン飲み会で使える表現
オンライン飲み会はまだ慣れていないので、最初はちょっと緊張しているかもしれません。
こういうオンラインの場で初めてお会いするので、少し緊張していますが、いろいろ話せたらうれしいです。
最初は緊張していると思いますが、だんだん素が出てくると思うので、気長に付き合ってもらえると助かります。
- 場の雰囲気に合わせて、少しくだけた言い方も使えます。
- 「うれしい」「助かる」などの言葉を入れると、前向きな印象になります。
相手の緊張もほぐす巻き込みフレーズ
自分だけでなく、相手も緊張していることが多いです。
ここでは、自分の緊張をきっかけに、相手の緊張も軽くする一言をまとめます。
自分と相手の両方の緊張を軽くする言い方
自分も緊張しているので、一緒にゆっくり話していけたらうれしいです。
緊張しているのは自分だけじゃないと思うので、少しずつ慣れていけたらいいですね。
まだお互い緊張していると思いますが、少しずついろいろ聞かせてもらえたらうれしいです。
- 自分だけでなく「お互いに」という視点を入れます。
- 相手も緊張していてよいのだと感じやすくなります。
場そのものが緊張する場だという共通認識を作るフレーズ
こういう会って最初はみんな緊張しますよね。少しずつ慣れていけたらいいなと思っています。
初対面が多い場なので、最初は固くなっても全然大丈夫だと思います。
交流会って最初がいちばん緊張しますよね。自分も今すごく緊張しています。
- 場の特性として緊張を扱います。
- 個人の問題ではなく、自然なこととして共有します。
会話の空気をやわらげる一言テンプレ
何を話していいか分からなかったら、お互いの最近ハマっていることから話してみませんか。
緊張しているので、最初は簡単な自己紹介からいきましょうか。
自分も話すのが得意な方ではないので、ゆっくりペースでおしゃべりできたらうれしいです。
- 会話のテーマや進め方を提案します。
- 相手もどうすればよいか分かって、話しやすくなります。
こうした一言をいくつか持っておくと
初対面や雑談の場でも、無理に明るく振る舞わなくて済みます。
自分の緊張を軽く共有しながら、少しずつ距離を縮めていくイメージで使ってみてください。
次の章では
チャットやメールで使える
緊張していますの文章テンプレを整理していきます。
チャット・メール・SNSで使える 緊張していますの文章テンプレ
ここでは、文字で緊張していることを伝えるときの文章テンプレをまとめます。
メール。
チャット。
SNSやDM。
事前に一言だけ添えておくことで
自分の気持ちが少し楽になります。
相手にも状況が伝わりやすくなります。

ビジネスメールやオンライン面接の事前連絡文例
ビジネスの場では
緊張していますを前面に出しすぎないことが大切です。
感謝や意欲とセットで一文だけ添えるイメージです。
面談前の事前連絡メールで使える文例
例文1
お忙しい中、明日〇時からのオンライン面談のお時間を頂戴し、誠にありがとうございます。
当日は少し緊張しているかと思いますが、これまでの経験について率直にお話しできればと存じます。
例文2
このたびは面談の機会をいただき、ありがとうございます。
不慣れな点もあり、当日はやや緊張してしまうかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
例文3
明日のカジュアル面談の設定をありがとうございます。
オンライン面談はまだ慣れておらず、少し緊張しているのですが、ざっくばらんにお話しできればうれしく思います。
- 一文目で感謝を伝えます。
- 二文目で、軽く緊張していることを共有します。
面接日程調整メールで添える一文
例文1
このたびは面接の日程調整をいただき、ありがとうございます。
当日は、第一志望の選考ということもあり、少し緊張してしまうかもしれませんが、何卒よろしくお願いいたします。
例文2
面接日程のご連絡をいただき、ありがとうございます。
不慣れな点もございますが、当日は落ち着いてお話しできるよう準備を進めてまいります。
例文3
面接日程をご調整いただき、誠にありがとうございます。
当日はやや緊張しているかと存じますが、これまでの経験や思いをしっかりお伝えできればと考えております。
- 緊張を理由にしすぎない表現にします。
- あくまで意欲がメインであることが伝わるようにします。
オンラインミーティング案内への返信で使える文例
例文1
打ち合わせのご案内をいただき、ありがとうございます。
オンラインでの初めての顔合わせとなりますので、少し緊張しておりますが、当日はよろしくお願いいたします。
例文2
ミーティング招集のご連絡をありがとうございます。
ツールの使用にまだ慣れておらず、当日はやや緊張しているかもしれませんが、事前に確認のうえ参加いたします。
例文3
オンラインミーティングのお声がけをいただき、ありがとうございます。
画面越しでの打ち合わせはまだ回数が少なく、少し緊張しておりますが、事前に資料を拝見のうえ臨みます。
