業務引き継ぎのお願いの言い方|依頼メール・口頭テンプレ集

引き継ぎお願いしたいんだけど、どう書けばいいか毎回迷うんだよね。

丁寧にしようとすると長くなるし、短いと雑に見えそうで怖いよね。

しかも相手が忙しいと、頼むだけで申し訳なくなるし…。

だからこそ、相手の負担が増えない型で頼むのが一番だよ!
異動や休暇、担当変更があると、引き継ぎのお願いは避けて通れません。
ただ、頼み方が曖昧だと相手は確認が増えます。
期限が見えないと後回しになりやすいです。
責任範囲が分からないと引き受けづらいでしょう。
この記事では、相手が動きやすくなる依頼テンプレを、メールと口頭の両方で用意します。
そのままコピペできる形にまとめるので、迷う時間を減らせます。
引き継ぎ依頼で相手が負担に感じるポイント
引き継ぎをお願いするとき、相手が重く感じる原因はだいたい決まっています。
「頼む側は簡単に言ったつもり」でも、受ける側には作業が増える形になりがちです。
この章では、相手が負担に感じやすいポイントを3つに分けて整理します。
ここを押さえると、次の章のテンプレがそのまま使えるようになります。
依頼が曖昧だと確認が増える
引き継ぎの依頼で一番多い失敗は、内容がふわっとしていることです。
相手はまず「何をやればいいのか」を確認しないと動けません。
たとえば、こんな依頼は止まりやすいです。
この言い方だと、相手は次を聞き返す必要があります。
つまり、依頼の文章が短くても「確認コスト」が増えます。
相手の負担は、作業量だけでなく確認の往復でも増えるでしょう。
依頼の時点で、最低限この3つは入れるのが基本です。
- 対象(何の引き継ぎか)
- やること(具体的に何をしてほしいか)
- 参照先(資料・フォルダ・履歴の場所)
期限と優先度がないと後回しになる
引き継ぎは、緊急対応ではない限り後回しにされやすいです。
理由は単純で、相手の予定表に入らないからです。
「時間があるときに見てください」だと、優先度が上がりません。
相手は自分の締切が先にあるので、引き継ぎは後になります。
期限を入れると、相手が判断しやすくなります。
期限があると、相手は作業を分割できます。
「今日は確認だけ」「明日から実作業」など、現実的な進め方を作れます。
引き継ぎのお願いに入れる期限は、次のどちらかで十分です。
- 明確な期限(〇/〇まで)
- 目安(今週中、〇曜日までに一度確認)
責任範囲が見えないと引き受けづらい
引き継ぎが重く見えるのは、「どこまで自分の責任になるのか」が不明なときです。
範囲が曖昧だと、相手は最悪のケースを想像します。
たとえば、相手が不安に感じるのはこういう点です。
引き継ぎを頼む側は、責任を押し付けたいわけではないはずです。
それでも、書き方次第で「丸投げ」に見えてしまいます。
負担を減らすには、責任の線引きを一言で添えるのが効果的です。
責任範囲が見えると、相手は引き受けやすくなります。
この後の章では、こうした要素を最初から揃えられる「6点セット」にしてテンプレ化します。
相手の負担を減らす引き継ぎ依頼は6点セットで決まる
引き継ぎ依頼は、丁寧語を増やしても楽にはなりません。
相手が楽になるのは、必要な情報が最初から揃っているときです。
ここでは、引き継ぎ依頼に入れるべき要素を「6点セット」にまとめます。
この形に沿って書けば、メールでも口頭でもブレにくくなります。
先に、最短で使える型を置きます。
この順番のまま埋めるだけでOKです。
- 結論:何を引き継いでほしいか
- 背景:なぜ今お願いするか
- 作業範囲:やること/やらないこと
- 期限:いつまでに何を
- 共有方法:資料・場所・形式
- 次アクション:最小の段取り(面談〇分など)

結論:何を引き継いでほしいか
最初に「お願いしたいこと」を一文で言います。
ここが曖昧だと、相手は読み進める前に止まります。
使いやすい結論の言い方は次の型です。
引き継ぎは「全部」だと重く見えます。
