残業できない時の断り方テンプレ|上司に角が立たない一言と代替案(メール・チャット例文)

残業できない時の断り方テンプレ|上司に角が立たない一言と代替案(メール・チャット例文) 職場・ビジネス

残業できない時の断り方テンプレ|上司に角が立たない一言と代替案(メール・チャット例文)

ぷれお
ぷれお

今日、残業ムリって言いたいんだけどさ。断ると感じ悪いかな?

てんこ
てんこ

言い方次第。断るんじゃなくて、段取りを渡せば揉めにくいよ。

ぷれお
ぷれお

段取りって、どう言えばいいの?

てんこ
てんこ

結論と、どこまでやるかと、代替案。
これだけで通りやすくなる!

残業できない日があるのは普通のことです。
ただ、伝え方を間違えると「協力する気がない」「丸投げしている」ように見えてしまい、必要以上に申し訳なさを背負いがちです。

ポイントは、理由を長く説明することではありません。
上司が判断しやすい材料を短く渡し、今日の仕事の進め方を共有することです。
「どこまで対応できるか」「残りはどうするか」を先に出せば、断りではなく調整として受け取られやすくなります。

この記事で分かること

  • 残業できない日でも角が立ちにくい伝え方の基本(結論/業務の扱い/次の一手)
  • 口頭・メール・チャットで使える短いテンプレ(コピペOK)
  • 理由はどこまで言うべきか(書かない・ぼかす・具体)の使い分け
  • 押し返されたときに揉めない切り返し方と代替案の出し方
  • NG→OKの言い換え早見表と、よくある疑問へのFAQ

  1. 残業できないが揉める原因は、結論だけで次がないこと
    1. NGになりやすい言い方3つ(断るだけ/理由を盛る/代替案ゼロ)
    2. 角が立ちにくい基本は3点(結論/業務の扱い/次の一手)
    3. 最低限だけ知る:残業はいつも必須ではない(会社ルールと36協定の位置づけ)
  2. まずはこれだけ:残業できない日の最短テンプレ3パターン
    1. 型1:今日は難しい+どこまでやるか(業務の線引き)
    2. 型2:今日は難しい+代替案(明日朝/前倒し/分担)
    3. 型3:今日は難しい+確認したい優先順位(丸投げに見せない聞き方)
  3. 理由はどこまで言うべきか:書かない・ぼかす・具体の使い分け
    1. 理由を書かない場合の無難表現(私用/都合により/所用)
    2. ぼかすのが向くケース(家庭都合・体調・通院などの扱い)
    3. 具体が必要な職場で角を立てない置き方(短く、業務に戻す)
  4. 媒体別テンプレ:口頭・電話/Teams・メール・チャット(Slack/Teams)
    1. 口頭10秒:結論→業務の扱い→代替案
    2. 電話/Teams30秒:要点→確認→お礼(理由は盛らない)
    3. メール:件名テンプレ+本文テンプレ(上司向け)
      1. 件名テンプレ(コピペ)
      2. 本文テンプレ(最短・上司向け)
      3. 当日ギリギリ用(さらに短く)
    4. チャット最短:期限+自分案+返信の要否(圧を下げる)
  5. 押し返されたときの返し方:断るより調整に切り替える
    1. 今日だけは無理と言い切りたい時(境界線+代替案)
    2. 少しなら可能な時(何分まで/ここまで対応の線引き)
    3. 毎回頼まれる時(頻度調整の言い方:事前共有・優先順位・分担)
      1. 1)事前共有(先に枠を出す)
      2. 2)優先順位の相談(丸投げに見せない)
      3. 3)分担・巻き取り提案(相手の判断を楽にする)
    4. 評価が怖い時の一言(成果で返す:明日の巻き取り宣言)
  6. NG→OKの言い換え早見表
  7. FAQ:よくある質問
    1. Q. 残業できないと断るのは失礼ですか
    2. Q. 残業できない理由は言わないとだめですか
    3. Q. チャットで送ると冷たく見えませんか
    4. Q. 残業の依頼が続くとき、角が立たない伝え方はありますか
  8. まとめ:残業できない日は、結論より段取りを渡すと揉めにくい
    1. 今日から使う定番を1つ決める(口頭/メール/チャット)
    2. 最低ライン(結論/業務の扱い/代替案 or 次連絡)