- 緊張の理由を簡単に添えると自然です。
- ツールや形式に不慣れなことをさらっと共有すると、相手も配慮しやすくなります。
LINEやDMでのカジュアルな一言テンプレ
カジュアルなやりとりでは
言い過ぎると重くなります。
言わなさすぎると、自分だけが不安を抱えます。
短くて軽い一言を添えるイメージで使います。
会う前のやりとりで不安を伝えるフレーズ
当日ちょっと緊張してると思うけど、よろしくね。
初めて会うから少し緊張してるけど、話すの楽しみにしてる。
人見知り気味で最初は固いかもしれないけど、だんだん慣れてくると思う。
- 緊張していることだけで終わらせないことが大事です。
- 会うことを楽しみにしている一文もセットにします。
オフ会や飲み会前の一言
オフ会久しぶりで、ちょっと緊張してるけど、よろしくお願いします。
今日の飲み会、初めての人ばかりで緊張してるから、近くにいてもらえると安心する。
最初は緊張してると思うけど、途中からは多分普通にしゃべれると思う。
- 依頼やお願いも一緒に書いてよい場面です。
- 相手もサポート役に回りやすくなります。
久しぶりに会う友人へのメッセージ
久しぶりすぎて、ちょっと緊張してるけど、会えるの楽しみにしてる。
前に会ってから時間がたってるから、最初は少し緊張しそうだけど、またいろいろ話したい。
昔みたいにすぐ打ち解けられるか少し緊張してるけど、近況聞けるのが楽しみ。
- 緊張と楽しみをセットで書きます。
- 不安だけを送らないように気をつけます。
重要なやりとりの前に不安を共有したいときの書き方
上司やクライアントに対して
緊張や不安をそのまま書くと、弱く見えると感じる人もいます。
ここでは
サポートやアドバイスをお願いしながら
落ち着いて緊張を共有する書き方をまとめます。
上司やクライアントに相談を入れるときの文例
例文1
明日のプレゼンにつきまして、初めての規模の案件となるため、正直なところ少し緊張しております。
もし可能であれば、事前に資料をご確認いただき、気になる点があればフィードバックを頂戴できますと幸いです。
例文2
来週のクライアント様向け提案について、重要な場であることから、ややプレッシャーを感じております。
当日の進め方について、一度ご相談のお時間をいただけますでしょうか。
例文3
初めて主担当として臨む打ち合わせのため、やや緊張しております。
抜け漏れがないか不安もありますので、ご確認いただきたいポイントを別途共有させてください。
- 緊張やプレッシャーの共有は一文で簡潔に伝えます。
- そのうえで、具体的にお願いしたい支援内容を続けます。
大事な発表や登壇前にサポートをお願いするテンプレ
例文1
来月の全体会議での発表について、参加人数も多く、当日は相当緊張してしまうと思います。
可能であれば、事前リハーサルの機会を一度設けていただけますと、大変心強く感じます。
例文2
社外向けセミナーでの登壇が初めてのため、正直なところ強い緊張を感じております。
内容そのものには自信がありますが、進行や時間配分についてアドバイスをいただけますでしょうか。
例文3
大事な場を任せていただき、うれしい気持ちと同時に、かなり緊張もしています。
当日、開始前に数分だけ確認のお時間をいただけると、落ち着いて臨めそうです。
- 緊張しているから無理です、という形にはしません。
- 緊張しているからこそ、こういうサポートがあるとありがたい、という形にします。
ネガティブになりすぎない書き方のコツ
文字で緊張を書きすぎると
相手が不安になってしまうことがあります。
避けたいパターン
こうした書き方は
相手にどうしてほしいのかが見えにくくなります。
読み手にも負担になります。
おすすめの書き方
- 緊張している事実は一文で簡潔に伝える。
- なぜ緊張しているのかを一行だけ添える。
- そのうえで、お願いしたいことや、自分なりの工夫を書く。
まとめのテンプレ
今回の案件は自分にとって大きなチャレンジであり、正直なところ緊張も感じています。
その分、準備には時間をかけて取り組んでおりますが、もし気になる点があれば事前にご指摘いただけますと幸いです。
この形をベースにすると
弱さだけでなく
前向きな姿勢も一緒に伝えることができます。
次の章では
よくある言い方の NG と OK を一覧にした
言い換えテーブルをまとめていきます。
ケース別NG→OK一覧 緊張を伝える言い換え表
ここではこの記事全体のポイントを一覧でまとめます。
ぱっと見てコピペ候補を探せるように整理します。
まずはよくあるNG表現とOK表現をテーブルで並べます。
そのあとで、自分の言葉にアレンジするときの考え方をまとめます。
よくある言い方のNG→OK変換表
自分を必要以上に下げる言い方は印象を弱くします。
被害者っぽく聞こえる言い方は相手に気を使わせます。
下の表では、NGフレーズとOKフレーズと主なシーンを並べています。
場面に近いものから選んで、少しだけ調整して使ってください。
