子どものスマホ・ゲーム時間のルール|親子で話し合う言い方と例文

子どものスマホ・ゲーム時間のルール|親子で話し合う言い方と例文 家庭・パートナー

子どものスマホ・ゲーム時間のルール|親子で話し合う言い方と例文

ぷれお
ぷれお

また今日もゲーム長くない?

てんこ
てんこ

言うとケンカになるし、どう言えばいいか分かんないんだよね。

ぷれお
ぷれお

時間決めようって言ったら、押しつけって思われそうだし…。

てんこ
てんこ

ちゃんと話し合いたいだけなのに、反発されるのしんどいよね。

子どものスマホやゲーム時間は、気になっても言い方が難しいテーマです。
強く言うと反発されます。
放っておくと生活リズムが崩れます。
親としては、ちょうどいい落としどころを探したいところでしょう。

この記事では、押しつけに見せずに話し合いを進めるための「言い方の型」と「そのまま使えるフレーズ」をまとめます。
小学生〜中学生くらいの家庭で使いやすい形に寄せています。

この記事で分かること

  • ルール決めを揉めにくくする切り出しの順番(事実→気持ち→提案→選択肢)
  • 口頭・LINEで使える短文テンプレ(コピペOK)
  • 時間・寝る前・課金など、項目別に押しつけずに決める言い方
  • 守れなかった日でも荒れにくい声かけと、次の約束への戻し方
  • 続けやすくする「見直し」の話し合いテンプレ

  1. まず押さえる 親子でルールを決める前に外さない基本の型
    1. 結論:切り出しは 事実→気持ち→提案→選択肢 で揉めにくい
      1. 1)事実(観察)から入る(決めつけない)
      2. 2)気持ち(心配・応援)を短く添える
      3. 3)提案は“小さく1つ”に絞る(変化の幅を小さく)
      4. 4)選択肢を出して、本人が選べる形にする
    2. 家庭のルールは多数派になりつつある まず話し合うのが基本
    3. 注意:依存や健康を断定しない 言い方で火種を増やさない
      1. NG例(断定・詰問になりやすい)
      2. OK例(言い方の軸は“観察+心配+相談”)
      3. 心配が強いときの置き方(不安を煽らず、逃げ道を作る)
  2. コピペOK 親子で決めるルールの言い方 早見表
    1. 早見表
  3. 親子会議の進め方テンプレ 10分で決めて紙に残す
    1. 切り出し台本:相談→確認→提案→選んでもらう
      1. 10分親子会議:切り出し台本(口頭)
      2. LINEで先に送る場合(会議の予約)
    2. 決める項目は3つに絞る(時間・場所・お金が基本)
      1. 最初に決める3項目(おすすめ順)
      2. その場で使える聞き方(選べる形)
    3. 合意の残し方:書く→見える場所→見直し日を決める
      1. 合意の残し方テンプレ(そのまま書ける)
      2. 置き場所のおすすめ
  4. 項目別 ルールを押しつけずに決める言い方(時間・課金・夜・勉強)
