初対面の会話が続く質問テンプレ集 ネタ切れしない聞き方フレーズ

初対面の人と話すときって、すぐ質問がなくなって気まずくならない?

分かる、沈黙が怖くてとりあえず質問するけど、だんだん面接みたいになっちゃうんだよね!

しかも、何を聞いたらいいか分からなくて、毎回同じこと聞いてる気がする。

ネタ切れしない質問パターンさえあれば、もう少し気楽に話せるようになるんだろうね!
初対面の会話が続かないと悩む人は多いでしょう。
仲良くなりたいのに、何を聞けばいいか分からない。
質問しても、一問一答で終わってしまう。
沈黙が怖くて、つい聞きすぎてしまう。
そんなときに役に立つのが、あらかじめ用意しておく質問テンプレでしょう。
この記事では、初対面の相手と話すときに使える質問フレーズと、会話を続けるための考え方をまとめます。
飲み会でも、職場でも、オンラインでも、そのまま使いやすい形にして整理します。
この記事で分かること
- 初対面の会話が続かない主な理由と、質問の考え方の基本
- 一問一答で終わらない質問のコツと、会話が続く三つのステップ
- 自己紹介直後や雑談でそのまま使える質問テンプレ集
- 答えづらい質問を、相手が話しやすい聞き方に変えるNG→OK言い換え表
- 飲み会・職場・オンラインなどシーン別で使える定番質問フレーズ
この記事を読み終えるころには、初対面の場でも、何を聞けばいいかで悩む時間はかなり減っているでしょう。
まずは気になるところから読んで、自分に合いそうな質問パターンをいくつか拾っていってください。
初対面の会話が続かない理由と、質問テンプレの考え方
初対面の会話が続かないと感じるとき。
自分の話し方や性格のせいだと思ってしまうことが多いでしょう。
けれど、原因の多くは「会話の仕組み」を知らないだけの場合が多いです。
ここではまず、よくあるつまずきポイントを整理します。
そのうえで、この記事で紹介する「質問テンプレ」をどう使えばよいかを確認しておきましょう。
初対面で会話が止まりやすいよくある原因
初対面の場で会話が止まる理由はいくつかあります。
性格というより「パターン」の問題と捉えた方が気が楽になるでしょう。
一つ目のパターンは「何を聞けばいいか分からない」です。
話題の候補が頭に浮かばないと、沈黙を怖く感じるでしょう。
二つ目のパターンは「一問一答で終わってしまう」です。
質問しても「はい」「いいえ」「そうなんです」で終わりやすい状態です。
そのあとに続く一言が出てこないと、会話はすぐに止まってしまうでしょう。
三つ目のパターンは「沈黙がこわくて質問攻めになる」です。
とにかく沈黙を埋めようとして、立て続けに質問してしまう状態です。
相手にとっては、取材や面接のように感じられることもあるでしょう。
どれか一つだけに当てはまる人もいます。
複数が重なっている人もいるでしょう。
いずれにしても「自分がつまらないから」ではありません。
質問のストックと、聞き方の流れを知らないだけだと考えた方が建設的でしょう。
会話を続けるコツは「質問の質」と「聞き方」にある
会話が続くかどうかは、性格だけで決まるわけではありません。
どんな質問を、どんな順番で、どう投げているかが大きく影響するでしょう。
まず意識したいのが「質問の質」です。
「はい」「いいえ」で終わるクローズド質問だけだと、会話は止まりやすくなります。
例として
- この仕事、楽しいですか?
- ここにはよく来ますか?
といった質問があります。
相手が話し慣れていないと、一言で終わってしまうでしょう。
一方で「どう」「どんな」「なぜ」から入るオープンな質問は、相手が少し説明しやすくなります。
たとえば
- 今の仕事で、どんなところがいちばん楽しいですか?
- ここには、どういうきっかけで来るようになったんですか?
と聞くと、相手は一言以上の情報を返しやすくなるでしょう。
もう一つ大事なのが「相手が話しやすい順番で聞くこと」です。
いきなり深い質問をすると、相手は身構えてしまいます。
最初はライトな話題。
そのあと、相手が話しやすそうなところを少しだけ深掘り。
この順番を意識するだけでも、会話の続きやすさはかなり変わるでしょう。
質問テンプレは「そのまま使う」より「土台にする」イメージ
この記事では、初対面で使いやすい質問テンプレをたくさん紹介します。
ただし、全部を丸暗記する必要はありません。
質問テンプレは「土台」にするイメージで使うとよいでしょう。
基本の形だけ押さえておき、実際の場面では言い回しを少し変えて使えば十分です。
たとえば
- 休日は何して過ごすことが多いですか?
