子どもの門限の決め方と話し合い例|守らないときの声かけ

帰りが遅いと心配で、やっと帰ってきたのに「何時だと思ってるの!」って言っちゃうんだよね。

無事でよかったって思うのに、先に怒っちゃうんだね。

でも、怒らなかったら、次も遅れていいと思われそうで。

帰ってきたときに確かめることと、落ち着いてから話すことを分けてみよう。
帰宅予定の時刻を過ぎても、子どもが帰ってこない。
何度も時計を見て待っていると、玄関が開いた途端、心配していたことより強い言葉が先に出てしまうことがあります。
ただ、「何時までに帰る」と約束したつもりでも、子どもはその時刻まで遊んでよいと思っていたのかもしれません。遅れた理由によって、次に必要な相談も変わります。
門限は、家に着く時刻・帰り始める時刻・遅れるときの連絡まで一緒に決めます。遅れた日は、まず無事を確かめ、落ち着いてから事情を聞きましょう。
※以下の会話と時刻は、家庭での相談を想定した架空の例です。例示した時刻は、年齢別の推奨門限ではありません。
子どもの門限を決める・遅れたときの声かけ【早見表】
出かける前と、遅れて帰ってきた後では、確かめたいことが違います。
門限を決めるときは予定と希望を聞き、帰りが遅いときは現在地や安全を確認します。その場で一度に全部を話そうとせず、まず必要な一言から伝えましょう。
| 場面 | 一言例 | 続けて確認すること |
|---|---|---|
| 初めて門限を決める | 帰る時間と、遅れそうなときの連絡を一緒に決めたいな | 予定と本人の希望 |
| 友達と同じ時間まで遊びたい | まだ一緒にいたいんだね。帰り方と時間を確認しよう | 移動時間・帰宅方法 |
| 遅れると連絡が来た | 知らせてくれてありがとう。今いる場所と、帰れそうな時刻を教えて | 現在地・安全・帰宅見込み |
| 門限を過ぎて帰宅した | おかえり。けがはない?まず家に入ろう | けがや体調、その後に遅れた事情 |
| 遅れが続いている | 帰るときに困っていることはある?次の予定を一緒に考えたい | 時刻・連絡方法の見直し |
| 親が怒鳴ってしまった | 大きな声で言ったことはごめんね。落ち着いて話したい | 言い方への謝罪と再相談 |
遅れる連絡に「ありがとう」と返すのは、知らせた行動を受け止めるためです。遊びを延長してよいという意味まで含める必要はありません。
例えば「連絡ありがとう。今日は予定どおり帰ってきてね。帰れそうな時刻を教えて」と、感謝と帰宅のお願いを分けて伝えられます。
今も帰宅せず、居場所が分からない場合は安全確認を優先してください。 行方不明や危険が疑われるときは、すぐ警察へ連絡します。
警視庁も、家族等が行方不明になった場合はすぐ110番または警察署へ届け出るよう案内しています。
出典:警視庁
子どもの門限は何時にする?決め方の3つのポイント
「何時にすれば厳しすぎないのか」と、よその家庭が気になることもあるでしょう。
けれど、近所の公園から歩いて帰る日と、電車で塾から帰る日では条件が違います。年齢だけで一つの時刻を当てはめず、その日の帰り方まで確認すると、具体的に相談できます。

子どもの予定と希望を聞き、門限が必要な理由を伝える
最初から時刻を言い渡すと、子どもの返事は「いい」「嫌だ」だけになりがちです。
まず、何をしたいのかを聞いてみます。
親:「今度の土曜は、どこで何をする予定?」
子:「友達と公園で遊んで、その後に本屋へ行きたい」
親:「本屋にも寄りたいんだね。何時ごろ帰れそう?」
子:「まだ分からない」
親:「私は暗くなってから一人で歩くのが心配なんだ。移動する時間も入れて考えよう」
子どもの予定がまだ曖昧なら、その場ですべてを決められないこともあります。「友達と予定を確認して、夕食後にもう一度話そう」と、相談を続ける時間を決めても構いません。
