子どものスマホ・ゲーム時間のルール|親子で話し合う言い方と例文

また今日もゲーム長くない?

言うとケンカになるし、どう言えばいいか分かんないんだよね。

時間決めようって言ったら、押しつけって思われそうだし…。

ちゃんと話し合いたいだけなのに、反発されるのしんどいよね。
子どものスマホやゲーム時間は、気になっても言い方が難しいテーマです。
強く言うと反発されます。
放っておくと生活リズムが崩れます。
親としては、ちょうどいい落としどころを探したいところでしょう。
この記事では、押しつけに見せずに話し合いを進めるための「言い方の型」と「そのまま使えるフレーズ」をまとめます。
小学生〜中学生くらいの家庭で使いやすい形に寄せています。
この記事で分かること
- ルール決めを揉めにくくする切り出しの順番(事実→気持ち→提案→選択肢)
- 口頭・LINEで使える短文テンプレ(コピペOK)
- 時間・寝る前・課金など、項目別に押しつけずに決める言い方
- 守れなかった日でも荒れにくい声かけと、次の約束への戻し方
- 続けやすくする「見直し」の話し合いテンプレ
まず押さえる 親子でルールを決める前に外さない基本の型
子どものスマホやゲーム時間の話は、言い方を間違えると「管理されてる」「責められた」と受け取られやすいテーマです。
先に“型”を決めておくと、言い合いになりにくく、ルールも続きやすくなります。
結論:切り出しは 事実→気持ち→提案→選択肢 で揉めにくい
ポイントは「評価」ではなく「観察」から入ることです。
いきなり「やりすぎ」「依存じゃない?」と言うと、子どもは身構えます。
1)事実(観察)から入る(決めつけない)
2)気持ち(心配・応援)を短く添える
3)提案は“小さく1つ”に絞る(変化の幅を小さく)
4)選択肢を出して、本人が選べる形にする
A/B案の形にすると、主導権を取り合いになりにくいです。
この型のまま使える切り出しテンプレ