残業できないが揉める原因は、結論だけで次がないこと

「残業できません」と言うこと自体が問題になるケースは多くありません。
揉めやすいのは、相手が次の判断をできない状態で会話が止まるときです。

上司やチームが知りたいのは、あなたの事情の細部ではありません。
今日どこまで進むか。
残りを誰がどう扱うか。
ここが見えれば、空気は荒れにくくなります。


NGになりやすい言い方3つ(断るだけ/理由を盛る/代替案ゼロ)

NG1:断るだけで終わる
「今日は残業できません」だけ。
相手は「じゃあ、何が残るのか」「誰が困るのか」が分かりません。
結果として、詰問や圧に見える確認が増えます。

NG2:理由を盛りすぎる
家庭事情や体調などを長く説明するほど、評価や正当性の議論になりがちです。
言い訳に聞こえたり、突っ込まれたりして余計に疲れます。
理由は短く「所用があり」「都合があり」で十分な職場も多いです。

NG3:代替案ゼロ
「無理です」で止まると、相手はリカバリー案をゼロから作ることになります。
その負担が「丸投げ感」になり、摩擦につながります。


角が立ちにくい基本は3点(結論/業務の扱い/次の一手)

残業できない日の伝え方は、型にすると一気に軽くなります。
入れるのはこの3点です。

  1. 結論(いつ退勤するか)
  2. 業務の扱い(今日どこまで/残りはどうするか)
  3. 次の一手(明日の着手・引き継ぎ・相談の期限)

口頭(10秒)テンプレ

  • 「今日は◯時に退勤します。Aはここまで完了します。残りBは明朝9時に着手して、遅れそうなら◯時までに相談します」

チャット(短文)テンプレ

  • 「本日◯時退勤予定です。Aは◯時までに完了。Bは明朝対応します。緊急なら△△さんへ引き継ぎでよいでしょうか(Yes/NoでOKです)」

メール(丁寧)テンプレ

  • 「本日は所用のため◯時に退勤いたします。対応中のAは◯時までに完了予定です。Bは明朝対応し、影響が出そうな場合は◯時までに優先順位をご相談いたします」

ポイントは「できない理由」ではなく「業務が回る絵」を先に渡すことです。
この順番にするだけで、謝罪の量を減らしても印象は落ちにくくなります。


最低限だけ知る:残業はいつも必須ではない(会社ルールと36協定の位置づけ)

残業の扱いは、気合いではなく「ルール」と「上限」で決まります。

時間外労働には上限規制があり、運用は労使の取り決め(いわゆる36協定)とセットで整理されます。
出典:働き方改革推進支援センター

ただし、ここを法律論で詰め始めると現場は揉めやすいです。
実務で効くのは、次の一言に寄せることです。

  • 「今日は◯時までで、影響が出る部分だけ先に共有します」
  • 「このままだとAかBのどちらかが遅れます。優先案はAですが、違うなら今日中に切り替えます」

結論としてはシンプルです。
残業できない日は、謝り続けるより「段取りの提示」が最強です。


まずはこれだけ:残業できない日の最短テンプレ3パターン

残業できない日は、長文で事情説明をするほど苦しくなります。
先に「使える一文」を渡してしまう方が、読む側も楽で、離脱も減ります。

この章では、状況別に使い分けやすい 最短テンプレ3パターンを用意しました。
口頭・チャット・メールにそのまま転用できます。


型1:今日は難しい+どこまでやるか(業務の線引き)

狙い
「今日は残業できない」を伝えつつ、今日どこまで進むかを明確にして、揉めどころを潰します。
代替案を出せない状況でも、線引きだけで十分に“協力姿勢”が伝わります。

口頭(10秒)

  • 今日は◯時で退勤します。Aはここまで終わらせます。Bは明日の朝いちで続きやります。

チャット(最短)