可能なら、範囲を先に絞った言い方にします。
背景:なぜ今お願いするか(短く)
背景は長く書くほど負担になります。
相手が知りたいのは事情ではなく、依頼の前提です。
背景は、1〜2文で十分です。
ここで言い訳っぽくなると、読む側が疲れます。
事実だけ書く方が伝わります。
作業範囲:やること・やらないこと
相手の負担を減らす最大ポイントです。
「やること」だけでなく、「やらないこと」も書きます。
作業範囲の書き方(コピペ用)
範囲が広い場合は、優先度を付けます。
相手は「全部やらなきゃ」と感じた瞬間に引き受けづらくなります。
先に線引きしておく方が安心でしょう。
期限:いつまでに何を
期限がない引き継ぎは、いつまでも完了しません。
期限は「いつまでに」と「何を」をセットで書きます。
期限が確定していない場合でも、目安は置けます。
期限を書くと催促がしやすくなります。
相手も予定に入れやすくなります。
共有方法:資料・場所・形式(リンク/フォルダ/台帳)
引き継ぎは、情報の場所が分からないと詰まります。
相手が迷わないように「どこに何があるか」を短く書きます。
共有方法の型(コピペ用)
例としてはこう書きます。
資料を送るときは、見る順番も指定すると親切です。
次アクション:面談30分など最小の段取り
引き継ぎは、文章だけだと漏れが出ます。
ただ、長い会議を入れると相手の負担が増えます。
おすすめは「短時間の最小セット」です。
段取りは、相手が選びやすい形にします。
この6点セットを先に揃えるだけで、引き継ぎ依頼はかなり通りやすくなります。
次の章では、この6点を崩さずにコピペできる「件名・本文テンプレ」を作ります。
メールで使えるコピペテンプレ(件名・本文・添付)
引き継ぎ依頼メールは、丁寧さよりも「必要情報が一瞬で拾えるか」が大事です。
社内メールは特に、相手が忙しい前提で読まれます。
この章では、6点セットを崩さずに書けるテンプレを用意します。
件名と本文をコピペして、必要に応じて内容を差し替えてください。
件名テンプレ(引き継ぎ+期限+案件名)
件名で迷うときは、次の順で作ると安定します。
引き継ぎ依頼+期限+案件名(または業務名)です。
件名テンプレ(そのまま使える形)
【引き継ぎ依頼】【期限:〇/〇】〇〇案件(担当変更)
【引き継ぎのお願い】【〇/〇まで】〇〇業務(一次対応)
【担当変更/引き継ぎ依頼】【〇/〇】〇〇プロジェクト
【不在期間の引き継ぎ依頼】【〇/〇〜〇/〇】〇〇対応
期限が決まっていない場合(角が立ちにくい)
【引き継ぎ依頼】〇〇案件(今週中に一度ご相談)
【引き継ぎのお願い】〇〇業務(開始日:〇/〇)
「お願い」の温度を下げたい場合
【共有】〇〇案件 引き継ぎのご相談(期限:〇/〇)
【確認依頼】〇〇業務 引き継ぎ内容のご相談
件名に「至急」は乱用しない方が安全です。
本当に急ぐときは、件名ではなく本文で期限と理由を書きます。
本文テンプレ(短文版・丁寧版)
本文は、6点セットをそのまま並べるだけでOKです。
相手が読みやすいように、箇条書き中心にします。
本文テンプレ(短文版・まずこれ)
お疲れ様です。【自分の名前】です。
【案件名/業務名】の引き継ぎをお願いできますでしょうか。
背景:【理由(異動/不在/担当変更など)】
■お願いしたい範囲
・やること:【例:一次対応/進捗管理/定例連絡】
・やらないこと:【例:判断が必要な点は私が対応します】
■期限
・〇/〇までに:【例:資料確認/開始/取引先連絡】
■資料(参照先)
・引き継ぎメモ:【URL】
・関連資料:【フォルダURL/場所】
■次アクション
・〇/〇(〇)に【15〜30分】だけ口頭で補足できますと助かります。
難しい点があれば、範囲を調整しますので教えてください。
よろしくお願いいたします。
「難しい点があれば範囲を調整します」を入れると、丸投げ感が減ります。
相手が断りやすい逃げ道を用意するイメージです。