家庭のルールは多数派になりつつある まず話し合うのが基本
「家庭でルールを作って話し合う」こと自体は、学校・行政の啓発でも繰り返し出てくる基本方針です。
たとえば横浜市は、ゲーム時間を一律に制限するのではなく、家族で話し合って納得できるルールを作ることが大切だと整理しています。
出典:横浜市公式サイト
また、こども家庭庁の調査のまとめでは、家庭で何らかのルールを決めている割合が示されています。
データを見ると「ルールがある家庭の方が多い」ため、親子で話し合うことは特別な家庭だけのやり方ではありません。
出典:CFA Japan
さらに文部科学省の教材でも、家庭のルール作りや、子どもの成長・生活リズムに合わせて見直すこと、親子で話し合うことの重要性が整理されています。
出典:文部科学省
ここで伝えたい要点
- ルールは「取り上げるため」ではなく「生活を守るため」の仕組み
- 一度決めて終わりではなく、状況に合わせて見直す前提が現実的
注意:依存や健康を断定しない 言い方で火種を増やさない
長時間=すぐ問題、と決めつけてしまうと、会話が止まります。
横浜市のQ&Aでも、長時間利用とゲーム依存の因果関係は分かっていない点に触れつつ、背景要因もあり得るため注意が必要だとしています。
出典:横浜市公式サイト
NG例(断定・詰問になりやすい)
OK例(言い方の軸は“観察+心配+相談”)
心配が強いときの置き方(不安を煽らず、逃げ道を作る)
この段階では、診断や決めつけよりも「家庭で話し合える形」に戻すのが最優先です。
コピペOK 親子で決めるルールの言い方 早見表
最初に短文の型を見ておくと、話し合いが「説教」になりにくくなります。
ここは保存して、必要な場面でそのまま使える形にしました。
早見表
| シーン | 口頭の一言(短い) | LINE短文 | 誤解を防ぐ一言 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 小学生:時間を決めたい | 「今日は何時までにする?」 | 「今日は〇時までにしよう。終わったら教えてね」 | 「取り上げたいんじゃなくて、生活のためね」 | 先に“終わり”を決める。理由は短く。 |
| 中学生:自分で管理してほしい | 「自分で決められる形にしたい」 | 「管理は任せたい。守れるルールを一緒に決めよう」 | 「信用してないって意味じゃないよ」 | 管理=信頼の話にしない。仕組みの話にする。 |
| 寝る前だけ見直したい | 「寝る前だけ短くしない?」 | 「寝る前は〇分だけにしてみない?明日ラクになると思う」 | 「ゲーム自体が悪いって言いたいわけじゃない」 | “全部禁止”にしない。限定ルールにする。 |
| 課金・ダウンロードの約束 | 「お金が関わるのは先に相談してね」 | 「課金や追加購入は、必ず事前に確認してからにしよう」 | 「ダメって言うためじゃなくて、トラブル防止ね」 | 禁止より“確認ルール”。親の役割を明確に。 |
| 宿題ややること優先の約束 | 「順番だけ決めよう」 | 「宿題→ゲームの順にしよう。終わったら時間つくるよ」 | 「早く終わらせろって責めたいわけじゃない」 | 量より順番。達成しやすくして反発を減らす。 |
| 休日だけ長めにする例外ルール | 「休日は特別枠を作ろう」 | 「休日は〇時間OKにしよう。その代わり夜は〇時まで」 | 「ずっと我慢させたいわけじゃないよ」 | 例外を“条件付き”で作ると続きやすい。 |
| 破った日のフォロー | 「今日はうまくいかなかったね。次どうする?」 | 「責めたいんじゃないよ。次はどうしたら守れそう?」 | 「今日すぐ完璧にしてほしい話じゃない」 | 罰より見直し。次の約束に戻す。 |
親子会議の進め方テンプレ 10分で決めて紙に残す
ルール作りで揉めやすい原因は「長引く」「論点が増える」「その場の勢いで決める」です。
10分で区切り、決める項目を絞り、紙に残すだけで成功率が上がります。
ここは家庭でそのまま使える“進行台本”として作りました。
切り出し台本:相談→確認→提案→選んでもらう
最初の一言は「決めたい」より「相談したい」が安全です。
子どもは“命令”に反発しやすいからです。
10分親子会議:切り出し台本(口頭)
LINEで先に送る場合(会議の予約)
- “説得”ではなく“合意”が目的だと先に言う
- 「今じゃなければ後でOK」を付けて逃げ道を作る
- 時間を区切ると、子どもが身構えにくい
決める項目は3つに絞る(時間・場所・お金が基本)
一度に全部決めると、だいたい失敗します。
最初は「守れる最低ライン」を作るのが優先です。
最初に決める3項目(おすすめ順)
その場で使える聞き方(選べる形)
- “禁止”ではなく“手順”にすると通りやすい
- 「最初の合意」を作り、次回に増やす前提にする
合意の残し方:書く→見える場所→見直し日を決める