  • 本日◯時退勤です。Aは◯時までに完了予定。Bは明朝対応します。

メール(丁寧)

  • 本日は所用のため◯時に退勤いたします。Aは◯時までに完了予定です。Bは明朝対応いたします。

使いどころ

  • 代替要員がいない
  • 今日の作業量が読めている
  • まずは混乱を止めたいとき

型2:今日は難しい+代替案(明日朝/前倒し/分担)

狙い
残業できない事実を変えられないなら、上司が欲しいのは「じゃあどうするか」です。
代替案は多すぎると逆に迷わせるので、1つか2つに絞るのがコツです。

パターンA:明日朝で回収

  • 今日は◯時退勤です。残りは明朝9時から対応して、◯時までに仕上げます。

パターンB:前倒しで一部だけ潰す

  • 今日は残業できませんが、◯時までにAだけ先に片づけます。Bは明朝対応します。

パターンC:分担(引き継ぎ)

  • 本日◯時退勤のため、Bの確認だけ△△さんへお願いしてもよいでしょうか。私はAを完了させます。

チャット(短文・圧低め)

  • 本日◯時退勤です。残りは①明朝対応 ②△△さんへ引き継ぎ のどちらがよいですか?

使いどころ

  • 締切が近い
  • 作業が分割できる
  • 上司が判断しやすい状態を作りたいとき

型3:今日は難しい+確認したい優先順位(丸投げに見せない聞き方)

狙い
「どれ優先ですか?」だけだと丸投げに見えやすいです。
そこで、自分案(仮の優先順位)切り替え期限(いつまでに決めたいか)を添えます。

口頭(相談の型)

  • 今日は◯時退勤です。AとBが両方は難しくて、私はA優先で進めます。もしB優先なら今のうちに切り替えたいので、どちらが先がよいですか。

チャット(Yes/Noで返せる)

  • 本日◯時退勤です。A優先で進めます(Bは明朝)。Bを先にすべきなら今から切り替えます。A優先でOKですか?(Yes/No)

メール(丁寧)

  • 本日は◯時に退勤いたします。AとBの両対応が難しいため、現状はAを優先して進める想定です。Bを優先すべき場合は本日◯時までに切り替えますので、ご指示いただけますでしょうか。

使いどころ

  • タスクが衝突している
  • 締切が複数ある
  • 「やれない」ではなく「判断材料」を渡して相談したいとき

理由はどこまで言うべきか:書かない・ぼかす・具体の使い分け

残業できない理由を、どこまで言うべきかで悩む人は多いです。
結論から言うと、目的は「納得してもらうこと」ではありません。
今日の運用(どこまでやる/残りはどうする/次の連絡)を共有することに寄せたほうが、揉めにくく、気持ちも軽くなります。

理由は“多いほど誠実”ではなく、“必要十分”が安全です。
職場の文化や相手との距離で、次の3段階を使い分けてください。


理由を書かない場合の無難表現(私用/都合により/所用)

理由を詳細に書かないのは失礼ではありません。
むしろ、理由が長いほど突っ込まれやすく、話が逸れます。

無難な言い方(口頭・チャット向け)

  • 今日は都合があり、◯時で退勤します。
  • 本日、所用のため残業が難しいです。
  • 私用のため、終業後は対応できません。

無難な言い方(メール向け)

  • 本日は所用のため、◯時に退勤いたします。
  • 私用のため、本日は時間外対応ができません。

理由を薄くするほど、代わりに「業務の扱い」を厚く書くとバランスが取れます。

  • 本日◯時退勤です。Aは◯時までに完了、Bは明朝対応します。

ぼかすのが向くケース(家庭都合・体調・通院などの扱い)

家庭事情、体調、通院などは、踏み込まれたくない情報になりやすい領域です。
この場合は「ぼかす」が正解になりやすいです。
具体にすると、良くも悪くも評価や詮索の対象になり、気疲れが増えます。

ぼかし表現の例

  • 家庭の都合で、本日は◯時までとなります。
  • 体調面の都合で、本日は定時で失礼します。
  • 予定があり、終業後は対応が難しいです。
  • 通院の予定があるため、◯時に退勤します。(“病名”は言わない)