    1. 時間:減らすより「いつやめるか」を一緒に決める
      1. 切り出しテンプレ(事実→気持ち→提案→選択肢)
      2. 終わりの合図の作り方(揉めにくい)
      3. 休日の扱い(例外ルールを先に入れる)
    2. 課金・購入:禁止ではなく「確認の約束」にする
      1. 基本ルールの言い方(短く、手順にする)
      2. 強い言い方を避ける言い換え
      3. アプリ追加・ネット購入まで含める場合の一文
    3. 寝る前:健康の説教にしないで「明日の楽」を理由にする
      1. 切り出しテンプレ
      2. 寝る前ルールを“仕組み”にする言い方
      3. 例外の扱い(先に合意して揉めを減らす)
    4. 勉強・やること:順番ルールにすると揉めにくい
      1. 宿題→ゲームの言い方(押しつけに見えにくい)
      2. 親の監視に見せない工夫(確認の仕方)
  5. 反発されたときの返し方 口げんかにしない切り返し例文
    1. 「みんなやってる」への返し方(否定しない)
      1. 切り返しテンプレ(受け止め→家庭の方針→代案)
      2. そのまま使える例文(状況別)
    2. 「うざい」「干渉しないで」への返し方(主語を自分に戻す)
      1. 切り返しテンプレ(心配→決めつけない→選択肢)
      2. そのまま使える短文例
      3. NGになりやすい返し(口げんかになりやすい)
    3. 夫婦で意見が割れるときの一文(子どもの前で揉めない)
      1. その場で結論を出さないテンプレ
      2. 子どもに安心感を出す一文(逃げないため)
  6. 守れなかった日の声かけ 叱るより「次どうする」に戻す
    1. 責めないテンプレ:事実→影響→次の約束
      1. 声かけテンプレ(そのまま使える)
      2. 具体例(寝るのが遅くなった日)
      3. 具体例(宿題が後回しになった日)
    2. 例外ルールを作ると続く(テスト前、友達と遊ぶ日など)
      1. 例外ルールの作り方(条件つきテンプレ)
      2. 例外ルールの例(そのまま使える)
    3. 見直しテンプレ:続かない原因を1つだけ直す
      1. 見直しテンプレ(親子会議の台本)
      2. よくある原因別の直し方(例)
      3. 締めの一文(空気を悪くしない)
  7. FAQ 子どものスマホ・ゲーム時間ルールでよくある疑問
    1. Q. 何時間が正解ですか。年齢で違いますか
    2. Q. ルールを守らないとき、取り上げは逆効果ですか
    3. Q. 友達との連絡がある場合、どう例外を作ればいいですか
    4. Q. 親もスマホを触ってしまいます。説得力が出ません
    5. Q. 夫婦で方針が違うとき、子どもにどう伝えればいいですか
    6. Q. 夜更かしだけやめさせたいとき、最短の言い方はありますか
  8. まとめ

