子どもに宿題を促す声かけ例文|叱らず動ける一言テンプレ

また宿題やってないの?って言っちゃって、結局こっちもイライラするんだよね。

やらせたいだけなのに、声かけるたびに空気悪くなるとしんどいよね。

そうそう。叱りたくないのに、毎回同じ言い方になっちゃう。

最初の一言を変えるだけでも、意外と動きやすくなることあるよ!
子どもに宿題をしてほしいと思っていても、毎回うまく声をかけられるとは限りません。
早くやりなさい。
まだ終わってないの。
宿題やったの。
こうした言い方は、つい出やすい一方で、子どもが余計に動きにくくなることがあります。
親としては急かしているつもりがなくても、子どもには責められているように聞こえやすいからです。
一方で、最初の一言を少し変えるだけで、宿題に向かいやすくなることもあります。
大事なのは、叱ることより、始めやすい形を作ることです。
この記事では、子どもに宿題を促すときに使いやすい声かけ例文を、場面別に分かりやすくまとめます。
帰宅後にダラダラしているとき、ゲームや動画から切り替えたいとき、やる気が出ないときなど、家庭でそのまま使いやすい一言を中心に整理しました。
毎日の宿題で同じやり取りをくり返してしまう方は、まずは一番使いやすそうな一言から試してみてください。
子どもに宿題を促す声かけで大事なのは、叱ることより「始めやすくすること」
子どもに宿題をしてほしいとき、いちばん大事なのは、やらせることより始めやすくすることです。
厚生労働省のペアレント・トレーニング実践ガイドブックでも、親がほめ方や指示などの具体的な養育スキルを身につけること、また落ち着いた冷静な指示を出すことが示されています。
つまり、長く叱るより、短く具体的に動きやすくする声かけのほうが使いやすいということです。
出典:厚生労働省
「宿題やったの?」がぶつかりやすいのは、監視されている感じが出やすいから
つい言いやすいのが、
のような言い方です。
ただ、この形は子どもからすると、確認というより見張られている感じになりやすいです。
特に、まだ始められていないときに言われると、宿題そのものより、言われたことへの反発が先に出やすくなります。
同じ確認でも、
のほうが、会話として入りやすくなります。
子どもが動きやすいのは「肯定的・具体的・短い」声かけ
動きやすい声かけには、共通点があります。
- 否定形より肯定形
- 抽象的より具体的
- 長い説教より一言
たとえば、
より、
のほうが動きやすくなります。
厚生労働省の資料でも、親が子どもの好ましい行動を見つけてほめることや、冷静で具体的な指示を使うことが示されています。
出典:厚生労働省
宿題の声かけでも、この考え方はそのまま使えます。
予告・選択肢・一緒にやる感があると始めやすい
宿題に向かいやすくするには、いきなり命令するより、始めるきっかけを作る言い方が向いています。
使いやすいのは、次の3つです。
この3つには、それぞれ役割があります。
- あと10分したらやろう
急な切り替えを減らす言い方です。 - 先に漢字と計算どっちからにする?
子どもに小さく選ばせる言い方です。 - 一緒に始めようか
始めるハードルを下げる言い方です。
文部科学省の資料でも、家庭での学習習慣の定着が重要なテーマとして扱われています。
出典:mext.go.jp
毎日同じ時間に始める、取りかかりやすい流れを作る、といった工夫は、宿題の声かけとも相性がよいでしょう。
迷ったときは、まず次の形から始めると使いやすいです。
このくらいの短さでも、叱る言い方よりずっと動きやすくなります。