使いどころ

  • 毎回説明したくない
  • 相手が詮索しがちな環境
  • 体調や家庭を理由にすると引け目を感じやすい人

注意点
「すみません、すみません」で終わると弱く見えます。
ぼかす代わりに、次の一手を置いて締めると印象が安定します。

  • 明朝9時に続き対応します。緊急は△△でお願いします。

具体が必要な職場で角を立てない置き方(短く、業務に戻す)

職種や現場によっては、シフト調整・要員配置・顧客対応のために、ある程度の理由が求められることがあります。
その場合も、言い方のコツは同じです。

  • 理由は一言で止める
  • 業務の扱いにすぐ戻す
  • 代替案を1つ添える

角が立ちにくい例(口頭)

  • 家庭の都合で今日は◯時までです。Aはここまで進めて、Bは明朝引き取ります。
  • 通院があるため本日は残業できません。会議資料は◯時までに仕上げます。残りは△△さんへ引き継ぎます。
  • 体調の都合で本日は定時で失礼します。急ぎはチャットで要点いただければ、明朝すぐ対応します。

角が立ちにくい例(メール)

  • 家庭の都合により本日は◯時に退勤いたします。Aは◯時までに完了、Bは明朝対応いたします。影響が出る場合は本日◯時までにご相談いたします。

避けたい言い方

  • 詳細を説明し続ける(納得を取りに行く構図になる)
  • 「どうしても無理です」だけで切る(対案がないと反発を招きやすい)

理由は、短くても問題ありません。
大事なのは「今日の運用」を共有して、相手が次の判断をできる状態にすることです。
次の章では、実際に 口頭・メール・チャットで使えるテンプレを媒体別にまとめます。


媒体別テンプレ:口頭・電話/Teams・メール・チャット(Slack/Teams)

残業できないこと自体より、揉める原因は「伝え方の媒体ミス」です。
口頭で済む話を長文メールにすると重くなり、チャットで短く言いすぎると圧が出ます。

この章では、媒体ごとに「必要十分な情報量」に整えたテンプレをまとめます。
共通する骨格は 結論→業務の扱い→次の一手 です。


口頭10秒:結論→業務の扱い→代替案

狙い
短く言い切り、相手に判断材料だけ渡して終える。
言い訳や背景説明に入らない方が、結果的に通りやすいです。

テンプレ(そのまま言える)

  • 今日、残業が難しいです。Aはここまで終わらせます。残りは明朝対応します。
  • 本日◯時で退勤します。Bは△△さんへ引き継ぎます。必要なら私が引き継ぎメモを残します。
  • 今日は定時で失礼します。締切が近いので、優先はAで進めます。Bを優先するなら今のうちに切り替えます。

一言追加(印象を整える)

  • 影響が出そうなら先に共有します。
  • 明朝いちでキャッチアップします。

電話/Teams30秒:要点→確認→お礼(理由は盛らない)

狙い
オンラインは情報の取りこぼしが起きやすいので、30秒で区切って確認まで終えます。
理由を盛るほど会話が伸び、結局「次どうする」が曖昧になります。

テンプレ(30秒)

  1. 要点:本日残業が難しいです。
  2. 業務の扱い:Aは◯時までに完了、Bは明朝対応します。
  3. 確認:この段取りで進めて大丈夫でしょうか。
  4. お礼:ありがとうございます。進めます。

言い換えバリエーション(相手が忙しい時)

  • 結論だけ共有します。本日残業不可です。A完了、B明朝対応で進めます。問題あれば教えてください。

押し返しを防ぐ一言

  • もしBを今日中にするなら、△△さんへ引き継いで良いですか。

メール:件名テンプレ+本文テンプレ(上司向け)

狙い
メールは“証跡”になるぶん硬くなりやすいので、本文を3ブロックに固定します。
「事情説明」ではなく「段取り共有」の文面にすると角が立ちにくいです。

件名テンプレ(コピペ)