というテンプレがあれば
- 休日って、どんなふうに過ごすことが多いですか?
- お休みの日は、家でゆっくり派ですか、それとも出かけることが多いですか?
といった形にも変えられるでしょう。
この記事の使い方としては、次のような流れがおすすめです。
- 気になるところから読む
- 自分がよく遭遇するシーンに近い章を優先して読む
- そこから「これなら言えそう」と思う質問を2〜3個だけ決める
最初から全部を使おうとする必要はありません。
「自分の定番質問」を少しずつ増やしていく方が、無理なく続きやすいでしょう。
後半の章では、自己紹介のあとに使える質問。
雑談でネタ切れしないための質問。
シーン別の定番質問。
こうしたテンプレをまとまった形で紹介していきます。
まずはここで全体の考え方を押さえたうえで、自分の場面に近いところから読み進めてみてください。
会話が続く質問の基本ルールと3ステップ
ここでは、具体的な質問テンプレに入る前の「土台」を整理します。
何を聞くか以上に、どう広げるかを知っているかどうかで、続きやすさは変わるでしょう。

一問一答で終わらせない質問の基本ルール
会話が止まりやすい原因の一つは「一問一答」になっていることです。
質問しても「はい」「いいえ」「そうなんですね」で終わる流れです。
まず意識したいのは、「はい・いいえ」で終わらない聞き方にすることです。
例
「どんな」「どのあたり」「どういうきっかけで」などをつけるだけで、相手は説明を足しやすくなるでしょう。
次に大事なのが「自分の一言を添えること」です。
質問だけが続くと、相手は面接されているように感じやすいでしょう。
例
- 休日はどんなふうに過ごすことが多いですか?
- 自分はインドア寄りなんですけど、家で映画を見ることが多いです
このように、自分の答えも少しだけ出すと「会話のキャッチボール」になりやすいでしょう。
質問攻めにならないための、ざっくりした目安も持っておくと安心です。
質問:自分の話=1:1〜1:2くらいを意識すると、バランスは取りやすくなるでしょう。
会話が続く3ステップ 質問 → 共感 → 深掘り
会話を続けるときは「3ステップ」で考えると分かりやすいでしょう。
- ステップ1:きっかけ質問
- ステップ2:共感・一言コメント
- ステップ3:深掘り質問
この流れを一往復と考えると、無理なく会話を伸ばしやすくなります。
ステップ1:きっかけ質問
最初は、答えやすいライトな質問から入ります。
例
- 今日ここまで、どこから来られましたか?
- こういう会に参加されるのは、よくあることですか?
重くない内容から始める方が、相手も話しやすいでしょう。
ステップ2:共感・一言コメント
答えを聞いたら、すぐ次の質問に行かないことがポイントです。
一度「受け止める一言」を挟むと、相手は安心しやすいでしょう。
例
- そうなんですね。自分もそのあたり、よく行きます。
- 初めてなんですね。自分も最初は少し緊張しました。
共感が難しいときは、「そうなんですね」「なるほど」といった短い一言でも十分でしょう。
ステップ3:深掘り質問
そのあとで、少しだけ深掘りする質問を足します。
ポイントは「きっかけ」「理由」「一番」を聞くことです。
例
- そのお店、最初はどんなきっかけで知ったんですか?
- 参加してみようと思った一番の理由は何でしたか?
- 行った中で、一番印象に残っている場所はどこですか?
この3ステップをまとめると、次のようなミニ会話になります。
例
- 質問:休日はどんなふうに過ごすことが多いですか?
- 相手:家で動画を見ることが多いですね。
- 共感:自分も家で過ごすの好きです。動画はよく見ますね。
- 深掘り:どんなジャンルの動画を見ることが多いですか?