まず押さえる 親子でルールを決める前に外さない基本の型

子どものスマホやゲーム時間の話は、言い方を間違えると「管理されてる」「責められた」と受け取られやすいテーマです。
先に“型”を決めておくと、言い合いになりにくく、ルールも続きやすくなります。


結論:切り出しは 事実→気持ち→提案→選択肢 で揉めにくい

ポイントは「評価」ではなく「観察」から入ることです。
いきなり「やりすぎ」「依存じゃない?」と言うと、子どもは身構えます。

1)事実(観察)から入る(決めつけない)

  • 「最近、寝る時間が少し遅い日が増えた気がする」
  • 「宿題の前にゲームを始める日が続いてるね」
  • 「朝、起きるのがつらそうな日があった」

2)気持ち(心配・応援)を短く添える

  • 「体が心配なんだ」
  • 「学校生活がしんどくならないようにしたい」
  • 「あなたのペースを応援したい」

3)提案は“小さく1つ”に絞る(変化の幅を小さく)

  • 「まずは平日の終わり時間だけ決めない?」
  • 「寝る前30分だけは画面オフにしてみない?」
  • 「宿題が終わってからに順番を変えてみない?」

4)選択肢を出して、本人が選べる形にする

A/B案の形にすると、主導権を取り合いになりにくいです。

  • 「A:21:30まで/B:宿題が終わったら60分、どっちがやりやすい?」
  • 「A:平日だけルール/B:平日+日曜夜だけ、どっちから始める?」

この型のまま使える切り出しテンプレ

  • 「最近◯◯な日が増えた気がして、ちょっと心配。まずは◯◯だけ試したいんだけど、AとBならどっちがいい?」

家庭のルールは多数派になりつつある まず話し合うのが基本

「家庭でルールを作って話し合う」こと自体は、学校・行政の啓発でも繰り返し出てくる基本方針です。

たとえば横浜市は、ゲーム時間を一律に制限するのではなく、家族で話し合って納得できるルールを作ることが大切だと整理しています。
出典:横浜市公式サイト

また、こども家庭庁の調査のまとめでは、家庭で何らかのルールを決めている割合が示されています。

データを見ると「ルールがある家庭の方が多い」ため、親子で話し合うことは特別な家庭だけのやり方ではありません。
出典:CFA Japan

さらに文部科学省の教材でも、家庭のルール作りや、子どもの成長・生活リズムに合わせて見直すこと、親子で話し合うことの重要性が整理されています。
出典:文部科学省

ここで伝えたい要点

  • ルールは「取り上げるため」ではなく「生活を守るため」の仕組み
  • 一度決めて終わりではなく、状況に合わせて見直す前提が現実的

注意:依存や健康を断定しない 言い方で火種を増やさない

長時間=すぐ問題、と決めつけてしまうと、会話が止まります。

横浜市のQ&Aでも、長時間利用とゲーム依存の因果関係は分かっていない点に触れつつ、背景要因もあり得るため注意が必要だとしています。
出典:横浜市公式サイト

NG例(断定・詰問になりやすい)

  • 「依存だよね?」
  • 「なんでやめられないの?」
  • 「どうせまた破るでしょ」

OK例(言い方の軸は“観察+心配+相談”)

  • 「最近しんどそうに見えて、ちょっと心配なんだ」
  • 「責めたいわけじゃなくて、生活が楽になる形を一緒に考えたい」
  • 「今のやり方だと困るところある? 逆に守れそうなルールってどんなの?」

心配が強いときの置き方(不安を煽らず、逃げ道を作る)

  • 「もし眠れない・学校がつらいみたいな困りごとが続くなら、先生や相談窓口に一緒に相談するのも選択肢にしよう」

この段階では、診断や決めつけよりも「家庭で話し合える形」に戻すのが最優先です。


コピペOK 親子で決めるルールの言い方 早見表

最初に短文の型を見ておくと、話し合いが「説教」になりにくくなります。
ここは保存して、必要な場面でそのまま使える形にしました。


早見表

シーン口頭の一言(短い)LINE短文誤解を防ぐ一言ポイント
小学生:時間を決めたい「今日は何時までにする?」「今日は〇時までにしよう。終わったら教えてね」「取り上げたいんじゃなくて、生活のためね」先に“終わり”を決める。理由は短く。
中学生:自分で管理してほしい「自分で決められる形にしたい」「管理は任せたい。守れるルールを一緒に決めよう」「信用してないって意味じゃないよ」管理=信頼の話にしない。仕組みの話にする。
寝る前だけ見直したい「寝る前だけ短くしない?」「寝る前は〇分だけにしてみない?明日ラクになると思う」「ゲーム自体が悪いって言いたいわけじゃない」“全部禁止”にしない。限定ルールにする。
課金・ダウンロードの約束「お金が関わるのは先に相談してね」「課金や追加購入は、必ず事前に確認してからにしよう」「ダメって言うためじゃなくて、トラブル防止ね」禁止より“確認ルール”。親の役割を明確に。
宿題ややること優先の約束「順番だけ決めよう」「宿題→ゲームの順にしよう。終わったら時間つくるよ」「早く終わらせろって責めたいわけじゃない」量より順番。達成しやすくして反発を減らす。
休日だけ長めにする例外ルール「休日は特別枠を作ろう」「休日は〇時間OKにしよう。その代わり夜は〇時まで」「ずっと我慢させたいわけじゃないよ」例外を“条件付き”で作ると続きやすい。
破った日のフォロー「今日はうまくいかなかったね。次どうする?」「責めたいんじゃないよ。次はどうしたら守れそう?」「今日すぐ完璧にしてほしい話じゃない」罰より見直し。次の約束に戻す。