  • 本日定時退社のご相談(案件名)
  • 本日残業不可の共有(対応案あり)
  • 本日◯時退社の共有(業務対応のご確認)
  • 【残業不可】本日の対応方針共有(案件名)

本文テンプレ(最短・上司向け)

お疲れさまです。◯◯です。

本日は所用のため、◯時に退勤いたします(残業ができません)。
本日の対応は以下で進めます。
・A:◯時までに完了予定
・B:明朝◯時より対応(必要に応じて△△さんへ引き継ぎ)

上記の段取りで問題ないか、ご確認お願いいたします。
(優先を変更すべき点があれば、本日◯時までにご指示いただけると助かります。)

当日ギリギリ用(さらに短く)

お疲れさまです。◯◯です。

本日、◯時退勤となり残業ができません。
Aは完了、Bは明朝対応で進めます。問題あればご連絡ください。


チャット最短:期限+自分案+返信の要否(圧を下げる)

狙い
チャットは短いほど圧が出ます。そこで、短文でも誤解が出ないように
期限(いつまで)/自分案(どうする)/返信の要否 を固定します。

最短テンプレ(平常時)

  • 本日◯時退勤で残業不可です。A優先で◯時まで進め、Bは明朝対応します。返信不要です(問題あれば教えてください)。

最短テンプレ(確認が必要な時)

  • 本日◯時退勤です。A優先案で進めます。Bを先にすべきなら今切り替えます。A優先でOKですか?(Yes/No)

締切が絡む時(圧を下げる)

  • 締切の関係で共有です。本日残業不可のため、Aを◯時まで/Bは明朝対応予定です。進め方だけ確認ください(返信一言でOKです)。

返信が来ない前提の一言

  • 返事なければ上記案で進めます。必要なら明朝口頭で詰めます。

押し返されたときの返し方:断るより調整に切り替える

残業できないと伝えた瞬間に、押し返されることがあります。
ここで「断る・謝る」を繰り返すほど、やり取りは長引き、気まずさも増えます。

実務の摩擦を減らすコツは一つです。
断るのではなく、調整の選択肢を出して相手に決めてもらう
つまり「次の一手」を置くほど、会話は短く済みます。


今日だけは無理と言い切りたい時(境界線+代替案)

狙い
“今日は無理”を曖昧にすると押され続けます。
境界線を短く引き、同時に代替案を1つ出すと、角が立ちにくいです。

テンプレ(口頭)

  • 今日は残業が難しいです。代わりに、明朝いちで巻き取ります。
  • 今日はここで失礼します。急ぎは△△さんへ引き継ぎます。
  • 本日は対応できません。代替として、明日◯時までに仕上げます。

テンプレ(チャット・メール)

  • 本日は残業不可です。代替案として、明朝◯時に着手し、◯時までに対応します。
  • 本日は対応が難しいため、(1)担当変更(2)期限調整 のどちらかで進めたいです。

言い方のポイント

  • 「すみません」より先に 結論 を置く
  • 代替案は “2つ出す” と議論が伸びやすいので、基本は 1つ で十分

少しなら可能な時(何分まで/ここまで対応の線引き)

狙い
「少しなら…」が一番揉めやすいです。
相手は「じゃあもう少し」を言いやすく、こちらは断りにくい。
だから最初から、時間か範囲のどちらかで線を引くのが正解です。

時間で線引き(例)

  • 今日はあと30分だけなら可能です。◯時で切ります。
  • 今日は◯時10分まで対応できます。それ以降は明朝になります。

範囲で線引き(例)

  • 今日はAだけ終わらせます。B以降は明朝対応します。
  • 今日は修正1回まで対応します。追加は明日まとめて見ます。

チャット最短(圧を下げる)

  • 今日は◯時まで対応可です。Aまで実施、Bは明朝で進めます(返事不要、問題あれば教えてください)。

注意点
「できるところまでやります」は、押し返しの呼び水になります。
線引きが曖昧なほど、相手は判断できません。


毎回頼まれる時(頻度調整の言い方:事前共有・優先順位・分担)