この流れを一つの型として覚えておくと、どの質問テンプレにも応用しやすくなるでしょう。
聞いてはいけない・慎重にした方がよい質問の領域
初対面の会話では、「何を聞かないか」も大事なポイントでしょう。
仲良くなってからなら良い話題でも、最初から踏み込むと負担になることがあります。
初対面では避けた方がよい話題の一例を挙げます。
- 年収や貯金など、お金に関わること
- 政治・宗教・思想に関する考え方
- 家庭の事情や、センシティブな家族の話題
- 恋愛・結婚・子どもの有無など、価値観が分かれやすい話
これらは、ある程度打ち解けてから話す方が安全でしょう。
どうしても話題が広がらないときでも、無理に踏み込まない方がよい領域です。
意識しておきたいのは「仲良くなってから聞く話」と「初対面で聞く話を分けること」です。
初対面では、日常・趣味・仕事や学び・参加している場のことなど、負担が小さい話を中心にするとよいでしょう。
この記事で紹介する質問テンプレは、基本的に「初対面でも安全寄り」の内容にしてあります。
まずはここで紹介する範囲から使ってみて、相手との距離が縮まってきたら、少しずつ自分なりの質問も増やしていくとよいでしょう。
自己紹介直後に使える 質問テンプレ集
自己紹介がひと通り終わったあと。
ここから何を聞けばいいか分からず、会話が止まってしまうことは多いでしょう。
この章では、自己紹介〜最初の3分を乗り切るための質問テンプレをまとめます。
相手が話しやすい要素に沿って聞くことで、自然な流れを作りやすくなるでしょう。
自己紹介を受けて自然につなげる質問テンプレ
自己紹介のあとに沈黙が生まれるのは、次の一言が決まっていないからです。
ポイントは「さっきの自己紹介に出てきたキーワードを拾うこと」です。
そのときに使える便利な型は、次のようなものです。
さっき、〇〇のお仕事っておっしゃっていましたが、どんなことをされているんですか?
さっき、お住まいが〇〇っておっしゃっていましたが、そのあたりって住みやすいですか?
さっき、休日は〇〇が多いっておっしゃっていましたが、最近はどんな感じですか?
この「さっき〜っておっしゃっていましたが」の型を一つ覚えておくと、どんな自己紹介にも応用できるでしょう。
仕事まわりに聞きたいときのテンプレ
お仕事は、さっき〇〇系とおっしゃっていましたが、具体的にはどんなことをされているんですか?
今の会社には、どれくらいお勤めなんですか?
その仕事は、どんなところがいちばん面白いと感じますか?
住んでいるエリアに沿って聞きたいときのテンプレ
お住まいが〇〇っておっしゃっていましたが、前からそのあたりなんですか?
そのエリアって、休みの日に行けるスポットは多いんですか?
通勤時間は、どれくらいかかることが多いですか?
休日や趣味に沿って聞きたいときのテンプレ
休日は〇〇が多いっておっしゃっていましたが、始めたきっかけは何だったんですか?
その趣味は、お一人でやることが多いですか、それとも誰かと一緒にやることが多いですか?
最近だと、その趣味でいちばん印象に残っている出来事って何ですか?
自己紹介に出てきた名詞部分だけ差し替えれば、いろいろな場面に使えるでしょう。
相手の負担が少ないライトなプロフィール質問
自己紹介のあと、まだ相手のことがよく分からない段階では。
重いテーマよりも、ライトなプロフィール質問から入る方が安心でしょう。
ここでは、社会人でも学生でも聞きやすい質問を中心にまとめます。
出身地やエリアを聞くテンプレ
ご出身は、どちらなんですか?
今お住まいのエリアは、長いんですか?
もともとは別の地域だったんですか?
通勤や通学に関するテンプレ
通勤時間は、どれくらいかかることが多いですか?
職場(学校)までは、電車で通っているんですか?
通勤時間って、何をして過ごすことが多いですか?
最近よく行くエリアや、日常の行動範囲を聞くテンプレ
よく行くエリアって、どのあたりなんですか?
休みの日に出かけるとしたら、〇〇方面に行くことが多いですか?
よく使う駅は、どのあたりになりますか?
一方で、初対面でいきなり踏み込みすぎる質問は避けた方が安全でしょう。
避けたい例です。
こうした質問は、仲良くなってからでも十分でしょう。
まずは、相手が軽く答えられる範囲のプロフィール質問を選ぶと安心です。
自分も答えやすい「共通点を探す」質問テンプレ
会話が続くかどうかは、共通点が見つかるかどうかにも左右されるでしょう。
共通点を探しやすい質問をいくつか持っておくと、場が温まりやすくなります。
休日の過ごし方を聞くテンプレ
休日は、家でゆっくり派ですか、それとも出かけることが多いですか?
お休みの日は、どんなことをしている時間が長いですか?
休みが一日まるまる空いたら、何をして過ごしたいタイプですか?
好きな食べ物やお店を聞くテンプレ
好きな料理は、和食と洋食だとどっち派ですか?
よく行くお店って、チェーン系と個人店だとどっちが多いですか?
最近食べて「これ良かったな」と思ったものってありますか?
音楽・映画・コンテンツ系を聞くテンプレ
音楽は、邦楽と洋楽だとどっち派ですか?
映画は、アクションとヒューマン系だと、どっちをよく見ますか?
普段は、テレビよりも動画配信を見ることが多いですか?