まず使える|叱らず動きやすい基本の一言テンプレ
ここでは、宿題の場面でまず使いやすい一言を、すぐ使える形でまとめます。
長く説明するより、短く始めやすい声かけのほうが動きやすくなります。
今すぐ使える基本形
この場面では、
ではなく、
と聞く形にすると入りやすくなります。
時間を区切って促すとき
すぐに動けないときは、時間を切る言い方が使いやすいです。
急に切り替えさせるより、あと10分、このあとのように予告すると動きやすくなります。
始めるハードルを下げるとき
やる気が出ないときは、全部やらせようとしないほうが進みやすいです。
一問だけ
一列だけ
5分だけ
のように小さくすると、始めやすくなります。
親が一緒に動く形で促すとき
宿題そのものより、始めるのがしんどいときには、一緒に動く形が使いやすいです。
ずっと付き添わなくても、最初だけ一緒に始めるだけで流れが作りやすくなります。
迷ったときは、まず次の4つが使いやすいです。
場面別に使える声かけ例文【そのまま使える】
ここでは、宿題でつまずきやすい場面ごとに、そのまま使いやすい一言をまとめます。
まずは、今の場面に近いものを一つだけ使ってみてください。
帰宅してダラダラしているとき
帰宅直後は、いきなり始めさせるより、少し休む時間か始める時間を一緒に決めるほうが入りやすいです。
ゲームや動画から切り替えてほしいとき
この場面では、今すぐやめてより、区切りを作る言い方のほうが動きやすくなります。
やる気が出ない・面倒くさそうなとき
やる気が出ないときは、全部やるではなく、最初の一歩を小さくする言い方が使いやすいです。

始めたけれど止まっているとき
止まったときは、なんで止まってるのではなく、どこで止まったのかを聞くほうが続けやすくなります。
終わったあとに次につなげる一言
終わったあとに短くでも認める言葉があると、次の日の始めやすさが変わります。
長くほめなくても、できたことをそのまま言葉にするだけで十分です。
学年別に使いやすい声かけの言い方
宿題の声かけは、同じ言い方が全学年に合うとは限りません。
低学年では、始め方を一緒に作る声かけが向いています。
中学年では、自分で決める形を少しずつ増やすと動きやすくなります。
高学年では、予定や順番を自分で考えられるような聞き方のほうが合いやすいです。
ここでは、学年別に使いやすい一言をまとめます。
低学年向けの声かけ
低学年では、宿題そのものより、始めるまでが難しいことが多いです。
そのため、
一緒に始める
一問だけやる
のように、入り口を小さくしてあげる言い方が使いやすいです。
音読、ひらがな、漢字、計算など、すぐ取りかかれるものから入ると流れを作りやすくなります。
中学年向けの声かけ
中学年になると、全部を親が決めるより、自分で選ぶ形を入れたほうが動きやすくなります。
このとき大事なのは、丸投げにしないことです。
たとえば、
「ちゃんとやってね」
だけだと動きにくくても、
「何時から始める?」
「どれからやる?」
なら答えやすくなります。
選ばせる内容は、
のどれか一つで十分です。
高学年向けの声かけ
高学年では、ただ言われて動くより、自分で見通しを立てるほうが合いやすくなります。
そのため、親が全部指示するより、予定や順番を考えさせる声かけのほうが自然です。
ここで気をつけたいのは、監視のように聞こえないことです。
「まだ終わってないの?」
ではなく、
「予定をどう組む?」
「困ってるところある?」
と聞くと、手伝いが必要なときにも言いやすくなります。
迷ったときは、次の形が使いやすいです。
- 低学年
- 中学年
- 高学年
学年が上がるほど、
やらせる言い方より
考えさせる言い方
に少しずつ変えていくと、続けやすくなります。
やってはいけない声かけと、言い換え例
宿題の声かけは、内容そのものより、最初の言い方で空気が変わりやすいです。
子どもを動かしたい気持ちが強いほど、命令や比較の言い方になりやすいですが、その形だと反発や先延ばしにつながることがあります。
ここでは、つい言いやすい言葉を、動きやすい言い方に変える形でまとめます。
まずは一つだけでも言い換えてみると、やり取りの空気がかなり変わります。
NG→OKの比較表
| NGな声かけ | 言い換え例 | 使う場面 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 早くやりなさい | あと10分したら始めようか | ダラダラしているとき | 予告する |
| 宿題やったの? | 今日の宿題って何がある? | 最初の確認 | 監視感を減らす |
| いつまで遊んでるの | 何時から始める? | 切り替えたいとき | 自分で決めさせる |
| なんでまだ終わってないの | どこまでできた? | 途中で止まっているとき | 責めずに進み具合を聞く |
| 〇〇ちゃんはもう終わってるよ | 今日はどれからやる? | 比較したくなったとき | 比較しない |
表の見方
この表を見るときは、まず否定形を肯定形に変えると考えると使いやすいです。
「やってない」「まだ」「早く」ではなく、「何をやるか」「いつ始めるか」に変えるだけでも、受け取り方がやわらかくなります。
次に、命令形を質問形に変えることです。
「やりなさい」より、「何時から始める?」「どれからやる?」のほうが、子どもも自分で動く形を取りやすくなります。
もう一つ大事なのは、比較ではなく本人の今に注目することです。
他の子や兄弟と比べるより、
今日の宿題は何があるか
今どこまでできているか
次に何をやるか
を見たほうが、話が前に進みやすくなります。
迷ったときは、次の3つを意識すると言い換えやすいです。
- 否定形を肯定形に変える
- 命令形を質問形に変える
- 比較ではなく本人の今に注目する
この3つだけでも、宿題の声かけはかなり変わります。
子どもが動きやすくなる工夫も一緒に入れると続きやすい