狙い
単発の残業依頼ならまだしも、恒常化すると負担が増えます。
このとき重要なのは「残業できない」ではなく、頻度の調整です。
感情論にせず、運用の話に落とします。

1)事前共有(先に枠を出す)

  • 今月は家庭都合で、平日の残業が難しい日が多いです。基本は定時前提で段取りします。
  • 当面、終業後の対応は難しいため、日中に前倒しで進めます。

2)優先順位の相談(丸投げに見せない)

  • いまA・B・Cが並行しており、残業前提だと破綻しそうです。私はA優先案ですが、優先の確認をお願いできますか。

3)分担・巻き取り提案(相手の判断を楽にする)

  • 今日中に必要なら、Bは△△さんに引き継ぎます。どちらが良いですか。
  • 私はAを仕上げます。Bは担当変更か期限調整のどちらかで進めたいです。

言い方のポイント

  • 「いつも頼まれて困る」ではなく、業務が詰まる構造を提示する
  • 相談の形を取りつつ、選択肢を出して決めてもらう

評価が怖い時の一言(成果で返す:明日の巻き取り宣言)

狙い
評価が怖いと、つい無理してしまいます。
しかし、評価は「残業したか」より「成果が出たか」に寄りやすい職場が多いです。
だから、罪悪感の代わりに 成果の宣言 を置くと安心感が増えます。

テンプレ

  • 今日は残業できませんが、明朝◯時から着手して◯時までに仕上げます。
  • 本日はここまでで切ります。明日、Aを最優先で巻き取ります。
  • 今日のうちに論点だけ整理して共有します。作業自体は明朝完了させます。

さらに強い一言(信頼を積む)

  • 明日朝いちで進捗を報告します。
  • 明日◯時の時点で「完了/遅延見込み」を必ず共有します。

押し返しへの対応は、「断る技術」ではなく「調整の提示」です。
次の章では、よくあるNGフレーズを NG→OKの言い換え早見表 にまとめ、会話を短くするための“言い回しの型”を固定します。


NG→OKの言い換え早見表

NG短文伝わりにくい理由OK短文使う場面
残業できません結論だけで「じゃあどうする?」が残る本日は残業が難しいです。Aは◯時まで、Bは明朝対応します口頭・チャット
無理です強く聞こえ、理由の追及や反発を招きやすい本日は対応できません。代替として明朝◯時に着手します口頭
今日は帰ります命令調に近く、印象が硬くなりやすい本日は定時で失礼します。引き継ぎはこの内容で進めます口頭
予定があるので理由だけで終わり、業務の扱いが不明所用のため本日は◯時に退勤します。未完了分は明朝対応しますメール・チャット
間に合いません責任放棄に聞こえやすく、打開策がないこのままだと◯日遅れ見込みです。A優先に寄せるか、Bの期限調整をご相談したいですメール
どれ優先ですか丸投げに見えやすいAとBが期限で衝突しています。私はA優先案ですが、Bを先にすべきなら今日中に切り替えます口頭・チャット
できるところまでやります線引きがなく、結局押されやすい今日は◯時まで対応可です。Aまで実施し、Bは明朝引き取ります口頭・チャット
返信ください圧が出やすく、相手の負担が増える進め方が合っていれば返信不要です。調整が必要なら一言くださいチャット
すみません、無理です(長文)謝罪が多いほど弱く見え、交渉が長引く今日は難しいです。代替として明朝いちで巻き取ります口頭
そっちでやってください突き放しに見え、関係が悪化しやすい本日は対応できないため、担当変更か期限調整のどちらかで進めたいです。ご判断お願いしますメール
体調が悪いので帰ります具体理由が評価や詮索の対象になりやすい体調面の都合で本日は定時で失礼します。急ぎは明朝優先で対応します口頭・メール
残業できないんで(雑)伝え方が雑だと、姿勢が悪く見える本日は時間外対応ができません。代替として◯時までに共有し、明朝完了させます上司向け(口頭・メール)