「どっち派ですか」の二択質問は、答えやすいでしょう。
そのあとに、もう一歩だけ深掘りすると、会話が続きやすくなります。
例です。
- 映画は、アクションとヒューマン系だと、どっちをよく見ますか?
- 相手:どちらかというと、ヒューマン系が多いですね。
- 深掘り:最近見た中で、いちばん印象に残っている作品って何ですか?
このとき、自分も同じ質問に答えると、会話は往復になりやすいでしょう。
- 自分はアクション派なんですけど、たまにヒューマン系も見ます。
- 最近だと、〇〇を見て良かったなと思いました。
こうした共通点を探す質問を、いくつかストックしておくと安心でしょう。
最初の数分を乗り切るだけなら、まずは二択質問と深掘りのセットから試してみてください。
ネタ切れしない雑談の質問フレーズ集(仕事・日常・趣味)
ひと通り会話をしたあと。
ふと「もう聞くことがない」と感じる瞬間はあるでしょう。
ここでは、そんなときに使える質問ストックを三つのジャンルでまとめます。
仕事や学校まわり。
日常や生活習慣。
趣味や好きなもの。
どれも、相手が答えやすく、自分も話を広げやすいものを中心にしています。
仕事や学校まわりの会話が続く質問テンプレ
仕事や学校の話は、深掘りしすぎると重くなりやすいでしょう。
ここでは、ライトに聞けて、愚痴になりにくい質問だけを集めます。
仕事内容そのものをふんわり聞く質問
お仕事は、さっき〇〇系っておっしゃっていましたが、どんなことをしている時間がいちばん長いですか?
普段の一日の流れって、ざっくりどんな感じなんですか?
最近だと、どんな作業をしている時間が多いと感じますか?
学校や勉強まわりにも使える質問
普段は、どの授業や分野に触れている時間が長いですか?
今いちばん力を入れている科目って、何になりますか?
最近取り組んでいる課題やテーマって、どんなものが多いですか?
忙しさや愚痴に寄りすぎないラインの質問も用意しておくと安心でしょう。
最近のお仕事(勉強)で、やっていておもしろいなと感じる場面ってありますか?
ここ最近で、少しだけ手応えを感じた出来事ってありますか?
大変なことも多いと思いますが、その中で楽しみにしている瞬間ってどんなときですか?
相手が少し疲れていそうなときは、軽めに触れる聞き方にします。
この時期、お仕事はやっぱり少し忙しいですか?
最近は、落ち着いている方ですか、それともバタバタしがちですか?
ここで出てきた答えに対して、自分も一言だけ状況を共有すると、会話は続きやすくなるでしょう。

日常・生活習慣に関するネタ切れ防止質問
仕事や学校の話から少し離れたいとき。
日常や生活習慣の質問は、誰でも話しやすいテーマになりやすいでしょう。
休日の過ごし方に関する質問
休日は、家でゆっくり過ごすことが多いですか、それとも出かけることが多いですか?
お休みの日は、どんなことをしている時間がいちばん長いですか?
休みが一日ぽっかり空いたら、何をして過ごしたいタイプですか?
平日の夜のリラックス方法を聞く質問
平日の夜は、家でどんなふうに過ごすことが多いですか?
一日終わったあとに、よくやるリフレッシュ方法ってありますか?
仕事(学校)のあとに、ついしてしまう息抜きって何かありますか?
季節とからめると、そのときだけの会話が生まれやすくなるでしょう。
今の季節だと、よく行くスポットってありますか?
この時期ならではで、楽しみにしていることってありますか?
季節が変わるときに、必ずやっている習慣って何かありますか?
誰でも答えやすい「最近」の質問も持っておくと便利です。
最近うれしかった出来事って、何かありますか?
最近ハマっていることや、よくやっていることってありますか?
最近これ良かったなと思ったもの(物でもサービスでも)ってありますか?
もし相手が考え込んでしまったら、自分の例を先に出すとよいでしょう。
- 自分は、最近〇〇にハマっていて、つい時間を使ってしまいます。
- 最近うれしかったのは、〇〇ができたことでした。
そのうえで「〇〇さんはどうですか」と聞けば、相手も答えやすくなるでしょう。
趣味・好きなものから広げる質問テンプレ
趣味や好きなものの話は、会話が広がりやすい定番ジャンルでしょう。
ここでは、音楽・映画・旅行・食べ物あたりを押さえた質問をまとめます。
音楽や映像コンテンツに関する質問
音楽は、よく聴くジャンルってありますか?
よく聴くとしたら、邦楽と洋楽だとどちらが多いですか?
映画は、アクション系とじっくり見るタイプだと、どっちを選ぶことが多いですか?
普段は、テレビと動画配信だと、どちらを見る時間が長いですか?