親が伝える理由も具体的にします。
「心配させないで」だけでは、何を変えればよいのか分かりません。「駅から家までの道が暗くなる」「翌朝が早いので、帰宅後に食事や入浴の時間が必要」と、気になる条件を言葉にします。
心配している気持ちを伝えると、つい言葉が強くなってしまう方は、家族に心配をやわらかく伝える一言例文も参考にしてください。
家に着く時刻・帰り始める時刻・連絡方法を決める
親は「17時までに家に着く」と思い、子どもは「17時まで遊べる」と思っている。
この場合、同じ約束をしたつもりでも、帰り始める時刻がずれています。
親:「17時までというのは、家に着く時間にしたいんだ」
子:「17時になったら帰ればいいと思ってた」
親:「そこは説明が足りなかったね。公園から家まで20分かかるなら、何時に出ようか」
子:「16時40分?」
親:「少し余裕を持って、16時35分に片づけて帰り始めるのはどう?」
決めた後は、子どもにも帰り方を説明してもらうと、認識を確かめられます。
「じゃあ、今日は何時に公園を出る?」と聞く形なら、同じ説明を繰り返すより、どこまで伝わったかが分かります。
あわせて、予定が変わったときの連絡も決めます。
安全な場所で連絡することも確認しましょう。歩きながら、自転車に乗りながら急いで返信させる必要はありません。
年齢・季節・帰宅経路と、地域や学校の決まりを確認する
同じ公園でも、夏と冬では暗くなる時刻が変わります。進級して行動範囲が広がれば、去年のルールが合わなくなる場合もあります。
時計を見て行動できるか、初めての道でも帰れるかなど、本人の様子も含めて考えます。兄弟姉妹と時刻が違う場合は、年齢だけでなく、行き先や帰り方の違いも説明すると相談しやすくなります。
また、家庭の門限と、地域の深夜外出に関する規定は別に確認します。
例えば、東京都青少年の健全な育成に関する条例では、青少年を18歳未満とし、深夜を23時から翌4時までとしています。保護者には、通勤・通学など正当な理由がある場合を除き、その時間帯に青少年を外出させないよう努めることを定めています。
出典:警視庁
この規定は「23時までは自由に遊んでよい」という意味ではありません。住んでいる地域や外出先の自治体・警察の案内、学校からの決まりも確認し、家庭の帰宅予定を相談してください。
【小学生・中学生・高校生】門限を話し合う会話例
外出の予定を聞くと、「友達と同じ時間までいたい」「塾の日は早く帰れない」など、子どもが気にしていることも出てきます。
年齢に合わせて任せられることを増やしつつ、まだ助けが必要なところを確認します。
小学生:友達との遊びから帰る時刻を一緒に決める
時計を持たせても、遊びに夢中になって見ないことはあります。帰宅時刻を覚えるだけでなく、どう気づくかまで相談します。
親:「今日は17時に家に着くようにしたいんだけど、公園を出る時間は覚えてる?」
子:「16時35分。でも、遊んでると忘れるかも」
親:「時計のアラームを使ってみる?」
子:「うん。でも、友達にまだ遊ぼうって言われる」
親:「そのときは『今日はもう帰るね。また明日遊ぼう』でいいよ。言いにくかったら、帰る前に一緒に練習しよう」
友達から誘われることと、自分が帰ると伝えることは別の難しさです。
「時間を守りなさい」と繰り返す前に、時計が読めるか、帰る準備に時間がかかっていないか、一人で帰るのが不安ではないかを確認します。必要なら、迎えや付き添いも考えましょう。
中学生:部活・塾の日と、遊びに行く日の帰宅予定を分ける
部活が延びた日にも、遊びの日と同じ時刻を求めると、本人が調整できない遅れまで責めることになります。
終了予定と移動時間を分けて聞きます。
親:「部活がある日は、何時ごろ学校を出られそう?」
子:「日によって違う。片づけが長くなる日もある」