親子会議の進め方テンプレ 10分で決めて紙に残す

ルール作りで揉めやすい原因は「長引く」「論点が増える」「その場の勢いで決める」です。
10分で区切り、決める項目を絞り、紙に残すだけで成功率が上がります。
ここは家庭でそのまま使える“進行台本”として作りました。


切り出し台本:相談→確認→提案→選んでもらう

最初の一言は「決めたい」より「相談したい」が安全です。
子どもは“命令”に反発しやすいからです。

10分親子会議:切り出し台本(口頭)

  • 「ちょっと相談したいことがあるんだけど、今いい?」
  • 「スマホ(ゲーム)のことで、ケンカしたいんじゃなくて、ラクにするために話したい」
  • 「今日は10分だけでいい。長くやらない」
  • 「最近、寝るのが遅い日が増えた気がして、少し心配」
  • 「まずは小さく1つだけ決めたい。AとBならどっちがやりやすい?」

LINEで先に送る場合(会議の予約)

  • 「ケンカしたいわけじゃなくて相談。今日10分だけ、スマホのルール話してもいい?」
  • 「決めるのは1つだけにする。A案とB案を出すから選んでほしい」
  • “説得”ではなく“合意”が目的だと先に言う
  • 「今じゃなければ後でOK」を付けて逃げ道を作る
  • 時間を区切ると、子どもが身構えにくい

決める項目は3つに絞る(時間・場所・お金が基本)

一度に全部決めると、だいたい失敗します。
最初は「守れる最低ライン」を作るのが優先です。

最初に決める3項目(おすすめ順)

  1. 時間:終わりの時刻、または合計時間
  2. 場所:寝室に持ち込むか、リビングのみか
  3. お金:課金・ダウンロードは事前確認にするか

その場で使える聞き方(選べる形)

  • 時間
    • 「平日は〇時までにする? それとも合計〇分にする?」
  • 場所
    • 「寝る前はスマホを充電場所に置くの、できそう? 置く場所どこがいい?」
  • お金
    • 「課金は、やるなら必ず先に相談。これでOK?」
  • “禁止”ではなく“手順”にすると通りやすい
  • 「最初の合意」を作り、次回に増やす前提にする

合意の残し方:書く→見える場所→見直し日を決める

口約束だけだと、忘れます。
忘れると揉めます。
紙に残すと「親が怒っている」ではなく「家庭の約束」になります。

合意の残し方テンプレ(そのまま書ける)

  • ルール(今日決めたこと)
    • 平日:〇時まで
    • 寝る前:〇時以降は画面オフ
    • 課金:事前に相談
  • 例外(休日など)
    • 休日:〇時間OK/ただし夜は〇時まで
  • 守れなかったとき
    • その日は責めない
    • 次の日に「どうしたら守れそうか」だけ話す
  • 見直し日
    • 来週の〇曜日に10分だけ見直す

置き場所のおすすめ

  • 冷蔵庫やリビングの壁など、毎日目に入る場所
  • 子どもの机の前はプレッシャーになりやすいので避けてもよい
  • 最初から「1週間後に見直す」と言うと反発が減ります
  • 変えられる仕組みがあると、子どもが受け入れやすいです

項目別 ルールを押しつけずに決める言い方(時間・課金・夜・勉強)

ここでは、よく揉める項目を「押しつけに見えにくい言い方」に変えて整理します。
コツは共通です。
禁止や説教ではなく、手順と約束に落とします。


時間:減らすより「いつやめるか」を一緒に決める

「何時間まで」より「何時にやめる」の方が分かりやすいです。
終わりが決まると、子どもも見通しが持てます。

切り出しテンプレ(事実→気持ち→提案→選択肢)

  • 「最近、寝るのが遅い日が増えた気がする。体が心配なんだ」
  • 「時間を減らすっていうより、終わりだけ先に決めたい」
  • 「A:〇時にやめる/B:あと〇分でやめる、どっちがやりやすい?」