声かけだけで毎日うまく回すのは難しいことがあります。
そのため、言い方に加えて、始めやすくする工夫も一緒に入れると続きやすくなります。
ここでは、家庭ですぐ取り入れやすい形に絞ってまとめます。
宿題の全体量を見える化する
宿題が進みにくいときは、やる気の問題だけでなく、何をどれだけやるのかが見えていないことも多いです。
そのため、まずは全体量を分かる形にするだけでも動きやすくなります。
使いやすい声かけは、次のような形です。
この場面では、
全部ちゃんとやって
より、
何があるかを見えるようにする
ほうが始めやすくなります。
始める時間を先に決める
宿題は、内容より先に「いつ始めるか」で止まりやすいです。
そのため、最初に始める時間だけ決めると動きやすくなります。
ここでは、
今すぐやりなさい
ではなく、
いつ始めるかを決める
形にすると入りやすいです。
終わった後の楽しみをセットにする
宿題は、終わった後の見通しがあると取りかかりやすくなることがあります。
ごほうびを大きくする必要はありません。
小さな楽しみをつなげるだけでも十分です。
この言い方は、
宿題のあとに楽しみがある
という流れを作りやすいです。
見守るときの一言
始めたあとに、ずっと注意し続けると疲れやすくなります。
そこで、見守るときは短い一言だけにすると使いやすいです。
この場面では、
まだ終わらないの?
より、
進んでいることをそのまま言う
ほうが続けやすくなります。
迷ったときは、まず次の4つが使いやすいです。
声かけだけで動かそうとするより、
- 見える化する
- 時間を決める
- 小さな楽しみをつなげる
- 短く見守る
の4つを一緒に入れるほうが、毎日の宿題は回しやすくなります。
それでも動けないときの返し方
宿題の声かけは、うまくいく日ばかりではありません。
返事はしたけれど動かない。
やりたくないと言う。
泣く、怒る、黙る。
こういう日は、正しい声かけを探すより、今どこまでなら動けそうかを見るほうが進みやすいです。
ここでは、止まってしまったときに使いやすい返し方をまとめます。
「あとでやる」と言われたとき
この場面では、
あとでっていつ?
と詰めるより、始める時間を一緒に決めるほうが使いやすいです。
「あとでやる」は、やる気がないというより、始めどきが決まっていないことも多いです。
そのため、内容より先に時間だけ決めると動きやすくなります。
「やりたくない」と言われたとき
ここでは、すぐに説得しようとしないほうがうまくいきやすいです。
まず
面倒だよね
と受け止めてから、
一番簡単なもの
一問だけ
に小さくすると入りやすくなります。
泣く・怒る・反発するとき
泣いたり怒ったりしているときは、そのまま続けても進みにくいです。
この場面では、全部やらせるより、一回止めるほうが結果的に前に進みやすいことがあります。
無理にその場で終わらせようとせず、
のどれかに切り替えるほうが使いやすいです。
親がイライラしてきたとき
子どもだけでなく、親がイライラしてきたときも立て直しが必要です。
強い言い方が出そうなときは、そのまま続けるより、一回区切るほうが安心です。
宿題は毎日あるからこそ、今日一回で完璧に進めようとしすぎないほうが続きやすくなります。
迷ったときは、次の4つが使いやすいです。
動けないときほど、
急がせる
説得する
全部やらせる
より、
- 時間を決める
- 気持ちを受け止める
- 一つだけ進める
のほうが使いやすくなります。
よくある質問
毎日「宿題やったの?」と言わないとやりません。どうしたらいいですか?