親:「分かった。いつもより遅くなる日は、連絡できるタイミングで知らせてほしい」
子:「学校ではスマホを使えないよ」
親:「それなら、使える場所に出てからでいいよ。学校の決まりに合わせて、ほかに連絡できる方法があるかも確認しよう」
予定どおりに連絡できない事情も、ルールを決める時点で聞いておきます。
塾の日なら、「授業が終わったら、そのまま帰る」「電車が止まったら連絡する」など、場面に合わせて具体化できます。終了時刻が変わることの多い活動は、必要に応じて保護者も学校や教室の案内を確認します。
高校生:休日やイベントの日は、帰宅方法まで含めて相談する
本人が予定を立てられるようになったら、希望時刻と帰宅方法を説明してもらいます。
映画に行く日の例です。
子:「土曜は映画の後にご飯を食べたいから、いつもより遅くなってもいい?」
親:「映画は何時に終わるの?帰りはどうする予定?」
子:「19時に終わって、食事をしてから電車で帰る。駅には20時30分くらい」
親:「駅から家まではどうする?」
子:「迎えに来てもらえる?」
親:「その日は20時30分なら迎えに行けるよ。電車が変わりそうなら、分かった時点で連絡してね」
迎えに行けない日は、別の案が必要です。
「その時間は迎えに行けないんだ。食事を先に済ませて早い電車で帰るか、別の日にするか考えられる?」
親が対応できることも、できないことも伝えます。送迎を別の人に頼む案が出た場合は、その人の了承まで確認して決めましょう。
門限を守らない・遅れたときに怒鳴らず伝える声かけ
予定を決めても、遅れる日はあります。
連絡が来て居場所が分かっている場合と、帰宅せず連絡も取れない場合では、必要な対応が違います。まず、今どの状況なのかを確かめます。
遅れる連絡には、安全と帰宅予定を短く確認する
「電車が遅れている」と連絡が来たときに、長い説教を返しても帰宅は早まりません。
まず必要な情報を確認します。
連絡ありがとう。今はどこにいる?
安全な場所で、何時ごろ帰れそうか教えてね。
迎えが必要なら、それも知らせて。
一方、「もう少し遊びたい」という連絡なら、予定変更の相談として返します。
知らせてくれてありがとう。
今日は予定どおり帰ってきてほしいので、今から帰る準備をしてね。
家に着けそうな時刻を教えて。
連絡をくれたことへの返事と、延長を認めるかどうかを分けると、伝えたいことが明確になります。
返信を急がせるより、移動の安全を優先します。帰宅見込みがまだ分からない場合は、「分かったら知らせてね。今は安全な場所で待っていてね」と、その時点でできることを伝えます。
帰宅直後は無事を確かめ、落ち着いてから理由を聞く
玄関で顔を見ると、待っていた間の不安が一気に言葉になることがあります。
まずは、けがや体調を確かめます。
「おかえり。けがはない?まず家に入ろう」

すぐに落ち着いて話せそうになければ、区切って構いません。
「今は私も気持ちが落ち着かないから、少し時間を置きたい。夕食の後に、帰るまでのことを聞かせてね」
話すときは、今日あったことから聞きます。
親:「今日は17時の約束で、帰ってきたのは17時20分だったね。何があった?」
子:「帰ろうとしたら、友達の探し物を手伝うことになった」
親:「そうだったんだね。そのとき、家に連絡できそうだった?」
子:「電話するのを忘れてた」
理由を聞いたからといって、約束について話せなくなるわけではありません。事情が分かれば、「次に同じことがあったらどうするか」を具体的に相談できます。
電車の遅延・時間の見落とし・友達との事情で対応を変える
遅れた理由が違えば、次に試す方法も変わります。
電車やバスが遅れた場合
「自分では動かせないこともあるね。遅れると分かった時点で連絡してくれると、迎えが必要か相談できるよ」
遊びに夢中で時刻を見落とした場合
「時間を見なかったんだね。帰る準備を始めるアラームを、一緒に設定してみようか」