| NGフレーズ | OKフレーズ | 主なシーン |
|---|---|---|
| 緊張しすぎて全然ダメだと思いますが、お願いします。 | 少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。 | 面接 全般 |
| 人前に立つのが本当に苦手で、多分うまく話せないです。 | 人前で話すことにはまだ慣れていませんが、できるだけ分かりやすくお話しします。 | プレゼン 面接 |
| こういう場は苦手なので、あまり期待しないでください。 | こうした場はあまり経験がありませんが、今日の内容は丁寧にお伝えできればと思います。 | プレゼン 勉強会 |
| 緊張しすぎて、使い物にならないかもしれません。 | 少し緊張しやすいところがありますが、落ち着いてお話しできるよう努めます。 | 会議 打ち合わせ |
| 失敗したらすみません。たぶんやらかします。 | 不慣れな点もありますが、できる限り丁寧に対応いたします。 | 上司 報告 |
| こういう場は本当に苦手なので、優しくしてください。 | こうした場にまだ慣れていないので、ゆっくり進めていただけると助かります。 | 会議 オンライン面談 |
| オンライン慣れてなくて、多分バタバタします。 | オンラインにはまだ不慣れな点がありますが、事前に操作を確認して臨みます。 | オンライン会議 |
| 初対面めちゃくちゃ苦手で、最初は全然しゃべれないと思います。 | 初対面だと少し緊張してしまうのですが、いろいろお話しできたらうれしいです。 | 初対面 交流会 |
| 飲み会とか得意じゃないので、うまく話せなかったらごめんなさい。 | 飲み会の場にはあまり慣れていないのですが、ゆっくりお話しできたらうれしいです。 | 飲み会 オフ会 |
| 緊張しすぎて頭が真っ白なので、あまり突っ込まないでください。 | 緊張して少し言葉が詰まるかもしれませんが、不明点があれば遠慮なくご質問ください。 | プレゼン 質疑応答 |
NGフレーズは
自分を極端に下げています。
責任を手放すような言い方になっています。
OKフレーズは
状態の説明にとどめています。
前向きに向き合う姿勢を一言添えています。
自分の言葉にアレンジするときのポイント
テーブルのフレーズは、そのまま使っても問題ありません。
少し変えると、より自分のキャラクターになじみます。
ここではアレンジするときの考え方をまとめます。
1 相手との距離感に合わせてていねいさを調整する
相手が面接官や取引先の場合は、ていねい表現を維持します。
語尾は 〜しております 〜いたします を基本にします。
相手が同僚や友人に近い場合は、少し砕いた形に変えます。
例
- 少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
- 少し緊張してますが、よろしくお願いします。
前半の意味は同じです。
後半のていねいさだけ変えています。
誰に向けて送るかを先に決めてから、語尾を選びます。
2 口頭かチャットかで長さを変える
口頭の場合は、短く区切った方が話しやすくなります。
例
こうした場はあまり経験がありませんが、今日の内容は丁寧にお伝えできればと思います。
口頭で言うときは
- こうした場はあまり経験がありません。
- 今日は丁寧にお伝えできればと思います。
と二文に分けても構いません。
チャットやメールの場合は、一文でも読みやすくなります。
ただし、一文を長くしすぎないようにします。
3 状態と意欲の二つを入れてバランスを取る
緊張していますだけだと、状態だけの説明になります。
意欲や目的の一文を足すと、前向きさが伝わります。
構成のイメージ
- 一文目 状態の共有 緊張しています 不慣れです など。
- 二文目 どうしたいかの共有 丁寧にお伝えしたい しっかり準備している など。
例
初対面だと少し緊張してしまうのですが、いろいろお話しできたらうれしいです。
一文の中でも
前半が状態の説明です。
後半が意欲の説明です。
この二つをセットにすると、弱さだけが強調されにくくなります。
4 シーン名を書き換えて応用する
テーブルの主なシーンは目安です。
実際に使うときは、自分の場面に合わせて読み替えます。
例
- プレゼン → 社内共有会 セミナー 登壇 など。
- 面接 → 面談 カジュアル面談 OB訪問 など。
シーンをイメージしながら
どのフレーズが一番近いかを選びます。
そのうえで
敬語の強さ。
長さ。
相手との距離感。
この三つを少しずつ調整すると、自分なりの言い方になります。
この表とポイントを手元に置いておけば
緊張しているときも、落ち着いてフレーズを選びやすくなります。
よくある質問Q&A 緊張していることを伝えるときの不安
ここでは、よくある不安をQ&A形式でまとめます。
検索されやすい疑問にしぼって整理します。
【質問】緊張していますと言うと弱く見えませんか?