口約束だけだと、忘れます。
忘れると揉めます。
紙に残すと「親が怒っている」ではなく「家庭の約束」になります。
合意の残し方テンプレ(そのまま書ける)
置き場所のおすすめ
- 最初から「1週間後に見直す」と言うと反発が減ります
- 変えられる仕組みがあると、子どもが受け入れやすいです
項目別 ルールを押しつけずに決める言い方(時間・課金・夜・勉強)
ここでは、よく揉める項目を「押しつけに見えにくい言い方」に変えて整理します。
コツは共通です。
禁止や説教ではなく、手順と約束に落とします。
時間:減らすより「いつやめるか」を一緒に決める
「何時間まで」より「何時にやめる」の方が分かりやすいです。
終わりが決まると、子どもも見通しが持てます。
切り出しテンプレ(事実→気持ち→提案→選択肢)
終わりの合図の作り方(揉めにくい)
休日の扱い(例外ルールを先に入れる)
- “時間を減らせ”ではなく“終わりを決めよう”に言い換える
- 休日は例外を作る方が続きやすい
- 子どもが選べる案を必ず出す
課金・購入:禁止ではなく「確認の約束」にする
お金が関わる話は、叱るより「手続き」にする方がうまくいきます。
禁止にすると隠れやすくなります。
確認ルールにするとトラブルが減ります。
基本ルールの言い方(短く、手順にする)
強い言い方を避ける言い換え
アプリ追加・ネット購入まで含める場合の一文
- “禁止”より“確認手順”
- 理由は「家計」「信用」より「トラブル防止」に寄せる
- 相談したら終わりにせず、確認後の流れを決める(OKなら口出ししない)
寝る前:健康の説教にしないで「明日の楽」を理由にする
「健康のため」だけだと説教に聞こえやすいです。
「明日がラクになる」に置き換えると受け入れられやすくなります。
切り出しテンプレ
寝る前ルールを“仕組み”にする言い方
例外の扱い(先に合意して揉めを減らす)
- 説教ではなく“明日の楽”
- 寝室に持ち込むかどうかを含めると効果が出やすい
- 例外は“条件つき”で決める
勉強・やること:順番ルールにすると揉めにくい
「勉強しなさい」より「順番を決めよう」の方が角が立ちません。
監視ではなく、手順の話にできます。
宿題→ゲームの言い方(押しつけに見えにくい)
親の監視に見せない工夫(確認の仕方)
- “叱る”より“順番を決める”
- 確認は最小限にして、子どもの自立感を残す
- 守れなかった日は罰ではなく見直しに戻す
反発されたときの返し方 口げんかにしない切り返し例文
子どもの反発は珍しくありません。
反発が出たときに「正しさ」で押すと、だいたい口げんかになります。
ここは、言い返しではなく「会話を戻す」ためのテンプレです。
「みんなやってる」への返し方(否定しない)
「みんなやってる」は、子どもにとっては納得の材料です。
ここを否定すると、話が前に進みにくくなります。
受け止めたうえで、家庭の方針に戻します。
切り返しテンプレ(受け止め→家庭の方針→代案)
そのまま使える例文(状況別)
- “みんな”を否定しない
- 家庭の目的を「健康」だけにせず「生活が回る」にする
- 代案は“例外ルール”が効きやすい
「うざい」「干渉しないで」への返し方(主語を自分に戻す)
この言葉に反応して怒ると、会話が終わります。
ここは、主語を自分に戻し、決めつけず、選択肢へ戻すのが安全です。
切り返しテンプレ(心配→決めつけない→選択肢)
そのまま使える短文例
NGになりやすい返し(口げんかになりやすい)
- 子どもの言葉の“感情”は受け止める
- ルールの話は“手続き”に戻す
- その場で勝とうとしない
夫婦で意見が割れるときの一文(子どもの前で揉めない)
夫婦が子どもの前で言い合うと、子どもはルールに納得しにくくなります。
この場は結論を出さず、いったん止める方が良いです。
その場で結論を出さないテンプレ
子どもに安心感を出す一文(逃げないため)
- “親の都合で揉めている”空気を作らない
- 決める日を先に宣言すると、子どもが不信感を持ちにくい
- 子どもの前でどちらかが“悪者役”にならない
守れなかった日の声かけ 叱るより「次どうする」に戻す
ルールは、守れない日が出て当たり前です。
その日に叱り切ると、ルール自体が嫌なものになります。
ここは「責めない」「次の約束に戻す」を徹底します。
責めないテンプレ:事実→影響→次の約束
まず言うのは“事実”だけです。
評価や人格の話にすると、話し合いが止まります。
声かけテンプレ(そのまま使える)
具体例(寝るのが遅くなった日)
具体例(宿題が後回しになった日)
言い方の注意
“罰”は最後の手段にして、まずは運用を直します。