友達に帰ると言いづらかった場合
「先に帰ると言いにくかったんだね。『今日はこの時間に帰る約束だから、また遊ぼう』と伝えるのはどう?」
友達に強く引き止められた、怖いことがあったなど、話しにくい事情が隠れている場合もあります。黙っていることだけで嘘と決めつけず、「今すぐ全部話せなくても、困ったことがあったら教えて」と伝えておきます。
帰る時刻や連絡を守れた日は、「出る前に知らせてくれたから、迎えの時間が分かったよ」と、できた行動を具体的に受け止めましょう。
怒鳴りそうなときは区切り、怒鳴ってしまったら言い方を謝る
「落ち着いて話そう」と思っても、声が大きくなってしまうことはあります。
子どもの安全を確認した後、深呼吸をする、水を飲むなど、自分が落ち着くための動作を挟みます。話を続けるほど言葉が強くなるなら、再開する時間を伝えていったん休みます。
こども家庭庁の「体罰等によらない子育てのために」でも、子どもの気持ちや考えを聞くこと、何をしてほしいかを穏やかに具体的に伝えること、保護者自身が深呼吸などで気持ちを整える工夫が紹介されています。
出典:www.cfa.go.jp
すでに怒鳴った場合は、言い方について謝ります。
親:「さっき大きな声で言ったのはよくなかった。ごめんね」
子:「いつも先に怒るから、言いたくなくなる」
親:「先に話を聞いてほしかったんだね。今、帰るまでのことを聞いてもいい?」
子:「今は話したくない」
親:「分かった。夕食の後にもう一度声をかけるね」
謝った直後に、子どもが話せるとは限りません。
落ち着いてから、遅れるときの連絡や帰宅方法を改めて相談します。「怒鳴ったことを謝る」と「帰宅の約束を確認する」は、どちらもできます。
「みんなはもっと遅い」「少しくらい」と言われたときの返し方
遅れた理由を聞いたつもりが、「そもそも門限が早すぎる」と返ってくることもあります。
その不満は、今日の遅れだけでは解決しません。本人が望んでいることと、親が必要と考える条件を確認します。
「みんなはもっと遅い」には、本人の希望と帰宅条件を聞く
友達の門限を聞くと、「うちはうち」と言いたくなるかもしれません。
ただ、本人が困っているのは時刻そのものより、毎回自分だけ先に帰ることかもしれません。
子:「みんなはもっと遅くまで遊んでる。自分だけ早い」
親:「自分だけ先に帰るのが嫌なんだね。何時まで、何をしたいの?」
子:「練習が終わった後、みんなで少し話したい」
親:「終わってすぐ帰る約束だと、その時間がないんだね。帰りのバスも確認して、調整できるか考えよう」
希望を聞いても、延長できない場合はあります。
「今日は暗くなる前に帰る必要があるので、この時間にしたい。次の休日は、昼間に長く会える予定を考えられる?」
何を楽しみにしているかが分かると、別の日や別の時間帯も相談できます。
「少しくらい遅れてもいい」には、遅れそうな時点の連絡を相談する
親と子どもで、「少し」の感覚が違うこともあります。
何分遅れたかを言い合う前に、予定が変わったことをどう共有するかを話します。
子:「10分くらい遅れただけでしょ」
親:「帰ってきた今は10分だったと分かるけど、待っている間は、どこにいるか分からなかったんだ」
子:「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
親:「無事だったのはよかった。帰る時刻が変わりそうだと分かったら、知らせる方法を決めたい」
予測できない遅れもあります。連絡できなかった事情があるなら聞いたうえで、次に使える方法を考えます。
「連絡したから何時間でも延長できる」という理解になっている場合は、「予定を延ばしたいときは先に相談する」と、変更の手順も確認します。
何度も守れないときは、帰宅の途中で困ることとルールを見直す