言わないと動かない場合でも、まず変えたいのは言う回数より言う内容です。
「宿題やったの?」をくり返すより、
のように、始め方を一緒に決める言い方にしたほうが使いやすいです。
あわせて、
- 始める時間を決める
- 全体量を見える化する
- 最初の一問だけ一緒に見る
の3つを入れると動きやすくなります。
厚生労働省のペアレント・トレーニング実践ガイドブックでも、親の関わり方として具体的で落ち着いた指示が重視されています。
出典:厚生労働省
叱らないと本当に動きません。甘やかしになりませんか?
甘やかしとは限りません。
叱らないことと放任することは別です。
大切なのは、何も言わないことではなく、
肯定的で具体的な声かけに変えることです。
たとえば、
のように変えるだけでも、受け取り方はかなり変わります。
ルールや時間を決めるのは問題ありません。
むしろ、文部科学省の資料でも、低学年からの家庭学習習慣の定着が大切だとされています。
出典:mext.go.jp
一緒にやると甘えませんか?
低学年では、入り口を支える意味が大きいので、最初だけ一緒にやるのは自然です。
ずっと付き添う必要はありません。
たとえば、
このくらいでも十分です
ベネッセの教育情報でも、すぐ「わからない」となる背景には、やる気がないというより頭の中の整理が苦手な場合があるとされています。
出典:ベネッセ教育情報
最初だけ支える形は、その整理を助ける意味があります。
宿題をしないのはやる気の問題ですか?
やる気だけとは限りません。
たとえば、次のようなこともあります。
特に、全体量が見えると「やれそう」と感じやすくなる、という考え方はよく示されています。
そのため、まずは
のように、始めるハードルを下げるほうが現実的です。
まとめ|宿題の声かけは「やりなさい」より「どう始める?」のほうが動きやすい
宿題の声かけで大切なのは、子どもを追い立てることではなく、始めやすい形を作ることです。
毎日同じことでぶつかってしまうときほど、言い方を少し変えるだけで流れが変わることがあります。
長く言い聞かせるより、短く、具体的に、今できる一歩に変える。
それだけでも、子どもの動きやすさはかなり違ってきます。
最初は「今日の宿題って何がある?」からでよい
最初の一言は、確認の形にすると入りやすくなります。
たとえば、
このくらいで十分です。
「やったの?」
「まだ終わってないの?」
よりも、今の宿題を一緒に見える形にするほうが、会話として始めやすくなります。
始める時間か、最初の一問を決める
子どもが止まりやすいのは、やる気そのものより、いつ始めるか、どこから始めるかが決まっていないときです。
そのため、まずは
のように、時間か最初の一歩を決める言い方が使いやすいです。
全部やらせようとするより、最初の動きを小さくしたほうが入りやすくなります。
責めるより、具体的に小さく動ける声かけに変える
言い方を変えるときの基本は、
責める言葉を、動ける言葉に変えることです。
たとえば、
このように、否定や命令ではなく、短く具体的に動ける形へ変えると使いやすくなります。
できた後の一言が次の習慣につながる
宿題は、始めさせるときだけでなく、終わった後の一言も大切です。
たとえば、
こうした短い一言があると、子どもも「できた」が残りやすくなります。
迷ったときは、まずこの流れだけ押さえると使いやすいです。
宿題の声かけは、完璧でなくて大丈夫です。
「やりなさい」より「どう始める?」に変えるだけでも、毎日のやり取りは少しずつ変わっていきます。