終わりの合図の作り方(揉めにくい)

  • 「終わりの5分前に一回声かけするね」
  • 「終わりは“ここまで”の区切りを決めよう。1試合まで、1ステージまで、みたいに」
  • 「終わったら“やめた報告”だけして。確認したら口出ししない」

休日の扱い(例外ルールを先に入れる)

  • 「休日は長めでもいい。その代わり、夜は〇時までに戻そう」
  • 「A:休日は〇時間OK/B:午前〇分+夕方〇分、どっちが守れそう?」
  • “時間を減らせ”ではなく“終わりを決めよう”に言い換える
  • 休日は例外を作る方が続きやすい
  • 子どもが選べる案を必ず出す

課金・購入:禁止ではなく「確認の約束」にする

お金が関わる話は、叱るより「手続き」にする方がうまくいきます。
禁止にすると隠れやすくなります。
確認ルールにするとトラブルが減ります。

基本ルールの言い方(短く、手順にする)

  • 「課金や追加購入は、必ず先に相談してからにしよう」
  • 「アプリを入れる前に、一回だけ見せて。OKなら口出ししない」
  • 「お金が出るものは、親が確認するルールにしたい」

強い言い方を避ける言い換え

  • NG:「勝手に課金しないで」「絶対ダメ」
  • OK:「トラブル防止のために、確認してからにしよう」
  • OK:「ダメって言うためじゃなくて、あとで困らないようにしたい」

アプリ追加・ネット購入まで含める場合の一文

  • 「課金だけじゃなくて、ダウンロードやネットでの購入も“先に相談”で統一しよう」
  • “禁止”より“確認手順”
  • 理由は「家計」「信用」より「トラブル防止」に寄せる
  • 相談したら終わりにせず、確認後の流れを決める(OKなら口出ししない)

寝る前:健康の説教にしないで「明日の楽」を理由にする

「健康のため」だけだと説教に聞こえやすいです。
「明日がラクになる」に置き換えると受け入れられやすくなります。

切り出しテンプレ

  • 「寝る前だけ、短めにできると明日の朝がラクになりそう」
  • 「全部やめろじゃない。寝る前だけルールを作りたい」
  • 「A:〇時から画面オフ/B:寝る前30分だけオフ、どっちがやりやすい?」

寝る前ルールを“仕組み”にする言い方

  • 「寝る前はスマホを充電場所に置く形にしよう。場所は一緒に決めよう」
  • 「終わりの合図は親が言うんじゃなくて、タイマーでやろう」

例外の扱い(先に合意して揉めを減らす)

  • 「友だちとの連絡がある日は、例外で10分だけOKにする?」
  • 「テスト前は、調べ物があるならリビングで、みたいに条件を付けよう」
  • 説教ではなく“明日の楽”
  • 寝室に持ち込むかどうかを含めると効果が出やすい
  • 例外は“条件つき”で決める

勉強・やること:順番ルールにすると揉めにくい

「勉強しなさい」より「順番を決めよう」の方が角が立ちません。
監視ではなく、手順の話にできます。

宿題→ゲームの言い方(押しつけに見えにくい)

  • 「時間の問題というより、順番だけ決めたい」
  • 「宿題が終わったら、気持ちよくゲームしていい形にしよう」
  • 「A:宿題→ゲーム/B:ゲームは〇分だけ→宿題、どっちが守れそう?」

親の監視に見せない工夫(確認の仕方)

  • 「終わったら見せて、じゃなくて“終わった報告”だけでOKにする」
  • 「見張りたいわけじゃない。ルールが回る形にしたい」
  • 「うまくいかない日があっても責めない。次のやり方を一緒に考える」
  • “叱る”より“順番を決める”
  • 確認は最小限にして、子どもの自立感を残す
  • 守れなかった日は罰ではなく見直しに戻す