本文テンプレ(丁寧版・目上/正式)
お疲れ様です。【部署】【自分の名前】です。
【案件名/業務名】につきまして、引き継ぎをお願いしたくご連絡いたしました。
【理由(異動/不在/担当変更)】のため、〇/〇より対応いただけますと助かります。
■引き継ぎ内容(範囲)
【やること】
・【項目1】
・【項目2】
【やらないこと/判断が必要な点】
・【項目】(判断が必要な場合は私が対応します)
■期限/進め方
・〇/〇までに:【成果物や状態】
・開始日:〇/〇(予定)
■参照先(資料)
・引き継ぎメモ:【URL】
・資料一式:【フォルダURL/場所】
・過去履歴:【ツール名/場所】
■確認の場(最小)
・〇/〇(〇)に【30分】ほどお時間をいただけますでしょうか。
ご都合が難しい場合は、対応範囲の調整も可能です。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
丁寧版でも、長い前置きは不要です。
上司や先輩ほど、最初に結論がある方が読みやすいです。
添付とリンクの置き方(迷わせない一文)
引き継ぎは「場所が分からない」で止まります。
リンクや添付は、目的と見る順番を一文で添えると親切です。
添付を置くときの一文テンプレ
添付に引き継ぎメモ(最新版)を付けました。まずこちらだけ見てください。
添付の「01_概要」に全体像をまとめています。詳細は必要なときに見れば大丈夫です。
参考として、過去の対応履歴を添付します(判断材料用です)。
リンクを置くときの一文テンプレ
引き継ぎメモはここです:【URL】(最初に確認してください)
資料一式は共有フォルダにまとめました:【URL】(「01_概要」から順に見られます)
進捗管理はこの台帳を使っています:【URL】(更新ルールも記載済みです)
「どこを見ればいいか」を指定する一文
お時間がない場合は、引き継ぎメモの「TODO」と「連絡先」だけ先に確認ください。
迷ったら「問い合わせ先一覧」だけ見れば対応できるようにしてあります。
相手の負担を減らすコツは、資料を増やすことではありません。
「最初に見るもの」を明確にすることです。
次の章では、口頭・会議・チャットでの頼み方テンプレを用意します。
短い一言で依頼を通す形に整えます。
口頭・会議・チャットでの頼み方テンプレ
引き継ぎは、メールより口頭で決まる場面が多いです。
その場でOKをもらえれば、メールは確認用に回せます。
ただ、口頭は情報が抜けやすいです。
会議は空気次第で頼みにくいです。
チャットは短い分、言い方が強く見えることがあります。
ここでは、実務で使いやすい「短い型」を用意します。
状況に合わせてコピペや言い換えができる形にします。

口頭の切り出し(最初の一言)
口頭は長く話すほど通りにくくなります。
最初の一言は「1分だけ」と「期限」を入れると、相手が構えにくいです。
最初の一言テンプレ(まずこれ)
相手が忙しそうなとき(負担を下げる)
断られにくい言い方(選択肢を出す)
口頭で言う「要点3つ」の型
口頭で話す内容は、次の3つで足ります。
- 何を引き継いでほしいか
- いつから/いつまでか
- どこに資料があるか
例
会議での依頼(関係者がいる場で角を立てない)
会議での依頼は、相手を指名しすぎると角が立ちます。
「お願い」より「役割の整理」として出すと自然です。
会議での切り出しテンプレ(やわらかい)
相手の負担に配慮する一言(添えると効く)
その場で合意を取りやすい「確認質問」
会議で避けたい言い方(角が立つ)
会議では特に、押し付けに見えやすいです。
「調整できる前提」で話す方が通りやすいでしょう。
ビジネスチャット短文(1〜2行で完結)
チャットは短い分、語尾が強く見えます。
「お願いできますか」だけでも良いですが、負担が減る一言を足すと親切です。
チャットテンプレ(依頼の基本)
〇〇の引き継ぎをお願いできますか。まずは一次対応だけで大丈夫です。