旅行や出かけることに関する質問
旅行は、よく行く方ですか?
これまでで、印象に残っている場所ってどこになりますか?
行ってみたい場所を一つ挙げるとしたら、どこになりますか?
食べ物・お店の話題は、多くの人が話しやすいでしょう。
好きな料理は、和食と洋食だとどっち寄りですか?
よく行くお店は、チェーンと個人店だとどちらが多いですか?
最近食べた中で、もう一回行きたいなと思ったお店ってありますか?
趣味の話を広げるときは、三段階で考えると整理しやすいでしょう。
- 段階1:おすすめを聞く
- 段階2:きっかけを聞く
- 段階3:一番を聞く
具体的には、次のような流れになります。
- 質問:最近ハマっている作品やコンテンツってありますか?
- 相手:〇〇をよく見ています。
- きっかけ質問:それを見始めたきっかけって、何だったんですか?
- 一番質問:その中で、一番好きな回やシーンってありますか?
相手が「あまり趣味がなくて」と言った場合でも、会話を止める必要はないでしょう。
そんなときに使えるフォロー質問
そうなんですね。強いて言えば、よくやっていることや時間を使っていることってありますか?
趣味というほどではなくても、つい見てしまうものや、よく開くアプリってありますか?
何もしていない時間は、どんなふうにぼーっと過ごすことが多いですか?
相手の答えに、自分の似ている部分や違う部分を一言添えるだけでも、会話は続きやすくなるでしょう。
この章の中から、仕事・日常・趣味それぞれ一つずつ。
自分が使いやすい質問を選んでおくだけでも、ネタ切れの不安はかなり軽くなるはずです。
相手が答えやすい質問への言い換え表 NG→OK一覧
会話が続かない原因は、質問そのものにある場合も多いでしょう。
ここでは、ありがちなNG質問を、少しだけ言い換えたOK質問と並べて整理します。
そのまま使ってもよいですし、場面に合わせてアレンジしてもよいでしょう。
よくあるNG質問とOK質問の言い換え表
次の表では
NG質問
OK質問
想定シーン
の三つを並べています。
NG側は
- 抽象的すぎる質問
- 踏み込みすぎる質問
- ジャッジしているように聞こえる質問
を中心に挙げています。
OK側では
- 範囲をしぼる
- 理由やきっかけを聞く
- 相手のペースで話せる形にする
ことを意識しています。
| NG質問例 | OK質問例 | 想定シーン |
|---|---|---|
| 何か趣味ありますか? | 休日はどんなことをしている時間がいちばん長いですか? | 全般・初対面 |
| 仕事どうですか? | お仕事では、最近どんなことをしている時間が多いですか? | 仕事の場 |
| 毎日忙しいですか? | この時期は、落ち着いている方ですか、それとも少しバタバタしがちですか? | 仕事の場 |
| どんな人がタイプですか? | 人と話していて、どんなところに魅力を感じることが多いですか? | 飲み会 |
| 年収どれくらいなんですか? | 仕事のジャンルは、さっき〇〇系とおっしゃっていましたが、どういうところが面白いですか? | 飲み会・全般 |
| ここにはよく来るんですか? | ここには、どういうきっかけで来るようになったんですか? | オフ会・イベント |
| 友達多い方ですか? | 普段は、どんな人たちと一緒にいる時間が多いですか? | 全般・初対面 |
| インドアですかアウトドアですか? | お休みの日は、家で過ごすことと出かけること、どちらが多いですか? | 全般・初対面 |
| 最近どうですか? | 最近「これ良かったな」と思った出来事って何かありますか? | 全般・雑談 |
| オンライン慣れてますか? | オンラインは、仕事とプライベートだと、どちらで使うことが多いですか? | オンライン・打ち合わせ |
OK質問の方が、相手の具体的なイメージを引き出しやすいでしょう。
NG質問も、少し形を変えるだけで、会話が続きやすくなるはずです。
表の質問を自分用にカスタマイズするコツ
表のフレーズは、そのまま使っても構いません。
けれど、自分の場面に合わせて少し書き換えた方が自然になるでしょう。
コツは三つあります。
一つ目は「名詞を入れ替えること」です。
- お仕事では、最近どんなことをしている時間が多いですか?
を - 学校では、最近どんな授業を受けている時間が多いですか?
のように変えるイメージです。
仕事
学校
趣味
サークル
など、自分がよくいる場面の名詞に差し替えると使いやすくなるでしょう。
二つ目は「ていねいさのレベルを調整すること」です。
初対面や目上の人には、ていねい寄りの形が安心でしょう。
- 多いですか? → 多いでしょうか?