反発されたときの返し方 口げんかにしない切り返し例文

子どもの反発は珍しくありません。
反発が出たときに「正しさ」で押すと、だいたい口げんかになります。
ここは、言い返しではなく「会話を戻す」ためのテンプレです。


「みんなやってる」への返し方(否定しない)

「みんなやってる」は、子どもにとっては納得の材料です。
ここを否定すると、話が前に進みにくくなります。
受け止めたうえで、家庭の方針に戻します。

切り返しテンプレ(受け止め→家庭の方針→代案)

  • 「そうだよね。まわりもやってるよね」
  • 「その上で、うちは生活が崩れない形を優先したい」
  • 「全部やめろじゃない。終わりの時間だけ決めよう」

そのまま使える例文(状況別)

  • 「そう感じるよね。じゃあ、平日は〇時までにして、休日は長めにしない?」
  • 「みんなと同じにしたい気持ちは分かる。うちは“寝る前だけ短く”からにしよう」
  • 「友だちに合わせたいなら、例外を作るのはあり。条件を一緒に決めよう」
  • “みんな”を否定しない
  • 家庭の目的を「健康」だけにせず「生活が回る」にする
  • 代案は“例外ルール”が効きやすい

「うざい」「干渉しないで」への返し方(主語を自分に戻す)

この言葉に反応して怒ると、会話が終わります。
ここは、主語を自分に戻し、決めつけず、選択肢へ戻すのが安全です。

切り返しテンプレ(心配→決めつけない→選択肢)

  • 「そう言いたくなるよね。今、嫌な気持ちにさせたならごめん」
  • 「責めたいわけじゃない。最近の生活が大丈夫かなって心配になった」
  • 「決めつけるつもりはない。どうしたら守れそうか、一緒に決めたい」

そのまま使える短文例

  • 「干渉したいんじゃないよ。困らない形にしたいだけ」
  • 「今すぐ答えなくていい。AとBならどっちがマシ?」
  • 「今日は10分だけ。決めるのは1つだけにする」
  • 「うざいって言われても、生活の話だけは避けられない。やり方を相談したい」

NGになりやすい返し(口げんかになりやすい)

  • 「親に向かってその言い方は何?」
  • 「じゃあ好きにしなさい」
  • 「そんな態度なら没収」
  • 子どもの言葉の“感情”は受け止める
  • ルールの話は“手続き”に戻す
  • その場で勝とうとしない

夫婦で意見が割れるときの一文(子どもの前で揉めない)

夫婦が子どもの前で言い合うと、子どもはルールに納得しにくくなります。
この場は結論を出さず、いったん止める方が良いです。

その場で結論を出さないテンプレ

  • 「今ここで言い合うのはやめよう。後で大人同士で整理するね」
  • 「話は分かった。今日は決めずに、一回持ち帰る」
  • 「子どもの前で揉めたくない。まずは2人で方針を揃える」

子どもに安心感を出す一文(逃げないため)

  • 「うやむやにしない。今日中に親同士で話して、明日また10分だけ相談しよう」
  • 「あなたの意見も聞いた上で決めたい。明日A案とB案を出すね」
  • “親の都合で揉めている”空気を作らない
  • 決める日を先に宣言すると、子どもが不信感を持ちにくい
  • 子どもの前でどちらかが“悪者役”にならない

守れなかった日の声かけ 叱るより「次どうする」に戻す

ルールは、守れない日が出て当たり前です。
その日に叱り切ると、ルール自体が嫌なものになります。
ここは「責めない」「次の約束に戻す」を徹底します。


責めないテンプレ:事実→影響→次の約束

まず言うのは“事実”だけです。
評価や人格の話にすると、話し合いが止まります。

声かけテンプレ(そのまま使える)

  • 事実:「今日は〇時を過ぎたね」
  • 影響:「明日の朝がつらくなりそうで心配」
  • 次の約束:「明日はどうすれば守れそう? 1つだけ決めよう」

具体例(寝るのが遅くなった日)