〇/〇から不在になるので、その間の〇〇対応をお願いしたいです。資料はここです:【URL】
「資料だけ先に」パターン(相手が動きやすい)
〇〇引き継ぎの件、まず資料だけ見てもらえますか。【URL】 不明点は私が拾います。
〇〇の引き継ぎメモを共有します。【URL】 今日中にざっと目を通してもらえると助かります。
「範囲を絞る」パターン(丸投げに見せない)
全部ではなく、〇〇だけお願いしたいです。難しければ範囲を調整します。
一旦〇/〇までの短期分だけお願いできますか。以降は再調整します。
相手が返しやすい「質問型」
〇/〇からの〇〇対応、お願いできそうですか。難しければ代案ください。
15分だけ口頭で補足したいです。今日か明日で空いてる時間ありますか。
返信がないときのリマインド(角が立ちにくい)
念のためリマインドです。〇/〇から開始予定なので、可否だけ教えてください。
見落としてたらすみません。〇〇引き継ぎ、対応範囲の相談だけさせてください。
口頭とチャットでOKを取り、メールで情報を整える。
この流れにすると、相手の負担も自分のストレスも減ります。
次の章では、相手別に使い分けできるシーン別テンプレをまとめます。
シーン別 引き継ぎ依頼テンプレ集(相手別)
同じ「引き継ぎ依頼」でも、相手によって正解が変わります。
上司には相談型が通りやすいです。
同僚には負担配慮が必要です。
後輩には指示を短くして迷わせない方が親切でしょう。
後任には段取りを先に提示すると安心してもらえます。
ここでは、相手別にコピペできるテンプレをまとめます。
メールにもチャットにも使えるよう、短文中心で作ります。
上司に引き継ぎの時間をもらうとき(相談型)
上司に対しては「お願い」より「相談」に寄せると通りやすいです。
結論は先に言い、選択肢を出します。
口頭のテンプレ(最初の一言)
チャットのテンプレ(1〜2行)
〇〇の引き継ぎの件、進め方の確認で10分だけお時間いただけますか。
〇/〇までに引き継ぎ完了したく、優先度と進め方をご相談したいです。
メールのテンプレ(短文)
お疲れ様です。【自分の名前】です。
【案件名/業務名】の引き継ぎについて、進め方をご相談させてください。
〇/〇までに完了したく、【10〜15分】だけお時間をいただけますでしょうか。
候補:〇/〇(〇)【時間】または〇/〇(〇)【時間】
引き継ぎメモ(概要):【URL】
よろしくお願いいたします。
上司が判断しやすい「選択肢」テンプレ
上司に頼むときは、結論だけでなく「どちらが良いか」を聞くと動きやすいです。
同僚にタスクを引き継いでもらうとき(負担配慮型)
同僚には、丸投げに見えない形が必須です。
負担を小さく見せるより、負担を分割して明確にする方が信頼されます。
口頭のテンプレ
チャットのテンプレ
〇〇案件、私が不在の間だけ一次対応お願いできる?判断が必要なら私に投げてOK。
引き継ぎメモここにまとめた。【URL】 まずは見て、難しければ範囲調整しよう。
メールのテンプレ(負担配慮が伝わる形)
お疲れ様です。【自分の名前】です。
【案件名】について、〇/〇〜〇/〇の間だけ引き継ぎをお願いできますか。
お願いしたい範囲は一次対応までで、判断が必要なものは私が対応します。
・やること:一次返信/状況共有
・やらないこと:条件変更の判断/例外対応(私へ相談)
・資料:引き継ぎメモ【URL】
難しければ範囲を減らします。可否だけ教えてください。
よろしくお願いします。
同僚に対しては「可否だけ教えてください」が効きます。
返しやすくなるので、止まりにくいです。
後輩に任せるとき(指示を短く、責任を明確に)
後輩に任せるときは、丁寧すぎるより分かりやすさが大事です。
責任が曖昧だと、後輩は怖くて動けません。
ポイントは3つです。
- やることを箇条書きにする
- 迷ったら誰に聞くかを書く
- 失敗しても責任を背負わせない一言を添える
口頭のテンプレ(短く)
チャットのテンプレ(やることだけ送る)