- ありますか? → ありますでしょうか?
など、少しだけ語尾を整えるだけでも印象は変わります。
一方で、同年代どうしや気軽な場では、フランク寄りにしてもよいでしょう。
- 多いですか? → 多いですかね?
- どこなんですか? → どのあたりなんですかね?
三つ目は「距離感に合わせて深さを変えること」です。
初対面では、ライトな質問だけにとどめる方が安全でしょう。
何度か会っている相手には、きっかけや理由を少し深く聞いてもよいはずです。
例です。
初対面なら
- 最近ハマっていることって何かありますか?
仲が深まってきたら
- それにハマったきっかけって、どんなことだったんですか?
というように、一段だけ深くするイメージです。
この章の表から、まずは二つか三つ。
自分のよく使う場面に近い質問を選んで、名詞や語尾だけアレンジしてみるとよいでしょう。
それだけでも、初対面の会話が続きやすく変わっていくはずです。
シーン別 初対面の質問テンプレ(飲み会・職場・オンライン)
同じ質問でも、場面によって受け取られ方は変わるでしょう。
ここでは
飲み会やオフ会。
職場や勉強会。
オンラインで初めて話す場面。
この三つのシーンごとに「これだけ持っておけば安心な質問」をまとめます。
自分のよくある状況に近いところから使ってみるとよいでしょう。
飲み会・オフ会で使える質問テンプレ
飲み会やオフ会では、最初の一言が軽い方が話しやすいでしょう。
お酒の話に入りすぎないことも、相手への配慮として大切になりやすいです。
席が隣になった人に、最初に投げる質問テンプレ
初めまして。普段はどんなお仕事をされているんですか?
今日は、どんなきっかけでこの会に参加されたんですか?
ここに来るのは、今回が初めてなんですか?
オフ会など、共通テーマがある場での質問テンプレ
ふだんは、このジャンルにはどのくらい前からハマっているんですか?
今日のメンバーとは、前にも会ったことがあるんですか?
いつもは、オンラインとオフラインだと、どちらで話すことが多いですか?
グループトークの中で、個別に話を振るときの質問テンプレ
さっき少しお話されていましたけど、その話、もう少し聞いてもいいですか?
〇〇さんは、どう思いましたか?
さっきの話で、一番印象に残ったところはどこでしたか?
お酒が得意でない人にも負担になりにくい質問も持っておくと安心でしょう。
お酒は、いつもどれくらい飲まれることが多いですか?
もしお酒を飲まない日でも、こういう場には来られたりしますか?
飲み会のときは、食べ物だと何があるとうれしいですか?
お酒の量を細かく聞きすぎると、相手によっては重く感じられるでしょう。
あくまで「場のきっかけ」として軽く触れるくらいがちょうどよいはずです。
職場・勉強会・セミナーで使える質問テンプレ
職場や勉強会、セミナーの場では。
共通のテーマがあることが、大きな安心材料になるでしょう。
ここでは「同じテーマに参加している前提」を活かした質問を中心にまとめます。
社内イベントや社内勉強会で使える質問テンプレ
ふだんは、どの部署でどんな業務をされているんですか?
今日の勉強会には、よく参加されているんですか?
このテーマには、前から関わっているんですか?
社外セミナーや勉強会で使える質問テンプレ
今日は、どんなきっかけでこのイベントを知ったんですか?
このテーマには、前から興味があったんでしょうか?
普段の仕事でも、この分野に関わることが多いですか?
名刺交換のあとに、自然につなげやすい質問テンプレ
さきほど名刺を拝見しましたが、普段はどんな案件を担当されているんですか?
その会社には、どれくらい前からお勤めなんですか?
今のポジションに就かれたきっかけは、どんなことだったんですか?
休憩中など、少しラフな空気になったときの質問テンプレ
今日の内容で、印象に残っているところはどこでしたか?
こういう勉強会には、よく参加されているんですか?
仕事以外だと、どんなことでリフレッシュされているんですか?
職場やセミナーの場では、踏み込みすぎないことが信頼につながりやすいでしょう。
仕事の悩みや愚痴を深く聞き出す前に、相手の反応を見ながら質問を選ぶと安心です。

オンラインで初めて話すときの質問テンプレ
オンラインで初めて話す場では。
距離感がつかみにくい一方で、画面から得られる情報も多いでしょう。
ここでは、Zoomなどのオンライン会議やオンライン交流会を想定した質問をまとめます。
オンラインの経験に軽く触れる質問テンプレ
オンラインでこういう場に参加されるのは、よくあることですか?
普段も、オンラインで仕事をされることが多いんですか?
オンラインと対面だと、どちらの方が話しやすいと感じますか?