  • 「今日は〇時を過ぎたね。明日しんどくなりそうで心配。明日は終わりの合図をどうする?」
  • 「ルール破ったからダメ、って話じゃない。次に守れる形に直したい。タイマーにする? それとも区切りを変える?」

具体例(宿題が後回しになった日)

  • 「今日は宿題より先にゲームになったね。明日バタバタしそう。順番をどうするのが現実的?」
  • 「責めたいわけじゃない。続く形にしたい。宿題を“〇分だけ”からにする?」

言い方の注意

NG:「また守れないの?」「だから言ったでしょ」

OK:「今日の状況を確認しよう」「明日はどうする?」

“罰”は最後の手段にして、まずは運用を直します。


例外ルールを作ると続く(テスト前、友達と遊ぶ日など)

例外をゼロにすると、ルールは続きにくいです。
一方で、例外が多すぎると意味がなくなります。
「条件つき例外」にするとバランスが取れます。

例外ルールの作り方(条件つきテンプレ)

  • 「例外はOKにする。その代わり“守る項目”を1つ決めよう」
  • 「例外は“回数”か“時間”を決める。どっちが守りやすい?」

例外ルールの例(そのまま使える)

  • テスト前
    • 「テスト前は調べ物があるならOK。ただし寝る前は画面オフは守ろう」
  • 友達と遊ぶ日
    • 「友達と遊ぶ日は長めでもいい。その代わり、終わりは〇時に戻す」
  • イベントや新作が出た日
    • 「今日は特別に〇分延長OK。代わりに明日は通常に戻す」
  • 例外は“条件”と“代わりに守ること”をセットにする
  • 「いつまで例外か」を決めておく(今日だけ、週末だけ)

見直しテンプレ:続かない原因を1つだけ直す

守れない原因は、だいたいこの3つのどれかです。
一度に全部直すと失敗します。
“原因を1つだけ”選び、軽くします。

見直しテンプレ(親子会議の台本)

  • 「うまくいってない原因、どれが一番大きいと思う?」
  • 「A:ルールが重い/B:親の運用がブレる/C:納得感がない、どれ?」
  • 「じゃあ今日は1つだけ直そう。何を変える?」

よくある原因別の直し方(例)

  • ルールが重い
    • 「時間を短くしすぎたかも。まずは“終わりの時間だけ”に戻そう」
  • 親の運用がブレる
    • 「声かけの回数を決めよう。5分前に1回だけ」
  • 子どもの納得がない
    • 「A案B案を出すから選んで。選んだ方を1週間試そう」

締めの一文(空気を悪くしない)

  • 「守れなかったことより、直して続ける方が大事」
  • 「一回で完璧にしなくていい。合う形にしていこう」
  • 直すのは1つだけ
  • 次の見直し日を決める(1週間後など)
  • 親も“ぶれない運用”を約束する

FAQ 子どものスマホ・ゲーム時間ルールでよくある疑問

ここでは、多い疑問に絞って答えます。
「家庭で回るルール」を作るための考え方を中心にまとめます。


Q. 何時間が正解ですか。年齢で違いますか

「正解の時間」は家庭や子どもの状況で変わります。
時間だけで決めると揉めやすいので、まずは次の2点を基準にするのが現実的です。

  • 生活が崩れていないか(睡眠、朝の支度、食事、宿題)
  • やめる合図で止まれるか(終わり方が守れるか)

年齢で変えるなら、「一律の時間」より「ルールの項目」を変えるとやりやすいです。

  • 小学生:親が終わりを一緒に作る(時間・場所を明確に)
  • 中学生:本人の管理を増やす(終わりの合図、見直し日)
  • 高校生:生活と成果の確認に寄せる(翌日の負担が出ない形)