同じ遅れが続くと、「また言い訳をしている」と感じることもあるでしょう。
それでも、毎回同じところで時間がかかっているなら、そこを確かめる必要があります。
親:「最近、公園を出るのが帰宅の約束と同じ時刻になっているね。帰る準備を始めるとき、何が難しい?」
子:「遊びが途中だと抜けにくい」
親:「じゃあ、終わる時間が分からない遊びは、帰る直前には始めない方法もあるね。次はどうしたい?」
時計の見落としなら通知を使う、移動時間が足りなければ予定を組み直すなど、理由に合った方法を一つ試します。
話すたびに激しくぶつかる、外出や帰宅について気になる状況が続く場合は、学校や地域の子育て相談窓口にも相談できます。親子だけで同じやり取りを続けなくても構いません。
親子で使える門限ルール表【記入例・コピペ用】
話している間は納得していても、外出前に「そんな約束だった?」となることがあります。
決めた内容を短く残すと、親も子も同じ予定を確認できます。連絡を受ける側の都合も、ここで書き込みます。

帰宅時刻・連絡先・親の対応を一枚にまとめる
次の表は、家から歩いて20分ほどの公園へ出かける場合の記入例です。日没や地域の決まりを確認したうえで相談した、架空の設定です。
| 決める項目 | 記入例 |
|---|---|
| 対象となる外出 | 休日に近所の公園で友達と遊ぶ日 |
| 家に着く時刻 | 17時 |
| 帰り始める時刻 | 16時35分。アラームが鳴ったら片づけて帰る |
| 外出先と帰り方 | 公園で同級生と遊び、家族で確認した道を歩いて帰る |
| 遅れそうなとき | 分かった時点で、決めた家族の携帯へ連絡する |
| 伝える内容 | 今いる場所、家に着けそうな時刻、迎えが必要か |
| つながらないとき | あらかじめ決めた第二の連絡先へ電話する |
| 保護者がすること | 帰宅予定の前後は連絡を確認する。迎えの可否を返事する |
| 見直すタイミング | 次の外出から帰って、落ち着いたときに確認する |
「連絡して」と決めても、親が仕事などで応答できない時間帯はあります。
その場合は、応答できる別の保護者などと事前に相談します。迎えに行けないときも、誰がどのように対応できるかを確認しておきましょう。
連絡先を増やせない場合は、保護者が連絡を取れる時間帯や迎えの予定に合わせて、外出を組み直す方法もあります。
下の空欄版をコピーして使えます。
【わが家の門限・帰宅ルール】
決めた日:
対象となる外出:
家に着く時刻:
帰り始める時刻:
外出先・一緒に行く人:
帰る経路・交通手段:
遅れそうなときの連絡先と方法:
伝えること:現在地・帰宅見込み・迎えの必要性
つながらない場合の連絡先:
スマホが使えない場合の連絡方法:
保護者ができる対応:
次に見直す日・タイミング:
名前や連絡先を書いたものは家族で保管し、SNSなどに公開しないようにしてください。
試してみて困った点を確認し、必要に応じて変更する
実際に出かけてみると、机上では分からなかったことも出てきます。
「守れた?」だけでなく、帰る途中に困ったことを聞きます。
親:「今日は連絡をくれてありがとう。帰るときに困ったことはあった?」
子:「最初に電話したけど出なかったから、どうしようかと思った」
親:「電話に気づけなかった。ごめんね。次は、つながらなかったら第二の連絡先へかけることも確認しておこう」
親が連絡を受けられたか、約束した迎えに行けたかも振り返ります。
一度決めた時刻をずっと続ける必要はありません。季節、進級、部活や塾の予定が変わったときは、帰り方と合わせて見直しましょう。
帰宅時刻や迎えの予定を外出前に確認したいときは、家族の予定を確認する一言・LINE例文も参考になります。
子どもの門限と声かけに関するFAQ
門限を過ぎても帰らず、連絡もつかないときはどうすればよいですか?