背景や画面越しの情報をきっかけにした質問テンプレ
背景に映っている本棚、よく本を読まれるんですか?
そちらの部屋、すごく落ち着いた雰囲気ですね。
そのヘッドセットは、普段から使われているんですか?
相手の持ち物や背景に触れるときは、あくまで「軽いきっかけ」として使うとよいでしょう。
細かく突っ込みすぎると、プライベートに踏み込みすぎた印象になる場合もあるからです。
通信状況やオンライン慣れに配慮した質問テンプレも持っておくと安心です。
音声、大丈夫に聞こえていますか?
もし聞き取りづらかったら、いつでも言ってください。
オンラインには、もう慣れてきた感じでしょうか?
最初にこうした一言を入れておくと、相手も遠慮なく話しやすくなるでしょう。
オンラインは、ちょっとしたラグやトラブルが起きやすい環境です。
うまくいかないことがあっても「こういうものだろう」と思っておく方が、心は楽になるはずです。
飲み会。
職場。
オンライン。
それぞれのシーンから、まず一つか二つ。
自分が声に出しやすい質問を選んでおくだけでも、初対面の場はかなり動きやすくなるでしょう。
よくある質問Q&A 初対面の会話が続かないときの悩み
初対面の会話に苦手意識があるとき。
多くの人が、似たような不安を抱えているでしょう。
ここでは、よくある三つの質問を取り上げます。
考え方の整理と、この記事のどのパートを読めばよいかもセットでまとめます。
質問 会話が続かないのは性格のせいですか?
会話が続かないとき。
「自分が人見知りだから」「話がつまらないから」と感じてしまうことが多いでしょう。
たしかに、性格の影響がゼロとは言えません。
けれど、会話が続くかどうかは「性格だけ」で決まるわけではないでしょう。
ポイントになるのは
- 質問のストックを持っているかどうか
- 聞き方のパターンを知っているかどうか
という二つの要素です。
たとえば、全く同じ性格の人でも。
質問のレパートリーが三つしかない人と、十五個持っている人では。
初対面の場での「安心感」は大きく違ってくるでしょう。
また、同じ質問でも。
クローズドな聞き方で一問一答にしてしまうか。
オープンな聞き方で三ステップにして話を広げるか。
これだけでも、会話の続きやすさは大きく変わるはずです。
性格を短期間で変えるのは難しいでしょう。
その一方で
- 質問のストック
- 聞き方の型
は、この記事を読みながら少しずつ増やしていけるはずです。
どこから始めればよいか迷う場合は
- 質問の考え方を押さえたい → 「会話が続く質問の基本ルールと3ステップ」
- すぐ使える質問がほしい → 「自己紹介直後に使える 質問テンプレ集」・「ネタ切れしない雑談の質問フレーズ集」・「シーン別 初対面の質問テンプレ」
- NG質問を言い換えたい → 「相手が答えやすい質問への言い換え表」
このあたりから試してみるとよいでしょう。
質問 質問ばかりすると面接みたいになりませんか?
初対面で質問を意識し始めると。
今度は「質問攻めになっていないか」が心配になるでしょう。
たしかに、質問だけを連続で投げてしまうと。
相手は面接されているように感じてしまうかもしれません。
質問攻めになりやすいパターンは、次のような状態でしょう。
- 相手の答えに、ほとんどリアクションを返していない
- 自分の話をほとんどしていない
- 沈黙が怖くて、とにかく次の質問を急いでいる
これを避けるには「自分の一言を添えること」が有効でしょう。
基本の型は、次の三ステップです。
- 一問目:質問をする
- 二手目:感想や共感をひと言返す
- 三手目:関連する質問をもう一つ投げる
たとえば、次のような流れです。
- 質問:休日はどんなふうに過ごすことが多いですか
- 相手:家で動画を見ていることが多いですね
- 感想:そうなんですね。自分も家で過ごす時間がけっこう多いです
- 関連質問:動画は、どんなジャンルを見ることが多いですか
このように、一度相手の答えを受け止めてから。
自分の話を少しだけ出して、次の質問につなげるイメージでしょう。
質問と自分の話のバランスは
- 質問:自分の話=1:1〜1:2
くらいを目安にするとよいはずです。
質問の型そのものについては、「会話が続く質問の基本ルールと3ステップ」の「質問 → 共感 → 深掘り」を見直すと整理しやすいでしょう。
質問 相手がそっけないときはどうすればいいですか?