まずは1週間だけ試せる軽いルールから始め、見直し前提にすると反発が減ります。


Q. ルールを守らないとき、取り上げは逆効果ですか

取り上げは、状況によっては逆効果になりやすいです。
特に、感情的に取り上げると「親子の対立」に変わります。
まずは叱る前に、運用を直す順番がおすすめです。

  • 終わりの合図が曖昧だった
  • 例外が多くて分からなくなった
  • ルールが重すぎて守れない

それでも改善しない場合は、「罰」ではなく「手続き」にすると荒れにくいです。

  • 「今日は守れなかったから、明日は一旦リビングで使う形に戻そう」
  • 「取り上げるためじゃなくて、守れる形に戻すための調整だよ」

安全や課金など明確なリスクがある場合は、親が制限する判断が必要になることもあります。
その場合も理由は短く、次に戻せる条件をセットにします。


Q. 友達との連絡がある場合、どう例外を作ればいいですか

「連絡」を理由に例外が増えると、ルールが崩れます。
例外は条件つきにして、範囲を決めるのがポイントです。

例外の作り方(条件つき)

  • 時間:寝る前は10分だけ
  • 場所:連絡はリビングだけ
  • 内容:返信だけで終了、だらだら見ない
  • 終わり:終わったら充電場所に置く

言い方テンプレ

  • 「友だちの連絡は大事だよね。例外はOKにする。寝る前は10分だけにしよう」

Q. 親もスマホを触ってしまいます。説得力が出ません

完璧にやめる必要はありません。
子どもは「言葉」より「運用」を見ます。
親側も“最低限のルール”を宣言すると、説得力が出やすいです。

親の一言テンプレ

  • 「私もスマホ見すぎる日がある。だから一緒にルールを作りたい」
  • 「寝る前は、私も画面を見ない時間にする」
  • 「あなたにだけ我慢させたいわけじゃない。家のルールにしたい」

親のルールは小さくて十分です。
「寝る前だけ」「食事中だけ」など、1つだけ合わせると話が通りやすくなります。


Q. 夫婦で方針が違うとき、子どもにどう伝えればいいですか

子どもの前で議論すると、ルールが通りにくくなります。
まずは夫婦で「目的」と「最低ライン」を揃えます。

揃える順番(おすすめ)

  • 目的:生活を崩さない、課金トラブルを防ぐ
  • 最低ライン:寝る前だけ、課金は確認必須
  • 試す期間:1週間だけで見直す

子どもに伝える一文テンプレ

  • 「親で話して、まずはこの形を1週間だけ試してみようって決めた」
  • 「うまくいかなかったら見直す。まずはやってみよう」

Q. 夜更かしだけやめさせたいとき、最短の言い方はありますか

最短で角が立ちにくいのは「明日の楽」を理由にして、範囲を限定する言い方です。

最短テンプレ(口頭)

  • 「全部じゃなくて、寝る前だけ短くしたい。明日の朝をラクにしたいから」

最短テンプレ(LINE)

  • 「寝る前だけ、短めにしたい。明日の朝しんどくならないようにしたいんだ。何時までなら守れそう?」

ここでも「選択肢」を入れると通りやすくなります。

  • 「A:〇時まで/B:あと30分、どっちが現実的?」

    まとめ

    スマホやゲーム時間のルールを決めるときは、言い方で揉めやすさが大きく変わります。
    「正しさ」で押すより、「続く形」に落とすのが近道です。

    • ルール決めは 事実→気持ち→提案→選択肢 の順で進めると荒れにくい
    • 最初から完璧にしない
      時間・場所・お金 の3項目だけ決めると合意が作りやすい
    • 守れない日は叱り切らない
      事実→影響→次の約束 に戻すと、改善につながりやすい
    • 続かないときは子どもを責めず、ルール側を調整する
      ルールを軽くして、見直し日を先に決めておくと反発が減る

    親子で一度決めたら終わりではありません。
    試す→直す→続ける、の流れにすると、家庭のルールとして定着しやすくなります。

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