FAQ:よくある質問

Q. 残業できないと断るのは失礼ですか

失礼になりやすいのは、断ること自体ではなく「次がない断り方」です。
結論だけで終えると、上司側は業務の判断ができず、圧をかけるしかなくなります。

角が立ちにくい最低ラインはこの3点です。

  • 結論:本日は残業が難しい
  • 業務の扱い:どこまで対応するか/未対応はどうするか
  • 次の一手:明朝対応、分担、期限調整のいずれか

:本日は残業が難しいです。Aは◯時まで対応し、Bは明朝優先で進めます。

この形にすると「断り」より「段取り共有」になり、揉めにくくなります。


Q. 残業できない理由は言わないとだめですか

基本は、理由を詳しく言わなくても成立します。
必要なのは納得を取ることより「今日の運用」を共有することです。

おすすめは次の3段階です。

  • 書かない:所用のため本日は定時で失礼します
  • ぼかす:家庭都合のため本日は残業が難しいです
  • 具体(必要な職場だけ):通院のため◯時に退勤します

ポイントは、理由より後ろに必ず「業務の扱い」を置くことです。

:所用のため本日は定時で失礼します。未完了分は明朝◯時から対応します。


Q. チャットで送ると冷たく見えませんか

短文のチャットは、情報不足だと圧や冷たさが出やすいです。
逆に、情報を固定すると丁寧に見えます。

チャットではこの3点を入れると安全です。

  • いつまで:◯時まで/本日中/明朝◯時
  • こちらの次:どこまでやるか、明日どうするか
  • 返信の要否:返信不要/要返信

:本日は残業不可です。Aは◯時まで対応、Bは明朝優先で進めます。進め方が合っていれば返信不要です。

これなら事務的に冷たい印象になりにくく、相手も判断しやすいです。


Q. 残業の依頼が続くとき、角が立たない伝え方はありますか

あります。ポイントは「今日の拒否」ではなく「今後の運用」に寄せることです。
毎回の押し問答を避けるには、事前共有+優先順位+分担の順で調整します。

使いやすい言い方は次の通りです。

  • 事前共有:当面、平日の時間外対応が難しい日が多いです。日中に前倒しで進めます
  • 優先順位:AとBが衝突しているので、私はA優先案ですが確認いただけますか
  • 分担提案:今日中が必須なら、Bは担当変更か期限調整で進めたいです

「残業できない」だけを繰り返すより、段取りの話にすると角が立ちにくく、継続的に回ります。


まとめ:残業できない日は、結論より段取りを渡すと揉めにくい

残業できない日は、申し訳なさを抱え込みやすい場面です。
ただ、揉める原因は「残業できない」という事実より、相手が判断できない状態で結論だけが置かれることにあります。

断りに見せないコツは、理由の説明ではなく段取りの共有です。
結論を短く出し、どこまでやるか、残りをどうするかを先に渡すだけで会話は短く済みます。


今日から使う定番を1つ決める(口頭/メール/チャット)

迷ったら、媒体ごとに一つだけ決めて固定すると楽です。

  • 口頭:本日は残業が難しいです。Aは◯時まで対応し、Bは明朝優先で進めます
  • メール:本日残業不可の共有(対応案あり)/本日は定時退社のご相談(案件名)
    本日は残業が難しいため、Aは◯時まで進め、未完了分は明朝対応します。問題があれば調整します
  • チャット:本日は残業不可です。Aは◯時まで、Bは明朝対応します。進め方が合っていれば返信不要です

この3つのどれか一つをテンプレとして持っておくと、毎回悩まずに済みます。


最低ライン(結論/業務の扱い/代替案 or 次連絡)

最低限これだけ入れれば、断りが調整になります。

  • 結論:本日は残業が難しい
  • 業務の扱い:Aは◯時まで、Bは未完了(または引き継ぎ)
  • 代替案 or 次連絡:明朝対応/分担/期限調整、または「◯時に状況共有します」

:本日は残業が難しいです。Aは◯時まで対応し、Bは明朝優先で進めます。必要なら期限調整も含めて相談させてください。

この形を守るだけで、申し訳なさが減り、現場で揉めにくくなります。

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