がんばって質問をしても。
相手の反応が短かったり、そっけなく感じられたりすることがあるでしょう。
そのとき、多くの人は「自分の聞き方が悪い」と考えてしまいます。
けれど、相手側のコンディションの可能性も十分にあるでしょう。
たとえば、次のような要因です。
- その日がたまたま忙しくて、疲れている
- もともと、初対面では口数が少ないタイプ
- 場そのものに緊張していて、うまく話せない
この場合、こちらがどんな質問をしても。
急に会話が盛り上がるとは限らないでしょう。
大事なのは「自分のせいだけ」とは決めつけないことです。
それでも空気が重いときは、無理に盛り上げようとしない選択肢もあってよいでしょう。
目安としては
- テンプレ質問を二つか三つ試してみる
- 反応があまり変わらなければ、少しペースを落とす
このくらいで十分だろうと思います。
具体的には、次のような動き方が考えられるでしょう。
- 会話の比重を「相手7:自分3」ではなく「相手5:自分5」に寄せる
- ネタ切れ防止質問(「ネタ切れしない雑談の質問フレーズ集」)から、一つだけ軽いテーマを投げてみる
- それでも難しければ、無理に話題をひねり出さず、その場の雰囲気を大事にする
相手がそっけなく感じられる場面は、誰にでもあるはずです。
テンプレ質問をいくつか試してみたあとなら。
「今日はそういう日だったのだろう」と受け止めて、必要以上に自分を責めない方がよいでしょう。
まとめ 今日から試せる小さな一歩
ここまで読んでいただいた時点で。
すでに、かなり多くの質問パターンに触れているはずです。
全部を一度に覚える必要はないでしょう。
まずは「今日から一つだけ試してみる」くらいの気持ちで十分です。
まず覚えるべき質問テンプレは2〜3個でよい
初対面の会話で使う質問は。
最初は「自分の定番を2〜3個だけ」持っておけば十分でしょう。
おすすめは、「自己紹介直後に使える 質問テンプレ集」と「ネタ切れしない雑談の質問フレーズ集」あたりから選ぶことです。
自己紹介直後に聞ける質問。
仕事・日常・趣味に関するライトな質問。
このあたりは、どんな場面でも応用しやすいでしょう。
たとえば
- 休日はどんなふうに過ごすことが多いですか?
- 今日の会には、どんなきっかけで参加されたんですか?
まずはこういった質問を、一つか二つだけ決めるイメージでよいでしょう。
いきなり全部を使いこなそうとすると、かえって緊張しやすくなります。
会話のたびに「今日はこの質問だけ試してみる」と決めておく方が動きやすいはずです。
一回の場で、新しい質問を一つ試せたら十分でしょう。
次の機会に、また別の質問を一つ加えていけばよい流れです。
ネタ切れが怖くなくなる「ストックの持ち方」
質問テンプレは、頭の中だけで管理しようとしない方が楽でしょう。
スマホのメモなどに「自分用の質問リスト」を作っておくと安心です。
たとえば、こんなふうにメモしておくイメージです。
- 自己紹介のあとに聞く質問
- 仕事・学校の話で使う質問
- 休日・趣味の話で使う質問
この記事の中から「使えそうだ」と感じたフレーズを、そのまま写しておくとよいでしょう。
実際に使ってみて。
話しやすかった質問は残す。
イマイチしっくりこなかった質問は別のものに入れ替える。
そんなふうに、少しずつ自分のリストを更新していくイメージです。
仕事の内容に合わせて聞き方を変える。
自分の趣味に合わせて、深掘りの質問を変える。
こうした微調整を続ければ、「自分の生活に合った質問集」になっていくでしょう。
ネタ切れが怖いときは。
そのメモをちらっと見てから場に入るだけでも、安心感はかなり違ってくるはずです。
うまくいかない日があっても自分を責めすぎない
初対面の会話は。
自分だけでなく、相手のコンディションや場の雰囲気にも左右されるでしょう。
どれだけ準備しても。
うまくいかない日や、なぜかかみ合わない相手はいるはずです。
そのときに「自分は会話が下手だ」と強く決めつける必要はないでしょう。
大事なのは、少しだけ振り返ってみることです。
- 今日うまくいかなかったのは、質問が深すぎたからかもしれない
- 次は、「ネタ切れしない雑談の質問フレーズ集」のライトな質問から始めてみよう
- 今度会うときは、「相手が答えやすい質問への言い換え表」のOK質問に言い換えてみよう
このくらいのゆるい振り返りで十分でしょう。
会話は、場数を踏むほど慣れていくものです。
テンプレも、何度か使ううちに、自分なりの言い回しに変わっていくでしょう。
完璧な会話を目指さなくてよいです。
まずは、今日覚えた質問を一つだけ使ってみる。
それができれば、それだけで大きな一歩と言えるでしょう。