本人への連絡や、把握している行き先・同行者の確認を進めます。行方不明や危険が疑われる場合は、確認がすべて終わるのを待たず、すぐ警察へ連絡してください。
警視庁は、家族等が行方不明になった場合、すぐ110番または警察署へ届け出るよう案内しています。一晩待つ必要はありません。
出典:警視庁
連絡の際は、最後に確認できた場所や時刻、服装など、分かっていることを伝えます。写真なども用意できると役立ちますが、準備のために連絡を遅らせないでください。
門限を破ったときに、罰やペナルティは必要ですか?
罰を決める前に、遅れた理由と、次に安全に帰るために必要な変更を考えます。
例えば帰り道に不安があるなら、次回は送迎にする、外出先を変えるなどの方法があります。条件を変える場合は、理由と、いつ見直すかを伝えます。
締め出す、食事を与えない、長時間正座させるといった対応は避けてください。連絡に使うスマホを取り上げる場合も、緊急連絡の手段が失われる問題があります。
端末の使い方自体を相談し直したい場合は、子どものスマホ・ゲーム時間のルールを話し合う例文も参考になります。
スマホを持っていない、電池が切れた場合はどう連絡させますか?
出かける前に、その場所で使える連絡方法を決めておきます。
公衆電話の場所と使い方を確認する、保護者の番号を紙に控える、施設の職員や知っている保護者に連絡を手伝ってもらうなどの方法があります。
「電話が使えなくなったら、施設の受付で『家に連絡したいです』と相談してね」
知らない人について行って電話を借りる方法は避けます。スマホがない場合は、時計で時刻を確認する方法や、迎えの場所・時刻も一緒に決めておきましょう。
両親で門限の考えが違うときはどう話し合いますか?
それぞれが何を心配しているかを、保護者同士で整理します。
「私は駅から一人で歩く時間が心配なんだ。あなたは何時までならよいと考えている?帰り方も含めて相談したい」
そのうえで、子どもの予定と希望も聞きます。どちらかの親を子どもに説得させる形は避けましょう。
保護者の間で決めきれていないことは、「まだ相談中なので、夕食後に一緒に確認しよう」と伝えられます。
話し合っても門限が決まらない場合はどうしますか?
安全のために必要な条件と、調整できる条件を分けます。
例えば、一人で暗い道を帰ることが心配なら、送迎の可否や別の時間帯を考えます。当日の外出について判断が必要なときは、保護者が条件と理由を説明し、後で見直す機会を設けます。
「今日は迎えに行けないので、明るいうちに帰れる予定にしたい。希望している時間については、次の休みに帰り方と一緒に相談しよう」
子どもがすぐに納得しなくても、意見を聞いたことと、その日の判断理由は伝えられます。
高校生なら、固定の門限を決めなくてもよいですか?
毎日同じ時刻を決める方法も、外出ごとに帰宅予定を確認する方法もあります。
固定の門限がなくても、行き先・帰宅方法・予定変更時の連絡は共有します。
「今日は何時ごろ帰る予定?変わりそうなら、その時点で連絡してね」
高校生という区分だけで判断せず、本人の年齢に応じた地域の規定や、実際の帰り方も確認してください。
まとめ|門限は帰宅時刻・連絡方法・見直し方まで一緒に決める
帰りを待つ間の心配は、時刻を決めただけではなくなりません。
それでも、「何時に家に着くか」「何時に帰り始めるか」「遅れそうならどう連絡するか」が共有できると、予定が変わったときに相談する内容が具体的になります。
遅れて帰ってきた日は、まず「おかえり。けがはない?」から。
無事を確かめた後で、「何があった?」「次はどうしようか」と話を続けます。すぐに答えが出なくても、次の外出で試すことを一つ決められれば、約束を見直すきっかけになります。
出かける前には、こんなふうに確かめてみてください。
「今日は何時に帰り始める?遅れそうなときの連絡も、もう一度確認しておこう」