例外ルールを作ると続く(テスト前、友達と遊ぶ日など)
例外をゼロにすると、ルールは続きにくいです。
一方で、例外が多すぎると意味がなくなります。
「条件つき例外」にするとバランスが取れます。
例外ルールの作り方(条件つきテンプレ)
例外ルールの例(そのまま使える)
- 例外は“条件”と“代わりに守ること”をセットにする
- 「いつまで例外か」を決めておく(今日だけ、週末だけ)
見直しテンプレ:続かない原因を1つだけ直す
守れない原因は、だいたいこの3つのどれかです。
一度に全部直すと失敗します。
“原因を1つだけ”選び、軽くします。
見直しテンプレ(親子会議の台本)
よくある原因別の直し方(例)
締めの一文(空気を悪くしない)
- 直すのは1つだけ
- 次の見直し日を決める(1週間後など)
- 親も“ぶれない運用”を約束する
FAQ 子どものスマホ・ゲーム時間ルールでよくある疑問
ここでは、多い疑問に絞って答えます。
「家庭で回るルール」を作るための考え方を中心にまとめます。
Q. 何時間が正解ですか。年齢で違いますか
「正解の時間」は家庭や子どもの状況で変わります。
時間だけで決めると揉めやすいので、まずは次の2点を基準にするのが現実的です。
年齢で変えるなら、「一律の時間」より「ルールの項目」を変えるとやりやすいです。
- 小学生:親が終わりを一緒に作る(時間・場所を明確に)
- 中学生:本人の管理を増やす(終わりの合図、見直し日)
- 高校生:生活と成果の確認に寄せる(翌日の負担が出ない形)
まずは1週間だけ試せる軽いルールから始め、見直し前提にすると反発が減ります。
Q. ルールを守らないとき、取り上げは逆効果ですか
取り上げは、状況によっては逆効果になりやすいです。
特に、感情的に取り上げると「親子の対立」に変わります。
まずは叱る前に、運用を直す順番がおすすめです。
- 終わりの合図が曖昧だった
- 例外が多くて分からなくなった
- ルールが重すぎて守れない
それでも改善しない場合は、「罰」ではなく「手続き」にすると荒れにくいです。
安全や課金など明確なリスクがある場合は、親が制限する判断が必要になることもあります。
その場合も理由は短く、次に戻せる条件をセットにします。
Q. 友達との連絡がある場合、どう例外を作ればいいですか
「連絡」を理由に例外が増えると、ルールが崩れます。
例外は条件つきにして、範囲を決めるのがポイントです。
例外の作り方(条件つき)
言い方テンプレ
Q. 親もスマホを触ってしまいます。説得力が出ません
完璧にやめる必要はありません。
子どもは「言葉」より「運用」を見ます。
親側も“最低限のルール”を宣言すると、説得力が出やすいです。
親の一言テンプレ
親のルールは小さくて十分です。
「寝る前だけ」「食事中だけ」など、1つだけ合わせると話が通りやすくなります。
Q. 夫婦で方針が違うとき、子どもにどう伝えればいいですか
子どもの前で議論すると、ルールが通りにくくなります。
まずは夫婦で「目的」と「最低ライン」を揃えます。
揃える順番(おすすめ)
子どもに伝える一文テンプレ
Q. 夜更かしだけやめさせたいとき、最短の言い方はありますか
最短で角が立ちにくいのは「明日の楽」を理由にして、範囲を限定する言い方です。
最短テンプレ(口頭)
最短テンプレ(LINE)
ここでも「選択肢」を入れると通りやすくなります。
まとめ
スマホやゲーム時間のルールを決めるときは、言い方で揉めやすさが大きく変わります。
「正しさ」で押すより、「続く形」に落とすのが近道です。
- ルール決めは 事実→気持ち→提案→選択肢 の順で進めると荒れにくい
- 最初から完璧にしない
時間・場所・お金 の3項目だけ決めると合意が作りやすい - 守れない日は叱り切らない
事実→影響→次の約束 に戻すと、改善につながりやすい - 続かないときは子どもを責めず、ルール側を調整する
ルールを軽くして、見直し日を先に決めておくと反発が減る
親子で一度決めたら終わりではありません。
試す→直す→続ける、の流れにすると、家庭のルールとして定着しやすくなります。