引き継ぎお願い。やることは①〇〇 ②〇〇 ③〇〇。迷ったら私に連絡でOK。資料【URL】
メールのテンプレ(後輩向け)
お疲れ様です。【自分の名前】です。
【案件名/業務名】を〇/〇からお願いしたいです。
やることは次の3点だけです。
【やること】
1.【項目】
2.【項目】
3.【項目】
【迷ったとき】
・判断が必要なら私に相談してください(無理に決めなくて大丈夫です)
・資料:引き継ぎメモ【URL】
まずは〇/〇までに資料確認だけお願いします。
「無理に決めなくて大丈夫です」を入れると、後輩が動きやすくなります。
退職・異動で後任に依頼するとき(段取り明確型)
後任への引き継ぎは、情報量が多くなります。
だからこそ、段取りを先に見せるのが重要です。
「何をどの順にやればいいか」が分かると、後任は安心します。
口頭のテンプレ(全体像から)
メールのテンプレ(段取り提示型)
お疲れ様です。【自分の名前】です。
〇/〇付で【業務名】の担当が【後任の名前】さんになりますので、引き継ぎをお願いします。
負担が偏らないよう、次の手順で進めたいです。
【引き継ぎの進め方(3ステップ)】
1. 概要確認(資料に目を通す):〇/〇まで
2. 30分の口頭補足(不明点整理):〇/〇
3. 実運用の並走(最初の1回だけ同席):〇/〇
【参照先】
・引き継ぎメモ【URL】
・資料フォルダ【URL】
・連絡先一覧【URL】
まずは1の資料確認だけお願いできますでしょうか。
不明点はメモに追記いただければ、こちらで回答します。
よろしくお願いいたします。
後任には「並走」の一言があると安心されます。
いきなり一人で背負わせない印象になります。
次の章では、NG→OK言い換え早見表で、
「丸投げに見える言い方」を一発で直せるようにします。
NG→OK言い換え早見表
引き継ぎ依頼は、言葉選びを少し変えるだけで受け取られ方が大きく変わります。
特に「急ぎ」「とりあえず」「お願い」だけの依頼は、丸投げに見えやすいです。
ここでは、よくあるNG表現を「そのまま使えるOK表現」に変換します。
社内で共有しやすいように、置き換えの型もセットにしました。
| NG表現 | OK表現(コピペ可) | 相手の負担ポイント | 置き換えの型 |
|---|---|---|---|
| 急ぎでお願いします | 〇/〇(〇)までに確認いただけると助かります。理由は〇〇です | 期限も理由もなく、優先度判断ができない | 急ぎ → 期限+理由 |
| これ引き継いでおいてください | 〇〇案件の一次対応を、〇/〇からお願いできますか | 何をどこまでやるか不明で確認が増える | 引き継いで → 対象+範囲 |
| あとはお願いします | 私が不在の間は、窓口対応だけお願いします。判断が必要なら私に連絡ください | 責任が全部移ったように見える | あとは → 範囲+線引き |
| とりあえず対応しておいて | まずは一次返信までお願いします。次の判断は私が行います | 判断まで任される不安が大きい | とりあえず → 最初の一手+責任分担 |
| いつもの感じでお願いします | 手順はこのメモの通りです【URL】。迷ったら〇〇に連絡ください | 「いつも」が共有されておらず詰まる | いつもの → 手順の参照先 |
| 詳細は追って共有します | 引き継ぎメモは本日中に共有します。先に必要なのは〇〇だけです | 情報が揃わず、手待ちが発生する | 追って → いつ+何を先に |
| できるだけ早めに | 〇/〇までに開始できると助かります。難しければ〇/〇でも大丈夫です | 早めが曖昧で予定に入れづらい | 早め → 期限+代替期限 |
| 見といてください | まず概要だけ確認ください(5分程度)。不明点はここに追記ください【URL】 | 何を見て何を返せばいいか不明 | 見といて → 見る範囲+所要時間+返し方 |