緊張していますと伝えること自体が、弱さではありません。
多くの場合は、自分の状態を冷静に理解している人という印象になります。
大事なのは、緊張と一緒に何を伝えるかです。
不安だけを強調すると、頼りない印象になりやすいです。
感謝や意欲とセットで伝えると、誠実さや真剣さとして受け取られます。
たとえば、次のような組み立てです。
- 相手への感謝
- 今の状態の共有 緊張していること
- それでもやろうとしていること
この三つが入っていれば、印象は安定しやすくなります。
無難で使いやすいフレーズ例は次のとおりです。
- 本日はお時間をいただきありがとうございます。少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
- このような機会を頂き、ありがとうございます。やや緊張しておりますが、できるだけ率直にお話しできればと思います。
- 初対面だと少し緊張してしまうのですが、いろいろお話しできたらうれしいです。
どうしても不安なときは、緊張していますの一言を短くする方法もあります。
少し緊張しておりますが、よろしくお願いいたします。
このくらいであれば、ほとんどの場面で角が立ちにくいです。
【質問】どこまで正直に話してよいですか?
緊張していることをどこまで話すかは、場面によって変わります。
特に、面接や評価が関わる場では、話し過ぎない方がよい場合もあります。
細かい体調の症状を詳しく話す必要は基本的にありません。
たとえば、心臓がバクバクして、手汗が止まらなくてなどを長く説明すると、相手が心配しすぎてしまうこともあります。
面接やビジネスの場では、次のようなレベルにとどめるのがおすすめです。
- 人前に立つと少し緊張しやすい
- 大事な場面ではやや緊張することがある
- 初めての経験なので緊張している
このくらいの表現であれば、仕事ができない人という印象にはつながりにくいです。
どこまで話すかを決める簡単な基準として、次の三つを目安にしてみてください。
- 相手が対応を変えられる情報かどうか
- 仕事や場の進行に直接関係するかどうか
- 自分が今後もその相手と関わるうえで知っておいてほしいかどうか
たとえば、オンラインの操作に不安があるなら、先に共有した方がスムーズです。
- ツールの使用にまだ不慣れなため、当日はやや緊張してしまうかもしれませんが、事前に確認のうえ参加いたします。
一方で、自分の過去のつらい経験を細かく話す必要はありません。
その場に関係する範囲だけ、落ち着いて伝えるイメージで十分です。
【質問】伝えても緊張が変わらないときはどうすればいいですか?
緊張していますと伝えることは、一つの方法にすぎません。
言ったからといって、急に身体の緊張が消えるわけではありません。
それでも意味があるのは、次のような効果があるからです。
- 隠さなくてよいので、気持ちの負担が少し軽くなる
- 相手に状況を共有できるので、多少のミスが許容されやすくなる
- 自分だけがおかしいのではないという感覚を持ちやすくなる
ただし、それだけで十分に楽にならない人もいます。
その場合は、他の方法と組み合わせるのがおすすめです。
すぐにできる対策としては、次のようなものがあります。
- 話す前に一回ゆっくり息を吐いてから吸う
- 椅子に深く腰掛け、背すじを軽く伸ばしてから話し始める
- 話したいことを箇条書きにして手元に置いておく
- いきなり長く話そうとせず、短い一文から始める
たとえば、次のようなセットで使うイメージです。
- 一呼吸おく
- 短いフレーズで緊張を共有する
- 用意しておいた箇条書きを見ながら話す
それでも苦しく感じる場合もあります。
日常生活や仕事に支障が出るほどの強い緊張や不安が続くときもあります。
そのような場合は、一人で抱え込まないことも大切です。
会社に産業医や相談窓口があれば、そこで相談する選択肢もあります。
地域の相談窓口や、医療機関やカウンセリングなど、専門家に相談する方法もあります。
この記事で紹介したフレーズは、あくまでコミュニケーションを少し楽にするための道具です。
無理に完璧に使おうとせず、自分のペースで試せそうなものから少しずつ使ってみてください。