| 忙しいと思うけどお願い | 負担が大きければ範囲を減らします。一次対応だけでも助かります | 断れない空気が出て心理負担になる | お願い → 調整可能+範囲縮小 |
| 〇〇さんに任せます | 〇〇さんに一次対応をお願いしたいです。判断が必要な点は私が対応します | 責任丸ごとに見えて重い | 任せる → 範囲+責任分担 |
| これまで通りやってください | 現行ルールはこの資料です【URL】。変更点は〇〇のみです | 「これまで」が不明で不安が残る | これまで通り → ルールの所在+変更点 |
| 共有フォルダ見ておいて | まず「01_概要」だけ見てください。必要資料はそこから辿れます | 量が多く、探す負担が増える | 見ておいて → 見る順番指定 |
| 不明点は各自で調べて | 不明点はこのスレに書いてください。私がまとめて回答します | 聞けない空気になり、遅延する | 各自で → 質問の受け口+回答方法 |
| なるはやでお願いします | 期限は〇/〇です。間に合わない場合は〇/〇までに連絡ください | なるはやが曖昧でトラブルになりやすい | なるはや → 期限+遅延時の連絡ルール |
| まずやってみて | まずは〇〇まで対応してください。迷ったら止めて私に確認してください | 失敗の責任を背負う不安が強い | やってみて → 範囲+止め方+相談先 |
迷ったら、NGを直すより「置き換えの型」を先に選ぶ方が早いです。
特に有効なのは次の3つです。
- 曖昧 → 対象+範囲
- 急ぎ → 期限+理由
- 丸投げ → 線引き+相談先
次の章では、断られた・進まないときの立て直しテンプレを用意します。
断られた・進まないときの立て直しテンプレ
引き継ぎは、頼んだ瞬間に終わりではありません。
相手が忙しくて断られることもあります。
返信がなくて止まることもあります。
引き継ぎの質に不安が残ることもあるでしょう。
ここでは、気まずさを増やさずに立て直すためのテンプレをまとめます。
ポイントは「責めない」「分割する」「次の一手を小さくする」です。
忙しいと言われたとき(分割・最小化)
「今は無理」と言われたとき、押し切ると関係が悪くなります。
この場面では、負担の小さい選択肢を出す方が通りやすいです。
口頭テンプレ(まず受け止める)
チャットテンプレ(分割の提案)
忙しいところすみません。範囲を絞ります。まずは一次対応だけお願いできますか。判断は私が対応します。
承知しました。まずは資料確認だけでもお願いできますか(5分程度)。不明点は私がまとめて返します。
メールテンプレ(最小化して再依頼)
お疲れ様です。【自分の名前】です。
ご状況承知しました。負担が大きいようでしたら、引き継ぎ範囲を次の通り最小化したいです。
・お願いしたい範囲:一次対応(受付/状況共有)まで
・判断が必要な点:私が対応します(迷ったら私に連絡ください)
・期限:〇/〇までに開始できれば十分です
可能かどうか、可否だけ教えていただけますでしょうか。
難しければ別案も検討します。
さらに軽くする「二段階」テンプレ
- まずは「見るだけ」:資料に目を通す(5分)
- 次に「やるだけ」:一次対応(決めない)
- 最後に「判断」:責任者が持つ
この順に分けると、相手は引き受けやすくなります。
返信がないとき(リマインドの一言)
返信がないと焦ります。
ただ、強い催促は逆効果になりやすいです。
「見落とし前提」で、確認だけにします。
チャットのリマインド(角が立ちにくい)
念のためリマインドです。〇〇引き継ぎ、可否だけ教えてください(範囲は調整できます)。
見落としてたらすみません。〇/〇から開始予定なので、今日中に可否だけお願いできますか。
急ぎではないのですが、〇〇の引き継ぎ方針だけ決めたいです。可能そうな時間ありますか。
メールのリマインド(短く、責めない)
お疲れ様です。【自分の名前】です。
見落としでしたら失礼しました。
〇〇引き継ぎの件、〇/〇から開始予定のため、可否だけご返信いただけますでしょうか。
難しい場合は範囲を調整します。
相手が返しやすい「二択」テンプレ
例

引き継ぎの質が不安なとき(確認項目を出す)
引き継ぎが進んでも、「ちゃんと伝わっているか」が不安になります。
この不安は、気合いでは消えません。
確認項目を用意して、事実ベースで揃えるのが一番です。
質が不安なときの切り出し(口頭)
チャットテンプレ(チェック項目を投げる)
引き継ぎ確認です。次の3点だけOKか教えてください。①窓口 ②期限 ③連絡先
念のため確認です。迷ったときの相談先は「〇〇」で合っていますか。
引き継ぎ確認チェック(そのまま使える項目)
メールテンプレ(確認依頼・責めない)
お疲れ様です。【自分の名前】です。
引き継ぎの抜け漏れ防止のため、念のため確認させてください。
次の項目について、認識が合っているかだけ教えていただけますでしょうか。
1. 一次対応:〇〇(担当:〇〇さん)
2. 期限:〇/〇までに〇〇
3. 迷ったとき:判断が必要な点は私へ連絡
相違があれば、その点だけ修正します。
よろしくお願いいたします。
引き継ぎが不安なときほど、長文で補足したくなります。
そこをぐっと短くして、確認項目に落とす方が確実です。
次はFAQで、よくある疑問に答えていきます。
FAQ よくある質問
Q1:引き継ぎをお願いするのは失礼ですか?
失礼ではありません。
業務の継続のために必要な連携です。
ただし、頼み方が雑だと「丸投げ」に見えることがあります。
失礼に感じられる原因は、お願い自体より情報不足です。
次の3点が入っていれば、相手は受け取りやすくなります。
- 何を引き継いでほしいか(範囲)
- いつまでに何を(期限)
- 迷ったら誰に聞くか(線引き)
「ご負担になりそうなら範囲を調整します」を添えると、角が立ちにくいでしょう。
Q2:理由はどこまで書くべきですか?
基本は1〜2文で十分です。
理由を詳しく書くほど、相手の負担が減るわけではありません。
書くべきなのは「引き継ぎが必要な前提」です。
例
体調や家庭事情など、個人的な理由は無理に書かなくて大丈夫です。
「事情により」「都合により」で問題ありません。
Q3:引き継ぎ依頼のメール件名で無難なのは?
迷ったら、次の型が無難です。
例
「至急」は乱用すると軽く見えやすいです。
急ぐときは、件名より本文で期限と理由を添える方が伝わります。
Q4:申し送りと引き継ぎの違いは何ですか?
違いは、主に「責任の移り方」です。
実務では混ざりやすいので、相手に伝えるときはこう言うと明確です。
この一言で、相手の不安が減ります。
まとめ
引き継ぎ依頼は、丁寧語を増やすより「曖昧さを消す」方が相手に優しいです。
相手が楽になるほど、依頼は通りやすくなります。
6点セットの再掲
引き継ぎ依頼は、この6点が揃うと止まりにくくなります。
- 結論:何を引き継いでほしいか
- 背景:なぜ今お願いするか(短く)
- 作業範囲:やること・やらないこと
- 期限:いつまでに何を
- 共有方法:資料・場所・形式(リンク/フォルダ/台帳)
- 次アクション:最小の段取り(面談30分など)
この順番で書けば、メールでも口頭でもブレません。
まずは短文テンプレ1つを持つ
全部を完璧にしようとすると、毎回時間がかかります。
最初は、短文テンプレを1つだけ決めておくのが現実的です。
〇〇の引き継ぎをお願いできますか。
範囲は一次対応までで、判断が必要なら私が対応します。
〇/〇までに開始したく、資料はここです:【URL】
この1本があるだけで、口頭・チャット・メールのベースになります。
依頼は曖昧さを消すほど相手が楽になる
「とりあえず」「いつもの」「急ぎで」など曖昧な言い方は、確認の往復を増やします。
反対に、対象・範囲・期限・資料の場所が揃うと、相手は迷わず動けます。
引き継ぎは、気遣いを増やす勝負ではありません。
相手が判断しやすい形に整えることが、一番の配慮になります。

